二号研究、飯盛博士、自由民権運動
福島県石川町、ここでは日本陸軍が極秘に行っていた「二号研究」というのを進めるための拠点の研究所がありました。
「二号研究」とは、太平洋戦争末期に陸軍が作ろうとしていた「原子爆弾」の開発研究のことです。
この研究所で中心的な役割を担ったのが、石川町に疎開していた理化学研究所に勤め放射化学の第一人者であった飯盛里安(いいもり・さとやす)博士です。
そして、天然ウラン(ウラン235)の採掘に動員された旧制私立石川中(現学法石川高)の3年生約180人たちでした。
ただし、生徒たちには極秘なので研究内容の説明は全くありませんでした。
それは、終戦後何十年にわたり極秘とされ一般の日本国民にも知られることはありませんでした。
石川町では、それらの事実を町の歴史と偉人に焦点した「石川町歴史民俗資料館」(2024年6月まで休館)を建て紹介しています。
同館が来年の2024年3月に移転することになり、改めて石川町と太平洋戦争に関わる歴史の情報発信を強化する一環として、「二号研究」や戦後に人工宝石製造を開発した飯盛里安博士を紹介する常設コーナーを設けることになったようです。
さらに、政府弾圧によって多くの死傷者を出した「自由民権運動」の発祥の地であることも併せて紹介されるようです。
町は飯盛博士や、戦争に翻弄(ほんろう)された人々を資料や写真を通して伝え、平和教育の場とするとしています。
太平洋戦争では、ドイツはナチスによるドイツに住むユダヤ人に対する財産没収と強制収容と一般人集団殺戮、アメリカではアメリカに住む日本人に対し財産没収と強制収容、爆撃による一般人集団殺戮、毒ガスに原爆開発、あの時代どこの国も似たようなことをやっていた事実を知るにはいい機会かもしれません。
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コメント
石川町ですか。この10月に女子会で大内宿に行く予定。
石川町歴史民俗資料館、仲間と相談して今どこに立ち寄るか決めているところ、行ってみたいと思います。
投稿: へこきあねさ | 2023年8月16日 10:39
>へこきあねさんへ
現在は移転の為休館中ですので、見学はできません
投稿: 玉ヰひろた | 2023年8月16日 18:36
あらら、休館中ですか。それは残念です。
では、「いつか行く」が来ることを念じます。
投稿: へこきあねさ | 2023年8月17日 20:48
>へこきあねさんへ
移転後のほうが、充実しているはずです
投稿: 玉ヰひろた | 2023年8月18日 08:00