「熨斗(のし)」の雑学
熨斗紙の熨斗(のし)とは、不老不死の妙薬とか信じられたりなど縁起の良い「あわび貝を薄く伸ばして干したもの」=「熨斗鮑」(のしあわび)を紙に包んで祝いの贈り物に添えるという習慣が由来です。
つまり、熨斗とは「のしあわび」ということです。
←現在は、プリントになりましたが、昔は中央に見える黄色い部分に本物の熨斗鮑の干物を使った熨斗もあり、それが剥がれ落ちやすく気を使ったものでした。
ゆえに熨斗はお祝い(慶事)に使うものですから、葬儀や香典返し・法要・お見舞いなどの不幸や災い事の‘‘熨斗紙’’には熨斗(プリント)が無く水引だけになっています。
ただ、現在では「黒熨斗」とか「仏熨斗」とか、「法要用の熨斗」とか言ったり販売されることが一般的になっています。
では、熨斗がついていない香典用の包みなどは何というのが正しい言い方なのでしょう?と考えてしまいました。
そこで検索したのですが、「熨斗」の言い回しが一般的になっているためなかなか見つけられなくなっていました。
- 葬儀など弔亊用(不幸)の供物品の熨斗紙
→ 「掛け紙」(かけがみ) - 慶亊用(祝い)の贈答品の熨斗紙
→ 熨斗付きの「掛け紙」 - 香典など入れる包み
→「包み紙」または「不祝儀袋」 - 結婚祝いなどの包み
→熨斗付きの「包み紙」または「祝儀袋」
※ただし、生もの贈り物には「熨斗」を添えず紙と水引だけが正式
供物などを覆う紙は、熨斗が無いので単に「掛け紙」というのが正式のようです。
なるほどです。
でも、祝儀袋は何とか通じても「掛け紙」と言って通じる店員さんは皆無でしょうね(笑)
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コメント
病気見舞いでお金を包む場合、紅白の水引ですが、熨斗は不要とされます。
全国的な傾向でしょうかね~
投稿: もうぞう | 2022年9月 5日 17:59
>もうぞうさんへ
基本は同じですが、私の場合は水引も無い赤い線だけのを使用しています。
投稿: 玉ヰひろた | 2022年9月 5日 20:11