電気自動車も、やはり中国・韓国
自動車は、世界中が電気自動車(EV)へシフトし始めましたが、この車の一番の肝はバッテリーです。
そのバッテリーの現在の主流はリチウムイオン電池なのですが、この電池には複数のネックが存在します。
- 製品そのもの製造単価が高額
- 重くて発火の恐れがあり、安全確保などで輸送費が高くなる。
- 上記と同じ理由で、バッテリー製造所は輸送時間がかかる遠くにはできない
つまり、電気自動車のコストを下げるにはバッテリーメーカ生産拠点はできるだけ近くにすることが肝要なんだそうです。
ところが、日本国内の場合はバッテリー生産の最大手はパナソニック(世界シェア―3位)だけなんだそうです。
そのパナソニックは、世界で一番のトヨタと提携しているため他の国内自動車メーカーはパナソニックからの調達がしにくいことになっているようです。
そんな情勢の中で、先日、ホンダが明らかにした2040年目標とする電気自動車(EV)用バッテリー調達計画に挙げられたメーカーが話題になっています。
- 北アメリカ市場向けには、同国内に在る「韓国・LGエナジーソリューション」(世界シェア2位)から調達する
- 世界最大の中国市場向けには、同国内に在る「中国・CATL」(世界シェア―1位)から調達する
- 日本国内市場向けには、2024年に茨城県で工場を稼働させる予定の中国系の「エンビジョンAESC」から調達する。
上記のことからも解るように、車載用電池の世界シェアの上位10社は3位のパナソニック以外、すべて中国と韓国のメーカーが占めているのが現状のようです。
言い換えれば、ホンダ車に限らず次世代を担う世界の電気自動車は中国と韓国のバッテリーメーカー無しには、製造も開発も販売も不可能ということです。
ただ、国内自動車メーカーでは独自のバッテリー製造工場の計画もあるようで、将来的には変化があるようですが・・
バッテリーに関しては、中国という国家は別な大きな役割を担っているのです。
それは破棄されるバッテリーの処理です。
しかし電気自動車が増えるにつけ、中国でもバッテリー処理が追い付かなくなり、処理されないバッテリーが放置や不法投棄が急増し、有毒物質による環境破壊が問題となっているというのです。
次世代電池として期待される電気自動車ですが、またもや使用済みバッテリーの処理という新たな公害問題が発生しているのです。
EVの良いことばかりが報じられ、廃棄バッテリーの処理問題は騒がれない今のマスメディアや国家の態度が、
原発開発が盛んだった時とまったく同じに映るのは私だけが感じていることなのでしょうか?
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