国境なき医師団が思う日本人とは
「国境なき・・」というのを冠した組織・団体といので知られているのは、まフランス・ベルギー・スイスに本部がある「国境なき医師団」、それに同じくフランスに本部があり先日も日本政府を酷評した「国境なき記者団」、そして世界中の恵まれない子供の為に活動するNGO「国境なき子どもたち」の三つになるようです。
中でもMSF(フランス語: Médecins Sans Frontières)の略称で呼ばれる「国境なき医師団」は、戦闘地域やアフリカの避難キャンプでの映像が報道されるので最も過酷な場所での活動として知られていると思います。
ただし、報道されるのはほんの一部でその活動の実態などは、私たちが思っているのとかなり違うことが多いようです。
まず、この国境なき医師団のスタッフというのは、意外にも半数は医師や看護師などのような医療従事者ではない人々なのだそうです。
その人たちは現地で活動するためのライフラインの確保、テント・タンク・浄水装置・食糧・毛布・車両・発電機等々の準備など、インフラづくりや安全管理、経理・人事担当などを担当するバックグラウンドのスタッフです。
このように多岐にわたる職種や言語や宗教が違う人間が世界中から集まるため、現場では毎晩ビール飲んで、愚痴言ってスタッフ同士がケンカしまくってるいんだそうです。
ただし、不満があれば解決策を徹底的に話し合う(どなり合う)から、それで気持ちが満足してストレス解消にもなっているようです。
そして面白いのは、どこの現場へ行っても国境なき医師団の誰に聞いても皆が口をそろえて言うことがあるのです。
「スタッフに日本人が居るとチーム内の調整役としてうまく機能し、
どこの現場でも人間関係がギスギスしなくなる」
民族や言語の壁で言い争いが始まったとき「まあまあ」となだめたり、両方の肩を持とうとするのが日本人の国民性らしくその場を収めてしまう習性があるらしく、日本人スタッフがいるととても仕事がやりやすいと重宝されるようなのです。
日本人はとかく自己主張がうまくないと言われますが、それも悪くはないことだと日本人は自信を持つべきだと感じてしまいました
| 固定リンク | 0
コメント
これはうれしいですねぇ。
そういえば、先日外国人と「500羅漢」を見に行った時、「どうしてみんな耳が大きいの?」と聞かれました。
「相手の話をよく聞こうとするから」と答えたけど、日本人は割と聞く方かもしれません。
だから、「仲裁」もできるのかな。
投稿: へこきあねさ | 2024年5月 8日 (水曜日) 20:08
>へこきあねさんへ
そういうこともあるかもしれませんね
投稿: 玉ヰひろた | 2024年5月 9日 (木曜日) 07:57
「国境なき石田」、なんてライターがいましたが、最近はさっぱり目にしません。
蛇足で失礼しました。
投稿: もうぞう | 2024年5月11日 (土曜日) 19:22
>もうぞうさんへ
私たちが想像する以上に、世界には国境をまたにかける人々がいるんでしょうね
投稿: 玉ヰひろた | 2024年5月12日 (日曜日) 09:49