ロシアと中国の名が無い国連憲章
1991年(平成3)12月、ソビエト連邦の崩壊が宣言し、旧ソ連最後の大統領となったミハイル・ゴルバチョフ氏が8月30日、モスクワの中央クリニック病院で91歳の生涯を閉じました。
同氏は、プーチン政権によって外部との連絡がほとんどできない、いわば‘軟禁状態’だったようですね。
さてゴルバチョフ氏が亡くなったということで、止めておいた国連常任理事国(国連安保常任理国)の記事をきょうはアップします。
国連(国際連合)とは、太平洋戦争において日本が降伏した昭和20年(1945)9月2日の翌月の10月に国連憲章の下で設立された国際機関です。
その際に、同じく国連憲章の下で戦勝国家を代表する5か国が『常任安保理事国』となり特権も持つことになりました。
1945年:発足当時の常任理事国
- アメリカ
- イギリス
- フランス
- ソビエト
- 中華民国(現台湾)
そして、時は移り
1971年(昭和46)のアルバニア決議によって蒋介石政権(中華民国)の追放が決議され、その決議に抗議して中華民国が国連を脱退し、代わって毛沢東政権の「中華人民共和国」になりました。
さらに、先にも記したように1991年にソビエトが崩壊し、代わってロシアがその常任理事国になり現在に至ります。
ところが、国連憲章には↓
2022年:今現在の常任理事国
- アメリカ
- イギリス
- フランス
- ソビエト
- 中華民国(台湾)
国連憲章に記されている常任理国名は、いまだに発足当時の国家と同じになっているのです。
ロシアと中国(中華人民共和国)は無いのです。
国連の解釈としては、「ロシアと中国は、前理事国家の権利を継承した国家」ということになっているようです。
しかし、ウクライナのようにそれぞれの国家に反発する立場の国家では「ロシアまたは中国には常任理事国の権利が無い。」という話が出てくるわけです。
しかし、この二か国にはアフリカ諸国がバックに付き、国連でも強い立場を維持しています。
つまり、今の国連ではアフリカの国家が重要なカギを握っていることを我々は知っておくべきでしょう
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