花はどこへ行った
反戦歌というものが、昔から数多く歌われています。
その中でも1971年(昭和46)発表されたジョン・レノンの「イマジン」は、世界でも有名な歌の一つでしょう。
でも一番は、「イマジン」よりもっと前に発売され、沢山の歌手にカバーされた1956年(昭和31)ピート・シーガーが発表した「花はどこへ行った」という曲でしょう。
日本国内でのヒットは、ピータ・ポール&マリーがカバーしたもので、日本の歌手はこのデュオのをカバーし歌われたものです。
日本では、「おらは死んじまっただ」のフォークルセダーや森山良子さんなどのフォーク歌手など多くの歌手やグループがカバーしました。
和訳もそれぞれですが、共通なのは「若者の戦死」を語った歌詞の部分です。
ここでは、昨日カーラジオから流れてきた、今は亡き忌野清志郎(いまわのきよしろう)さんの独特の和訳歌詞を紹介したいと思います。
野に咲く花はどこへ行った? 遠い昔の物語
野に咲く花は少女の胸にそっと優しく抱かれていたかわいい少女はどこへ行った? 遠い昔の物語
かわいい少女は大人になって恋をし ある若者に抱かれたその若者はどこへ行った? 遠い昔の物語
その若者は兵隊にとられて 戦場の炎に抱かれてしまったその若者はどうなった?戦場でどうなった?
その若者は死んでしまった 小さなお墓に埋められた小さなお墓はどうなった 長い月日が流れ
お墓の周りに花が咲いて そっと優しく抱かれていた・・以下省略・・・
野に咲く花は少女の胸に そっと優しく抱かれた
元々は「ベトナム戦争反対」として作られた歌だそうですが、その後も世に戦争は無くならず、ウクライナでそれは繰り広げられています。
忌野清志郎さんが、歌詞にあえて原曲に無い「遠い昔の物語」と入れたのは、「戦争は過去の話しだけになってもらいたい」という願いを込めたように感じます。
しかし、また戦争が起こりこの反戦歌が流れる、なんとも遣る瀬無い気持ちです。
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コメント
黙って成り行きを見守るだけしかできません。
投稿: 吉田勝也 | 2022年3月 5日 17:41
>吉田勝也さんへ
できませんね
投稿: 玉ヰひろた | 2022年3月 5日 17:43
Where Have All the Flowers Gone
ですかね?
久しぶりに懐かしく思い出しましたね。
あの頃は反戦歌が多くヒットしました。
投稿: もうぞう | 2022年3月 5日 18:33
>もうぞうさんへ
ベトナム戦争の長期化で、アメリカ国内に反戦意識が広がった時代ですね。
あの時も、アメリカが軍の凶行を隠ぺいしていました
投稿: 玉ヰひろた | 2022年3月 5日 19:43
この21世紀の世に、あんなに暴虐の限りをつくす国がいまだに
存在していたなんて、それが毎日、毎日リアルに戦場を真近にみる私たち。 無力感を感じます。
でも、せめてこのような歌を友と共に歌いたいと思います。
投稿: へこきあねさ | 2022年3月 5日 21:32
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
これは、初めて知りました。
投稿: H.K | 2022年3月 6日 00:43
こんばんは、玉ヰひろたさん。
夜分失礼します。
先ほどへこきあねささんのブログで同じ歌のタイトルに
ついての記事を拝見して、こちらへ来ました。
戦争、終わって欲しいです、一日も早く。
あねささんも仰っていて、わたしも同じ意見ですが、
反戦歌は一般庶民の願いの歌と思います。
投稿: 浜辺の月 | 2022年3月 6日 01:16
反戦歌は多かったですね、どの曲も心に染み入る詩でした。
反戦歌の中で自分が一番好きな曲は、CCRの「雨をみたかい?」ですね。
晴れた空からキラキラ輝いた雨が降ってくる、ナパーム弾の事らしいですが?
このバンドのメンバーが、公には反戦歌ではないと否定しているらしいですが?
その時代の社会の中では、反戦=非国民のレッテルを貼られ禁句だったとか。
当事国の社会情勢は難しいです、ただロシアと言うよりも、プーチンの被害妄想戦争の様な気がします。
投稿: JACKS | 2022年3月 6日 08:08
>へこきあねさんへ
毎日、嘘の報道を視聴されているロシア国民にも同情します
>H.Kさんへ
コメントありがとうございます
>浜辺の月さんへ
ロシア側の大義が理解できないですよね。
>JACKSさんへ
絶対権力を持つと、暴走するのが人間の歴史のようですね
投稿: 玉ヰひろた | 2022年3月 6日 08:38
私はこの歌を聴いた時、
"Young girls picked them, every one"
この部分に強い衝撃を受けました。
「少女達が全部残らず摘み取ってしまった・・・」
罪の意識が無ければ、根こそぎ摘み取って良いのかと。
花の気持になってみよ。
何故学ばない、幾ら繰り返しても学ばない。
そんな心が戦いを生み、結局、愛しい人も戦場に、
自分たちもお墓の下へ・・・
解釈が間違っているかもしれませんが、若い時の私は
そのように感じて、ぞっとしたものです。
投稿: 山桜 | 2022年3月 6日 21:05
>山桜さんへ
そういうふうにも受け取られますね。
私には、小さな戦死者の墓が花で埋め尽くされ判らなくならないように摘み取ったとも感じました。
投稿: 玉ヰひろた | 2022年3月 7日 08:58