海洋放出工事は4月から開始されていた
東京電力は、高濃度汚染水を浄化処理した後の放射性物質トリチウムが残る水の海洋放出について、「(反対する)漁業関係者の理解が前提だと強調し、対象には福島県だけではなく茨城県の漁業者も含まれる」と明言しています。
さらに、トンネル工事などは「規制委の認可と地元自治体の同意があるまでは始められない」と説明していました。
ところが、海洋放出をするための処理済み汚染水の放水トンネル入り口の工事予は既に今年の4月から始まり、沖合1キロまで続くトンネルの工事についても専用工事機器などによって着々と進んでいることが今日の朝刊で判りました。
東京電力によれば、海洋放出のトンネル工事ではなく「環境整備をしている」ということなのです。
原子力規制委は今月に正式に海洋放出認可を発表しましたが、まるでそれが解っていたかのような段取りの良さですね。
国と東電は、外堀を埋めながら福島県知事に認可させる腹積もりなのがよく解るし、この東電と政府の所業がまるでウクライナを攻めるロシアのように感じてしまうのは福島県民だけでしょうか?
なんと言っても、現在の原発担当の大臣は「森友問題」と「加計問題」の両方のキーパソンだった萩生田光一大臣(安倍派)ですから、よけいに疑念を強くしてしまいます。
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コメント
汚染水のさらなる垂れ流しは福島県民にとって地震、津波、原発被害の3重苦の平手打ちにくわえ、足蹴りにまでされたような痛みにも聞こえます。
多くの県民が反対してきたのに、あの「聞く耳」を記したノートはもう空のかなたへと消えてしまいました。
投稿: へこきあねさ | 2022年7月26日 20:48
>へこきあねさんへ
たぶん、あれは「聞くだけの耳」だったのでしょう
投稿: 玉ヰひろた | 2022年7月27日 07:53
興味を持って読ませていただきました。
投稿: 吉田勝也 | 2022年7月27日 16:17
今、結果論ではありますが、東京電力、通産省の連携により、原電立地ありきで、危機管理なんて字句はなかったのかと思います。当時は、原電マネーで地元が潤っていたことも、考えるべきであったと思います。
福島原電は、廃炉決定ですが、当地では、まだその結論もだせていません。行政、原子力委員会、電力会社でどうして早期に結論を出さないのか不思議です。
ここでも今は、一部ですが推進派から転向した方々もおられるようです。
投稿: ひで | 2022年7月27日 16:53
>吉田勝也さんへ
いつもありがとうございます
>ひでさんへ
確かに、福島第一原発は地元では「出稼ぎから解放される」として歓迎された経緯があります。
しかし、福島第二原発からは激しい反対運動が起こっています。
投稿: 玉ヰひろた | 2022年7月27日 16:58