インドの52℃と空の白竜
29日(日本時間)7時20分、米カリフォルニア州からヨーロッパと日本で共同開発した気象観測衛星を乗せたスペースXのロケット「ファルコン9」で打ち上げられ、約10分後に衛星が軌道に投入され打ち上げ成功が確認されました。
衛星の名は「アースケア(Earth CARE)」、そして日本名が「はくりゅう(白竜)」というなが名付けられました。
「アースケア(Earth CARE)」は、英語で地球を意味する単語「Earth」と、雲と微粒子(エアロゾル)、放射を調べる者の意の「Cloud Aerosol and Radiation Explorer」の頭文字の組み合わせに由来します。
そして、日本名は宇宙空間で太陽電池パネルやアンテナを広げた全長が17.2mの人工衛星の姿が白い龍に見えることや、から日本のJAXA-宇宙航空研究開発機構が発表したようです。
この「はくりゅう」は、高度400キロをほぼ南北に回る軌道を1周90分で飛び、25日かけ地球をくまなく捉えるのですが、その特徴は何と言ってもJAXAとNICT-情報通信研究機構の二つの日本組織が共同開発した「雲プロファイリングレーダー」というもので、雨雲の上に居ながらその下の降り方や降水量が観測し画像化できるという技術です。
雲や大気中のホコリやちりなどの微粒子を観測し、気候変動予測や天気予報の精度向上につなげる画期的な衛生であり、世界中で起こっている自然災害の救世主としての期待もあります。
「はくりゅう」は欧州宇宙機関(ESA)がドイツの管制施設で運用し、観測データがイタリアのESA施設や日本のJAXA-宇宙航空研究開発機構を経て、国内の研究者らに提供されるため、この打ち上げの成功はドイツ国内テレビでは大きく取り上げられ「日本の技術」を絶賛する内容が放送されていました。
「はくりゅう」は英語表記だと「White Dragon 」なのですが、ドイツのテレビキャスターは「Hakuryu」となんども言っていたことが非常にうれしい気分でした。
ただ、懸念として設計上の寿命は3年と短いことです。
インドでは52.9℃を観測(観測器の誤作動の疑いも有)したりしている現在、世界は争いをやめこういうことに集中すべきことでしょう
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