‘アリ’も積もれば山となる
9月19日の米科学アカデミー紀要で、地球上に生息するアリ(蟻)についての研究発表のNHKニュースには驚かされました。
研究し共同で著書を出したのは、ドイツのヴュルツブルク大学と香港大学の昆虫学者パトリック・シュルトハイス氏です。
これまでの推計では、地球上のアリの数は1000兆匹~1京匹とされ、地球上の昆虫の約1%を占めるとされていたそうです。
しかし、今回の研究で判明したのは
- 地球上に生息しているアリの個体数は2京匹
*2京( けい )=1兆の2万倍 - 人間の数の約250万倍
- アリの総重量(生物量)は炭素ベースで1200万トン
*地球上の野生の鳥類・哺乳類を合わせた重さを越す
*地球の総人口(約80億人)の重量の20%に相当
アリの総数の2京匹に上るという数字にまず驚かされますし、その総重量にも驚かされました。
アリは南極大陸、グリーンランド、アイスランド、一部の島国を除く地球上のほとんどの場所に生息し、1万2000種以上いるとされるそうですからうなずける話です。
ただ、今回の研究でもアフリカなどについてはデータが少なく、まだまだ不十分な数字だというのですからさらに驚いてしまいます。
アリは「地球の掃除屋」とも言われますが、まさにそれを実証するような研究結果だと感じました。
まさにタイトルにした「アリも積もれば山となる」ではないでしょうか。
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コメント
アリさんも研究の対象になるのですね。
投稿: 吉田勝也 | 2022年10月12日 (水曜日) 13:35
>吉田勝也さんへ
何でも研究者が居るものですが、全ては人間に繋がるようです
投稿: 玉ヰひろた | 2022年10月12日 (水曜日) 15:35