今年の成人式は18歳、19歳、20歳?
令和4年(2022)4月1日より、民法改正の施行によって成人年齢は国際的に一般的な18歳に変わりました。
その法改正初の成人式の日がきょうですが、対象年齢が18歳高校生に加え、まだ式をやっていなかった19歳、20歳もあり、全国の自治体では成人式・対象年齢をどうするのか論議が起こったのは当然でしょう。
それに対し国からの指示は「自治体の判断にお任せする」というもので、肝要な態度とも言えますが完全な丸投げです。
報道によれば、もっとも多いのは「20歳を対象として開催」という今まで通りのままというのだそうです。
ある自治体のアンケートによる理由は
- 18歳である高校生は、進学や就職を控えているので時間に余裕がない。
- 高校3年生の1月頃は受験費用や入学金、一人暮らしの引っ越し費用の準備など、何かと出費がかさむ時期
- 成人式には旧友たちと再会も楽しみの一つだが、高校3年生は今のクラスメイトたちと一緒に迎えるため、同窓会的な意味合いが失われる
- 飲酒や喫煙が認められる20歳で、大人としての自覚を促す(18~19歳の飲酒喫煙は不可)
ということで、現行の「成人式」の式典名を「20歳のつどい」に変えようと検討している自治体が多いようです。
ただ、法施行を受け成人式を18歳に引き下げる自治体も少なくないということです。
私の個人的な意見を言わせてもらうなら、「成人式」を続けるなら今年にしっかりと切り替えるべきであり、現状維持で名前を変えたりして開催するなら、「成人式」そのものを廃止すべきでしょう。
そもそも成人式とは、武家社会の男子の「元服」(数え15歳)が起源であり、その年齢に達した男子は戦闘参加(徴兵)が可能になるというものです。
つまり、成人とは家族が祝うもので自治体が主になるのは違う気がします。
今日の午後は、新国立競技場で5万人を軽く超える観衆を集めて高校男子サッカーの決勝戦「東山(京都)対岡山学芸館(岡山)が行われ、岡山学芸館が初優勝(東山が初準優勝)という結果になりました。
その高校生たちの半数が成人であることが、なんとも不思議な思いに駆られました
| 固定リンク | 0
« 出初式の日 | トップページ | 「 次葉 」とは? »
コメント
「はたちの集い」に替わっている自治体が多いですね。
投稿: 吉田勝也 | 2023年1月 9日 (月曜日) 11:30
当地では、元々小学校校下単位で、地域団体が開催をしています。市長、県知事等も招待されます。
勿論、行政からの補助金もありますので・・・。
投稿: ひで | 2023年1月 9日 (月曜日) 15:27
>吉田勝也さんへ
少なくないようですが、それは成人式じゃないですよね。
>ひでさんへ
こちらも同じですが、わが村の場合は開催日は夏の月遅れのお盆に行います。
投稿: 玉ヰひろた | 2023年1月 9日 (月曜日) 16:13
そうですね、18歳を対象にした式では同窓会の意味もないし、受験やらなんやらで忙しい。
外国をみても、日本の各地方に伝わる大人への通過儀礼のようなもの、サメを素手でつかまえるとか、ライオンを狩るとか、バンジージャンプをさせるとか・・・。
現代の日本の成人式はさして意味ありません。
投稿: へこきあねさ | 2023年1月10日 (火曜日) 17:22
20歳で成人。
何が悪いのか?理解できません。
投稿: もうぞう | 2023年1月10日 (火曜日) 18:51
>へこきあねさんへ
人生の区切り、心構えを変えるきっかけとしては良いかもしれません
>もうぞうさんへ
20歳成人が悪いのではなく、18歳に選挙権が与えたからとか、あいまいな19歳と18歳の法体系を是正したのだと考えています
投稿: 玉ヰひろた | 2023年1月11日 (水曜日) 08:52