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2022年5月13日

国立福島大学の朗報と悲報

福島市の郊外に在る国立福島大学では、今週の11日(水)にとても悲しく残念なことと、とても明るい話題とが同時にニュースになりました。

悲報は、東邦銀行陸上部監督、元福島大学陸上部監督で福島大学人間発達文化学類教授の川本和久(かわもと・かずひさ氏(64歳)が、5月11日午前1時50分、すいがんのため福島市の病院で死去したという悲しい出来事です。

川本氏は、福島大で1984年(昭59)から陸上部の監督を務め、12人の日本記録保持者と28人の日本代表をワールドカップやオリンピックに輩出したり、東邦銀行陸上部と福大陸上部を何度も団体優勝させるなど陸上短距離界の名コーチでした。

2008年の北京オリンピックでは、女子4×400mリレーでは、教え子の久保倉里美さん(40)、千葉麻美さん(旧姓丹野・36)、木田真有、青木沙弥佳の4人が日本代表として出場しました。

まだ64歳、とても惜しい方を亡くしました。

そして、朗報は
川本氏が逝去された同じ日の5月11日に開かれた、福島大学の定例記者会見でのことです。

それは、福島大学共生システム理工学類の杉森大助教授らの研究グループが、ペットボトルのキャップなどに使用されるプラスチック「ポリプロピレン」(PPと表示される)を効率的に分解する微生物を世界で初めて発見したということが発表されたことです。

この微生物の発見で、再生利用が困難で焼却処分されるのが一般的だったポリプロピレンが、微生物による分解処理が可能になれば二酸化炭素(CO2)排出の大幅な抑制や資源のリサイクルにつながったり、環境問題解決に大きな貢献となる大発見なのです。

ところで、これに関連し「プラスチック、微生物」のキーワードで検索したときに驚きの事実を知りました。

なんと、世界で大量に捨てられるプラスチックごみに自然界が対応するかのように、海や自然界では‘プラスチックを分解する微生物が急増・激増している’というのです。

世界の科学者は、そのプラスチック分解微生物の発見を競っているらしく、今回の福島大学の発表は世界の科学者にも衝撃を与えた可能性が有ります。

自然界は、やはり「すごい」としか言いようがありません

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