慈母観音
郡山市から国道49号線を走行し、猪苗代湖を過ぎて会津若松市の街並みが見え始めるところに至ると、目前に「会津慈母大観音像」の白い姿が目に入ってきます。
高さ57メートルもある会津慈母大観音像は、会津の観光施設として整備された「会津村」の象徴として昭和61年(1986)に建立され、何度かの経営危機などで管理者が変わりながら現在も「祈りの郷・会津村」の象徴となっています。
本来、観音様(観世音菩薩)には男女の区別は存在しませんが、この慈母観音は胸に乳飲み子を抱き優しく見守る姿はまさしく「慈悲深い母」をイメージさせます。
本来は慈母観音というのは日本には無く中国で発祥し作られていたそうですが、日本に伝わった際はその姿が生れたばかりのキリストを抱く聖母マリア像に酷似していることから、隠れキリシタンたちは「マリア観音」という名称で信仰の対象とし、幕府はそれをキリシタン取り締まりの証とした歴史が在ります。
建立した当時そんなことを思った人は、私を含めて誰もいなかったと思います。
そんな歴史を考えると、見れば見るほど聖母マリア像に見えてくるから面白い大観音像です。
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コメント
観音様、1度のぼったような記憶があります。
かなり昔のことでよく覚えていませんけど。
若い頃は結構ドライブに出掛けたものです。
投稿: もうぞう | 2023年11月25日 (土曜日) 19:14
>もうぞうさんへ
わたしも建立されたころに行ったきりで、あとは横目で見ながら通るだけです
投稿: 玉ヰひろた | 2023年11月25日 (土曜日) 19:41