「国葬」と「国葬儀」の違いは?
きょうの閉会中審議で、初めて知って驚いたものがありました。
それは、7月22日に閣議決定された「国葬」が、国民世論の大きな反発や、「国葬」という法律が無いことで、いつのまにか「国葬儀」に変わったことは知っていました。
それに伴ってでしょうが、戦後初めて行われた『吉田茂総理の国葬』が、いつのまにか『吉田茂総理の‘国葬儀’』に変わってしまっていた事実です。
ビックリです。
そうなると解らなくなるのは「国葬」と「国葬儀」、そして「国民葬」と「内閣・自民党合同葬」の違いです。
【 国葬 】
- 喪主 =国民
- 法律 =旧法の「国葬令」(勅令)
- 経費 =全額国費
- 戦前、多くの総理や天皇に行われた
- 戦後では、初て吉田茂氏に対し行われた
とされてきたが、岸田政権が解釈変更
【国葬儀】
- 喪主 →内閣(?)
- 法律
→「国葬」の法律は無い。
「憲法」の国事行為にも当たらない
内閣設置法4条3項33号による内閣の行事儀式 - 経費 →全額国費
- 故人 →吉田 茂氏(初)
【国民葬】
- 喪主 →遺族と知人有志(自民党)
- 法律 →直接の法律は無い
- 経費 →遺族と有志(党員)。一部国費。
- 故人 →佐藤栄作氏(初)
【内閣・自民党合同葬】
- 喪主 →内閣と自民党
- 法律 →直接の法律は無い
- 経費 →国費と自民党が半々。
- 故人 →福田赳夫氏(初)、小渕恵三氏、鈴木善幸氏
橋本龍太郎氏、宮澤喜一氏、中曽根康弘氏
上記のように、現在は「国葬」の法律が無いので「国葬儀」に名を変えているという‘屁理屈’いうことでしょう。
どうしてもやりたいなら、「国葬儀」という名の「国葬」ではなく、「内閣・与党合同葬」にするのが妥当だと思います。
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コメント
ムム、ややこしい。戦前の国葬令のような法律は今ではありません。
と、いうことで、国葬儀として実施するのでしょうか。
法的根拠はどこぞにあるのでしょう?
投稿: へこきあねさ | 2022年9月 8日 (木曜日) 20:42
>へこきあねさんへ
要するに、屁理屈を言って国家予算でお友達の葬儀をしたいといえるかもしれません。
投稿: 玉ヰひろた | 2022年9月 9日 (金曜日) 10:04
弔電や香典のあて先は「国」でしょうか。
投稿: 吉田勝也 | 2022年9月 9日 (金曜日) 11:42
>吉田勝也さんへ
国になるんでしょうね
投稿: 玉ヰひろた | 2022年9月 9日 (金曜日) 14:43
こくそうぎでは、変換しません。
普通「儀」はへりくだった場合に使うものと思ってましたが・・・
それはさておき、
イギリスで日本より先に国葬とはね~
投稿: もうぞう | 2022年9月10日 (土曜日) 07:20
>もうぞうさんへ
それも、日本と違って国会を通しての決定ですね
投稿: 玉ヰひろた | 2022年9月10日 (土曜日) 08:02