「ハンムラビ法典」に込められた真意
日本には「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉があります。
同類句として↓
- 薬も過ぎれば毒となる
- 分別過ぐれば愚に返る
- 彩(さい)ずる仏の鼻を欠く
これらはすべて、どんなに良いことでも度を過ぎたり過剰になればかえって悪いことになる、という古からの教えです。
忠臣蔵で同じみな今から300年以上も前の元禄時代にできたといわれる噺(はなし)に、「寿限無(じゅげむ)」というのがあり、現在でも落語家が最初に覚えることで有名です。
これは、生まれた子のためにと縁起が良い名前を寄ってたかってつけ長い長い名前になってしまった子供が、あるとき川に落ち、短い名前の子どもははすぐに救われたが、「寿限無・・」はその長い名前のせいで助けが来るのが間に合わず溺れ死ぬという哀れな落ち話です。
いくら縁起が良い名前でも、多すぎると縁起が悪くなるということを例えたお話です。
そして、今から3800年以上もの古代に作られたとされる「ハムラビ法典」には↓
「目には目を、歯には歯を・・」
という有名な一説がありますが、
これは、例えば敵に目をやられたら敵の目だけ、歯をやられたら歯だけの攻撃に留め、やられた以上の攻撃や倍返しなどを戒めて、戦闘の拡大によって無駄に死傷者が増えることを防ぐための教えです。
今でも、立派に通じる古の賢者の考え方だと思いますが、3800年以上経っても戦争が無くならない人間の考え方は変わらないことは歴史を見れば確かです。
広大な面積の国土を持ちながら、さらに他の国土を奪うというロシアとそれに対抗・応戦するウクライナの戦争もその証でしょう
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コメント
この戦争は痛ましい限りです。
投稿: 吉田勝也 | 2022年5月26日 11:13
>吉田勝也さんへ
同感です
投稿: 玉ヰひろた | 2022年5月26日 12:00
玉ヰひろたさま
狂人的独裁者に学んで欲しいものです。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2022年5月31日 09:50
>輝ジィ~ジさんへ
たぶん、プーチンに言わせれば「先人に学んだからこそ、あこがれて行ったこと」となるんでしょうね
投稿: 玉ヰひろた | 2022年5月31日 11:55