新プラスチックは、昔のプラスチック?!
海洋汚染、環境汚染=プラスチックのゴミ、そしてそのプラスチックの原料は石油というのが、現在は固定観念というより常識となりました。
ところが、「プラスチック=石油原料製品」というのは完全なる私たちの誤解ですし、プラスチックの言葉そのものにもそういう意味はありません。
なぜなら、プラスチックの原料は多種多様なのです。
- 「セルロイド」というプラスチックは、最初は「木材」や「綿」が原料だったが石油に代わった
- 「ナイロン」は、最初は石炭が原料だったが石油に代わった
- 「レーヨン」や「キュプラ」という化学繊維は、綿が原料
石油化学工業が発達する前、原料が使われていましたが、コストが安価な石油(ナフサ)を原料とするものに代わっていたのです。
これらの合成繊維は、ほとんどが日本で考案や改良がなされて現在に至ります。
現在、旭化成など国内大手メーカーはかつてのような食物由来原料や石灰などを原料とする新たなプラスチックを製造開発され始めているそうです。
それらの特徴は、石油原料のプラスチックと同じ強度や耐熱性や耐久性が有るのに、「海水でとける」、「微生物で分解される」、「堆肥に混ざる」など自然に還る特徴を兼ね備えているそうです。
戦後、材料が極端に不足した日本人は「代用○○」というのを沢山発明し販売してきました。
現在ではそれを「代用」などと思う人はおらず、立派な独立した製品の位置を得ています。
こうして考えると、もともと日本人は同じ製品を違う材料で作ることがお得意だということでしょう。
昔の原料や作り方に戻った、環境に良い日本製プラスチックが世界を席巻する気がしてしまいます。
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コメント
膝を悪くする前に纏めて購入した用土の袋が2年ほどで分解し始めてしまい、運ぶことも出来なくなり困っています。
投稿: 山桜 | 2022年1月23日 (日曜日) 21:56
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
これは、初めて聞きましたね。
投稿: H.K | 2022年1月23日 (日曜日) 22:08
>山桜さんへ
肥料や用土の袋は、耐光性が無いので3年ほど太陽に当たると劣化してボロボロになります。
たぶんその用土は、店頭でかなり日に当たっていた可能性が有りますね。大変です
>H.Kさんへ
いろいろな取り組みがなされ、メーカーは生き残りを図っているようです
投稿: 玉ヰひろた | 2022年1月24日 (月曜日) 08:02
「昔の原料や作り方に戻った、環境に良い日本製プラスチックが世界を席巻する気がしてしまいます。」・・そうなるといいですね。
投稿: 吉田勝也 | 2022年1月24日 (月曜日) 12:06
>吉田勝也さんへ
これからは、世界樹で競争しますから生産コストも下がるんではないでしょうか
投稿: 玉ヰひろた | 2022年1月24日 (月曜日) 17:09
先日くず米から作ったスプーンをもらいました。
見た目はプラスチックですが・・・
なにかというと、SDGsが話題になりますね。
投稿: もうぞう | 2022年1月27日 (木曜日) 18:39
>もうぞうさんへ
そういうのもプラスチックというんだそうです。
プラスチック=石油製品というのが、我々の誤解だそうです
投稿: 玉ヰひろた | 2022年1月28日 (金曜日) 07:53