国蝶 オオムラサキ
昨日の朝、玄関先の泥落としに派手な大きな蝶が動かずにいました
触ると、すでに死んでいました。こんなところでなぜとは思いましたが、余りにも派手で奇麗なので写真を撮りました。
それは「オオムラサキ(大紫)」、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科オオムラサキ属(学名=Sasakia)に分類されるチョウで、日本の国蝶になっていることが判りました。
オオムラサキは1863年(文久2年~3年)日本で最初に発見され(種の基産地は神奈川県)、イギリスの「ウィリアム・ヒューイットソン(William C. Hewitson)」 によって英語で発表されました。
その後に、1896年(明治29年)イギリスの昆虫学者フレドリック・ムーア(Frederic Moore, 1830-1907)が、オオムラサキは翅の脈など他の仲間と違う独特の特徴があることから、ササキア属(Sasakia)という新しい属を新設し、その中にオオムラサキを入れました。
この発表の中でムーアは属名使った「ササキア」は彼の友好的仲間である、東京帝国大学の佐々木忠次郎教授に捧げたものだそうです。
佐々木 忠次郎(ささき ちゅうじろう、1857年9月27日(安政4年8月10日)- 1938年(昭和13年)5月26日)は明治・大正・昭和期の昆虫学者。近代養蚕学・製糸学の開拓者。
時は流れ、昭和31年(1956)にオオムラサキが描かれた75円記念切手が発行されます。
この記念切手を機に、昭和32年(1957)に「日本昆虫学会」において、オオムラサキは日本の国蝶と選定され現在に至るようです。
ただ、日本昆虫学会は昭和8年(1933)に「オオムラサキは日本の国蝶」と発表してしまったことがあるそうです。
これこそ、蝶だけにフライングですね。
| 固定リンク | 0
コメント
「国蝶 オオムラサキ」・・・凄いですね。
投稿: 吉田勝也 | 2022年7月26日 13:14
>吉田勝也さんへ
国の蝶があったとは知りませんでした
投稿: 玉ヰひろた | 2022年7月26日 14:19
優しげで優美な蝶ですけれど、スズメバチやカブトムシをも撃退する程で、木の蜜場で最強と言われています。日本の国体もそうあって欲しいものです。
投稿: 山桜 | 2022年7月26日 21:44
>山桜さんへ
情報ありがとうございます。
まるで「モスラ」のような生態ですね。
投稿: 玉ヰひろた | 2022年7月27日 07:52
初めて見ました。
大変貴重な標本になりますね。
投稿: koji | 2022年7月27日 10:33
>kojiさんへ
写真だけの標本ということで、自然に戻しました。
今頃は、掃除屋(アリなど)が片付けていることでしょう
それと、我が家に居たということは、そちらでも生息していると思われます。
投稿: 玉ヰひろた | 2022年7月27日 11:32
オオムラサキとは、珍しいですね。
私も本物を見てみたいモノです。
投稿: もうぞう | 2022年7月28日 19:12
>もうぞうさんへ
たぶんそちらでも生息しているんだと思います
投稿: 玉ヰひろた | 2022年7月28日 19:13