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2022年8月21日 (日曜日)

古賀誠前自民党幹事長の9条発言

自民党の中で最も古い派閥の集まりが「宏池会」、そしてその現在の会長が岸田総理大臣なので一般的には「岸田派」という言い方になります。

その宏池会の前会長で、元自民党幹事長の古賀誠氏(82)が、8月20日(日)に福岡県大牟田市で開催された市民団体「大牟田の空襲を記録する会」の設立50周年記念事業に招かれて講演を行いました。

その内容が興味深いものでした。

その講演の要旨が↓です。

日本が戦後77年戦争に巻き込まれなかったことは事実。憲法9条を手放してはいけない

さらに、古賀氏は日中戦争と太平洋戦争で日本人約310万人が亡くなったことに触れながら、

「自民党は憲法9条に自衛隊を明記する改憲案を提起しているが、たくさんの涙があって9条がある。」

安倍元首相は『(憲法9条に)自衛隊を明記しても、(中身は)何も変わらない』と言ったが、
変わらないなら書く必要はない

抑止力で一番強いのが憲法9条だ。憲法9条こそ財産。後世に語り継ごう

というような考えを話したようです。

ここで言う抑止力とは他国を指すのではなく、国内の「参戦思考の人々。または自衛隊」に対してだと思いました。

古賀氏は出征した父がフィリピンのレイテ島で戦死し、母と苦労して育った経験から「憲法九条は世界遺産」の著書を持つほど、自民党の中でも反戦の思いが強い議員の一人です。

講演はで、自民党議員や護憲派の「九条の会メンバー」など約270人が参加し、主催者の「大牟田の空襲を記録する会」らも含め古賀氏の講演内容に賛同と感動のコメントが発せられたようです。

今回の参議院選挙でも、あの共産党でさえ「自衛隊は違憲ではない」と党の考えかたを発表しました。

つまり、憲法9条改正の根本要因だった「違憲とする声が在る」というのは、国会においては存在していないことになります。

その上での宏池会前会長の古賀氏の発言は、岸田政権にとって影響は少なくないはずがないです。

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コメント

憲法第9条はどうなるのでしょうか。しっかり議論してほしいものです。

投稿: 吉田勝也 | 2022年8月22日 (月曜日) 16:31

>吉田勝也さんへ

野党や人によって、議論すること自体まで反対するのはいかがなものかと思います

投稿: 玉ヰひろた | 2022年8月22日 (月曜日) 17:32

私も新聞でちらりと読みましたが、詳しくは読まず
「へえ、いいこと言うなぁ」と思ったものでした。
この発言が岸田政権にどれほどの影響をあたえてくれるでしょうか
今日、防衛費の概算がでましたが、敵基地攻撃能力などのハイテク武器調達費などで膨張する一方のようです。

投稿: へこきあねさ | 2022年8月22日 (月曜日) 20:04

>へこきあねさんへ

防衛費については、賛否がありどれが正しいかの判断は難しい気がします。
ただ、参戦するか否かの根本問題だけは、結論は簡単だと思います

投稿: 玉ヰひろた | 2022年8月23日 (火曜日) 16:26

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