三日とろろ
早いもので、今日は正月の3日目ということで、我が家では朝食に長いもをすった「三日とろろ」を食べました。
第一回東京オリンピックのマラソンで銅メダルを得た後に自殺した、福島県須賀川市の「円谷幸吉さん」の遺書の書き出しにも出てきます。
「父上様、母上様、三日とろろ美味しゅうございました。・・・
これは古くからの習慣で、長くなるとろろイモ(長いイモ、または自然薯)を長寿に掛け一年の健康を祈念するものです。
ざっと調べたら、東北や北関東(宮城・福島・群馬・栃木・山形あたり)には色濃く残る慣習で、その他には長野県(「すり初め」という)、さらに岐阜県や愛知県、そして大阪や関東など全国に広く点在して残っているようですが、その発祥は不明のようです。
そして知名度も恵方巻には、遥かに及ばないので知らない人のほうが多いようです。
山芋には整腸作用や滋養強壮作用があるとされることから、お正月のご馳走に疲れた胃にも良いようです。
薬草の知識は昔の人のほうがはるかに優れていたわけですから、昔から体に良いことを知っていたとしても不思議ではない気がします。
それでも、単純に長いイモ=長生きに掛けただけのほうが有力でしょう。
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コメント
初めて聞きました。遅ればせながら我が家でもやってみましょう。
投稿: 吉田勝也 | 2022年1月 4日 11:46
>吉田勝也さんへ
やはり、そちらでは聞かない習慣のようですね
投稿: 玉井人ひろた | 2022年1月 4日 13:59
3日とろろですか。こちらでは聞きません。
七草までに食べればまにあうかな(^^♪
円谷幸吉さん、そんな悲しいことがあったのですか。
アスリートへのプレッシャーは今も昔も変わらず
悲しい出来事ですね。
投稿: へこきあねさ | 2022年1月 4日 14:27
>へこきあねさんへ
「三日とろろ」も、円谷幸吉さんの話も福島県ではだれでも知っていますが、全国的にはまだまだなんですね
投稿: 玉井人ひろた | 2022年1月 4日 18:17
円谷幸吉さんの遺書は、
「父上様母上様、幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません。」
の部分しか知らず、「3日とろろ」のことも初めて聞きました。
ヤマノイモには、確かアミラーゼが含まれているので、お餅のデンプンを分解するのにも良さそうです。地域の風習には知恵が籠もっていますね。教えて頂き、ありがとうございます。
投稿: 山桜 | 2022年1月 5日 12:53
>山桜さんへ
そうですか。
こちらでは、「美味しゅうございました」の部分のほうが知られています
投稿: 玉井人ひろた | 2022年1月 5日 17:29