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2023年7月19日

義務教育を修了していない日本人=90万人

令和2年(2020)の国勢調査で、最終学歴が小学校だった人の人数を初めて調べたことを知っていたでしょうか?

それを踏まえわかったことが、6月20日に文科省から発表されました。

  1. 15歳以上の国内在住者で最終学歴が小学校だった人は80万人以上いることが判明
  2. 80万人の中で85歳以上の人が約85%を占めた(戦争の影響)
  3. 80万人中、2.5%は外国人
  4. 15~19歳の日本人に限っても、80万人中で144人が中学校を卒業していなかった
  5. 小学校を卒業していない15歳以上の「未就学者」は9万4455人。

ということで、何らかの事情で90万人が現行制度上の義務教育を終えていないが存在していることが判明したのです。

これを受け、文科省は7月1日に都道府県教育委員会などに「夜間中学」を設置するよう要請しました。

福島県には既に存在しますがたったの2か所、夜間中学の運営は財政や人材問題でなかなか増えていないことも過去のブログにアップしました。

もう少し、国が本腰を入れて財政援助をしない限り、ほとんどの夜間中学の教師がボランティア状態では増えることはないでしょう。

きょうのNHKの特集でこれが取り上げられ、一度も行ったことが無い20代後半の女性が紹介されましたが、その人は自治体の手続きの連係ミスで就学制度から忘れられたということでした。

そんなこともあるのだと、驚くしかなかったです。

 

ところで、

  • 「義務教育」とはなんでしょう? 
  • 子供への「養育義務」を有するのは、誰でしょう?

上記の問いに対し、正しく答えられる日本人はほとんどおらず、大多数の人が誤解しているそうです。

  1. 子供が学校へ行くことは、義務ではない。
  2. 親が子供を「無理やり学校に通わせなきゃいけない」ということではない。
  3. 「義務教育」とは、政府や自治体、保護者などが子供に小・中学校9年間の教育環境を整えてあげるための法律。

法律では、「義務教育とは、国民の子女に対する義務」という表現になっています。

つまり、義務教育の「義務」を有するのは国民や社会全体にあるということで、何らかの事情で義務教育を終了してい人が差別や不当な扱いがされることこそが違法ということでしょう。

学校が大嫌いだった私にとって、「行かなくてもよかったのか?!」という複雑な思いに駆られますが、それは義務教育を無事に終えているからこそ言える気がしました。

おまけですが、PTAは義務で設けるではなく任意の団体ですね。

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コメント

たぶんいるだろうことは、知っていましたが、そんなに多いとはビックリですね。

投稿: もうぞう | 2023年7月21日 19:16

>もうぞうさんへ

ほとんどは、戦争の前後の混乱時の年代の方々だそうですが、多いですよね

投稿: 玉ヰひろた | 2023年7月21日 20:24

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