リンゴの『王林』誕生80年
リンゴの生産地の上位は、1位青森、2位長野、3位岩手、4位山形、5位秋田と福島県がほぼ同数になっていて、この6県でリンゴ生産地の80%ほどを占めてしまいます。
それでも、全国の6割近くを占める青森県の栽培数はけた違いです。
そしてリンゴには多くの品種が在りますが、栽培と販売量でいくと「ふじ」「つがる、「王林」が代表三大品種になります。
実はそのなかの「王林」は、福島県の桑折町が原木も残る「王林発祥の地」なのです。
王林は同町で蚕種問屋を営んでいた「大槻 只之助」という人物が、1931年(昭和6)ごろからリンゴの品種「ゴールデンデリシャス」と「印度」を交配し努力を重ねた結果、1943年(昭和18)に結実した品種です。
このリンゴはナシのような斑点がある黄緑色で青リンゴの一種(※青リンゴは日に当てないと赤くなる)、甘みが強く、サクッとした軽い食感が特徴で、
「リンゴの王様」の意味を込めて1952年(昭和27)に「王林」と名付けられ、青森や長野などに苗木を分けたことで全国に広がったものです。
現在もその大槻氏の曾孫にあたるかたが、それを受け継ぎ「王林の大槻さん」と地元では声をかけられることがあるそうです。
このほど、結実した年の1943年から数えて80年を迎え、温暖化や生産者の高齢化などの影響で出荷量が激減しているが、出荷を担う「伊達果実農業協同組合(桑折町に在る果実の専門農協)」と桑折町は、王林発祥の地の歴史などを加味しながらリンゴの産地を守るための取り組みになどへの新たな思いに至ったようです。
わたしも発祥の地は青森かと思っていた人間で、地元県人としては恥ずかしい限りです。
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コメント
そんなに歴史があるとは、知りませんでした。
しかし今や、王林と言えば、タレントが有名ですからね。
投稿: もうぞう | 2023年12月 2日 18:37
>もうぞうさんへ
タレントの王林ちゃん、人気ですよね
投稿: 玉ヰひろた | 2023年12月 3日 09:24