丁寧な説目の相手が違う
松野博一官房長官は4日の記者会見で、中国が東京電力福島第1原発の処理水放出を進める日本政府の言動に関し批判していることについて質問され、
「(IAEA等の)科学的根拠に基づき、高い透明性をもって日本の立場を(中国側に)丁寧に説明していく」
という答弁を行いました。
同様に、日本産食品の輸入規制を続けている韓国にも、中国と同様に丁寧に説明する方針であるとともに「(処理水放出に関して)国際社会の理解が一層深まるよう引き続き取り組む」との説明も付け加えました。
この報道に対しテレビ局の報道番組のコメンテータは、一斉に中国と韓国の理解のなさ(無知)を指摘するコメントをしていました。
先日にも記事にしましたが、これではマスコミの報道の方向が違います。
一貫して強く放出に反対し丁寧な説明を政府に求めているのは、宮城県、福島県、茨城県の漁業や海洋関係者団体です。
マスメディアは、まるで国内のその方たちは納得しているかのような扱いに徹しているのは、まるで国内の反対意見から海外に目をそらすかのような報道は、何らかの圧力が政府(総務省)からかかっているとしか思えません。
安倍政権や菅政権は、徹底したマスメディア封じ(言論統制)を行いましたが、岸田政権もそれを引き継いでいるように見えてきました。
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コメント
私も同意見です。
2015年、政府と東電は福島県漁連に「関係者の理解なしに、いかなる処分(海洋放出)、もしない。」と文書で約束。
県漁連と全漁連が毎年、海洋放出に反対する決議を続けている限り、現状のままでは海洋放出はできないはず。
それに、IAEAの報告書は、「放出計画」について
「推奨するものでも、支持するものでもない。」とある程度距離感をおいている。これをくみ取れば、「放出のお墨付き」ととったと考える方がおかしい。
投稿: へこきあねさ | 2023年7月 6日 09:44
>へこきあねさんへ
そうなんですよ。
IAEAもちゃんと逃げ道を作った回答をしているところは、同じ穴の政治家のようです
投稿: 玉ヰひろた | 2023年7月 6日 17:19