改革と刷新の言葉に対する印象
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件を受け、自民党はきょう「政治刷新本部」を立ち上げます。
ところが、その組織のトップになった派閥代表で現自民党副総裁である麻生元総理と無派閥の菅前総理の2人の意見は↓
- 菅 前総理
「会議で派閥は解消すべきだって言うよ」 - 麻生副総裁
「今回は一部の派閥の問題だ。派閥解消に向かうような議論をするべきじゃない」
大きな隔たりがあることが浮き彫りになってその行方に懸念が出ているようです。
その動向には専門家や野党などから様々な意見が出されていますが、ある生放送のBS報道番組で有名な方が力説した話の内容↓
「そもそもこの本部の名が『政治刷新本部』ということは、現状をある程度残すことであり変わらない気がする。
本気で買えるなら『政治改革本部』というように「改革」とすべきです。』
その時は私も「その通りだ」と思ったのですが・・・、
あとから刷新と改革では、どちらより強い言葉なのか気になり調べたくなったのす。
そしたら
- 刷新とは「事態を改めて、まったく新しいものにすること。
- 改革とは「基盤は維持しつつ、制度や組織を改め変えること。
と辞書にありましたので、「改革」より「刷新」のほうがより強い意味になるのです。
つまり、報道番組のコメンテータは言葉を誤解していたことになります。
そこでこの意味を二人の代表者の考えに当てはめると、菅前総理は「刷新」を考えていることになり、それに対し麻生副総裁は「改革」を考えているということになります。
さて、単なる言葉遊びとも言えますが、第三者委員会でもないこの本部が看板通り刷新へ進むとは思えないです。
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コメント
もともと麻生さんが本部長では全然期待が持てません。
麻生派だって裏金疑惑のキックバックをおこなっていたという証言もあり、パー券禁止を出したそうだし。
改革、改変、変革、刷新 どれもおんなじに聞こえるから何言っても無駄かなぁ。
投稿: へこきあねさ | 2024年1月10日 (水曜日) 20:39
そうですね、ワイドショーで政治アナリストとの肩書きの人も、同じ間違いの使い方してましたよ。
多少は日本語の難しさもありますが、テレビのアナウンサーが誤った使い方は良くないですね。
でも意外に多いですよ間違った解釈、あとで上司から指摘されれば良いのですがね。
投稿: JACKS | 2024年1月10日 (水曜日) 20:41
>へこきあねさんへ
時が過ぎると、何を言っても同じになってしまうことが問題ですね
>JACKSさんへ
誤解は多いですね。われわれも気にならなくなってきていることも問題かな?
投稿: 玉ヰひろた | 2024年1月11日 (木曜日) 20:15