今年の漢字は『 日 』
ことしをあらわす漢字一文字は「税」でしたが、福島県は「日」という字を今年の漢字一文字に選んだことが25日に内堀知事から発表されました。
「日」という一文字を選んだ理由を、内堀知事は次のように語りました。
「今年の漢字は『日』であります。」
新型コロナの5類移行で「日常」を取り戻したことや、処理水の海洋放出は「日本全体」の問題であること、そして大雨災害を受けて「日頃の備え」があらためて大事なことなどを選んだ理由としました。
そして、「県民の皆さん1人1人が将来に夢や希望を持ち、豊かさや幸せを実感することができる、福島の未来を創りあげるため全力で挑戦を続けていく」というコメントが出されたとのことです。
それを受け紙面上はさらに「日」にちなんだで、会津藩校の館名「日新館」の名称を引用した記事が掲載されました。
会津藩校日新館の名称は、中国の「湯の盤銘(とうのばんめい)」の故事に出てくる「苟日新日日新又日新」に由来します。
これを読み下すと、「苟(まこと)に日に新たにせば、日に日に新たに、また日に新たにせん」となり、日々成長を目指し、前に進んでいこうという決意が、この言葉には込められているというわけです。
つまり、「震災前に近い日常・日々が叶うよう、日々前進していきましょうとなるのだろう」と記事は結んでいました。
世は常ならん=「無常」は仏教の教えの一つですが、そのことを忘れないという思いにも感じられる朝刊の記事でした。
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