財務省と「水田5年水張ルール」
岸田政権下で令和3年12月に成立し、令和4年度から施行され「水田活用の直接支払交付金」という補助金が農家に交付されています。
これは消費量が減少している米に代わって水田に需要の多い大豆や麦を作付けした農家に対し、10アール(1反=330坪)あたり年間35,000円が補助される仕組みです。
この制度が昨年に厳格化され、「今後5年間に水田として1度も水張りをしなければ交付金は出さない」(水張は1か月以上でよい)ということが突然決まりました。
これがタイトルの「水田5年水張ルール」で、これによって2027年からこのルールを守っていない農家への補助金はストップされます。
その理由は「あくまでも水稲作付地(田んぼ)を保全するための補助金支出であり、それ以外には助成金は出せない」というもので、さらにそれは財務省の意向が強く反映したのだったことが今日の参議院予算委員会の立民参議の質問で知りました。
一番困っているのは農家です。
水田を畑への転作し大豆や麦を作る場合、乾燥した土地を好む大豆や麦のためにそれ用の土壌に作りかえ、ある程度の収穫が可能になるまでに約2年ほどかかり、やっと収穫できるようになってら水田に戻すため水を張るわけです。
つまり、苦労して改良した土壌は元の木阿弥となってダメになってしまうわけですから、これからそんな制度を使う農家は居なくなるし、農業そのものを廃業してしまう家が急増すると農家からは憤りと悲鳴が上がっています。
農作物といのは電気のスイッチのように切り替えて育てられるものではありません。
そんな簡単なことも、高学歴の財務省のお役人たちは解らなくなっているのでしょうか?
スーパーに自動的に生えてくるものと思っているのでしょうか?
父が生きていたら「しびたれやづらだわ」と、つぶやき笑ったことだろうと思いました。
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コメント
いやいやお役人さんは実情を理解していませんね、これで日本の農業が守れるか心配ですよ。
投稿: JACKS | 2024年3月 6日 (水曜日) 11:01
>JACKSさんへ
ここまで知らないと、怒りより呆れてしまいます。
投稿: 玉ヰひろた | 2024年3月 6日 (水曜日) 11:44