急須の蓋にある穴の意味
お茶をおいしくいただくためには、してはいけないことが主に二つあります。
一つは熱湯を使わないことです。
お茶のお湯の適温は、70℃~80℃と言われています。
そこでちょっとこだわる家だと「湯冷まし」(『湯冷まし器』とも言う)という器を使い、そこにいったんお湯を注ぎ先の適温まで温度を下げてから急須にお湯を注ぐということを行います
ちなみに、わがやではそんなことは面倒なので、ポットから熱い湯をダイレクトで急須に淹れます(笑)
二つ目が、茶葉を急須に淹れてから、早く茶が出るように回す行為です。
茶葉は、急須のお湯の中でゆっくりと開くのを待ってからそそぐほうがマイルドになっておいしくなるようです。
さて、その急須の中でお茶が出るのに重要な役割を果たすのが、急須の蓋にある小さな穴なんだそうです。
急須の蓋の小さな穴から、急須の中に空気が取り込まれるとそれによって小さな対流が起こり茶葉が舞うように動きます。
そのことによって茶葉が広がりやすくなり、お茶本来の甘みや香りがしっかりと抽出されながら、お湯と茶葉がしっかりと混ざり合い、かき混ぜられて味や色、風味にムラのない美味しいお茶になるようなのです。
さらにこの蓋の穴の位置は、急須の注ぎ口と同じ方向にすると蓋がピタリと閉まるようになっていて、そうすることで蓋の穴から空気がより良く入り、急須内の対流が良くなるようになっているそうです。
やることは簡単なことですが、それでお茶がおいしくなることは覚えていて損は無いでしょう。
いったい、だれがこんな仕掛けを考えたのでしょうね。
日本の先人(職人)はすごい。
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コメント
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
これは、初めて知りましたね。
投稿: H.K | 2023年11月18日 18:02
>H.Kさんへ
知ってると知らないとでは大違いですよ
投稿: 玉ヰひろた | 2023年11月18日 19:12
単なる空気抜きかと思ってました。
博学の極みですね。
投稿: もうぞう | 2023年11月20日 08:17
>もうぞうさんへ
私も最近偶然に知りました
投稿: 玉ヰひろた | 2023年11月20日 14:14