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2023年3月19日

高校野球の軍隊式の入場行進とは?

春の甲子園大会(選抜高等学校野球大会)が毎日新聞と高野連(日本高等学校野球連盟)の主催で行われています。今回の大会から声出し応援が可能になり、人数制限も撤廃され3年前まで行われていた大会に戻されました。

この大会の開会式に行われるチーム別に‘隊列’をくみ、大きく腕を振り足の運びもそろえた入場行進は、まさに軍事パレードそのものにしか見えず私には違和感でしかありません。

それは、朝日新聞と高野連が主催の夏の甲子園大会(全国高等学校野球選手権)でも同じですが、近年は東京の代表など1~2校ぐらいが軍隊式行進をやらないところが現れています。

ここで思うのは、「なぜこいう軍隊式更新を高校生にやらせるのか?」という疑念です。

それにはこの大会が始まった「夏の大会=大正4年(1915)」、「春の大会=大正13年(1924)」の時代背景が色濃く影響しています。

高校野球は、今でも一貫して「教育の一環である」という理念になっています。

そこで、夏の大会の主催者である朝日新聞社が、「野球は教育的」というイメージを付けるために依頼され作ったのが軍隊だったらしく、当然ながら出来上がったのは軍隊の「観兵式」そのものになったようです。

ただし、高野連では行進の仕方などは指示しておらず、各校の裁量に任せてあるようです。

それでも、まるで軍隊や共産圏の軍事パレードのように大きな掛け声よろしく、行進する高校が複数存在しているのには全く別の要素もあるらしいのです。

全日本剣道連盟『剣道指導要領』の中にこんなことが書かれています。

「掛け声とは、心に油断がなく、気力が充実した状態が、自然に声となって外にあらわれたもの」

大きな掛け声を出し規律正しく更新する姿は、剣道の時の奇声のように自分への気合い入れと、相手に対しての威圧的意味合いもあるようなのです。

そう考えると、行進の姿に対しちょっと見方が変わってくるきがします。

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コメント

こんばんは。
・「文章」を読んで。
これは、初めて知りました。
そう言えば以前までは、プラカードを持っていた人は、「ボーイスカウト」と言うのは知ってます。

投稿: H.K | 2023年3月19日 21:59

>H.Kさんへ

今回から、ボーイスカウトではなく記録員というチームメイトがプラカードを持っているようです

投稿: 玉ヰひろた | 2023年3月20日 09:31

小学校の運動会の練習と言えば、行進や整列などの団体行動主体でした。
中学なってからは、練習時間が少なくなってきました。
そして高校では、それらはどうでもいいって感じでした。
要するに、見た目重視よもいかに短時間でで切り上げるか?

もちろん軍隊式のやり方に異論のある教員も多くいたのでしょう。
過去のオリンピックの行進を見ていると時代を感じま。。

投稿: もうぞう | 2023年3月21日 19:07

>もうぞうさんへ

オリンピックは、日本だけが隊列行進を長い間行っていましたが、日本も自由歩行になりましたね

投稿: 玉ヰひろた | 2023年3月21日 19:44

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