除染土が行方不明に
福島県では県内の市町村の除染作業で生じた土壌や廃棄物は、中間貯蔵施設(大熊町、双葉町)に搬入が完了しています。
政府計画では中間貯蔵施設に在る除染廃棄物は、2045年までに県外の最終処分場に移動完了することが法律として明記されていますが進んでいないことは以前にも記事としてアップしました。
一方、福島県以外でも除染が行われ、その際に出た除染土壌や廃棄物に関してというのは報道も無くよく解かりませんでした。
他県では放射性物質汚染対処特措法に基づく基本方針で「除染土壌が生じた都道府県内において処理するものとする」とされているらしのですが、実態は国からの具体的な処分の仕方や基準が示されないまま現在に至っていたようです。
廃炉作業が進む東京電力福島第1原発から南に200kmほど離れた千葉県柏市では、民有地に除染土が埋められているのを知らず土地開発工事をおこない除染土が掘り返されて、どこへ運ばれたか分からなくなっているという事態が起こっていたことが新聞に載りました。
つまり、千葉県では除染土の紛失という事態が発生してしまったようなのです。
柏市の除染は2014年3月末までに完了し、除染土壌は千葉県内で最多となる4万6447立方メートルが発生し、現場にとどめ置かれることになったまま現在に至るようです。
そのほかにも首都圏周辺では、地面から剥ぎ取られた土壌などは今も保管が続き、最終的にどう処分するかは決まっていないままで、その周囲に埋設を知らせる案内板などは設置されないままのところが少なくないようです。
これは、地元自治体やマスメディアが意図的に周知や報道をやっていなかった可能性もあり、福島県より深刻な問題だと思います。
国際報道では、中国の視察団が処理水の海洋放出の安全性を確かめに来日しているようですが、福島県外の除染土の処理問題は政府の大きな課題となりそうですが・・・国会ではそれどころじゃないようだし、テレビも取り上げないしどうなってしまうのでしょうか?
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