タネなっぴー
「タネなっぴー」と聞いて直ぐになにか判る人は稀でしょう。ほとんどの人は「ゆるキャラ」か?と思っちゃうかもしれませんね。
これは「横浜植木株式会社」が品種改良し、特許を取得したピーマンの品種名です。
この品種の特徴はそのネーミングからも察しられるように、種が無いピーマンです。
なぜ種が無いか?というと、普通ピーマンでは花が咲いたときに花粉が出て、それが雌しべにつくことで種ができますが、「タネなっぴー」の花の雄しべからは花粉が出ない、花粉が出ないため、受粉・受精することがなく、種子ができないという仕組みです。
ただし、その花粉が他から飛んできた場合は種ができてしまうため、その栽培にはとても気づかいが欲しいのも「タネなっぴー」の特徴であり難しいところです。
【「タネナッピー」栽培の注意 】
- 近くにピーマンの仲間のパプリカやとうがらしなどを無いこと。植えないこと。(種ができる)
- ハチやアブ、ハエなど訪花昆虫が多めではないところに植える(種ができる)
- 生育適温は、昼間25~30度、夜間15~20度に保つ。(実が育たない)
- 元肥は、特に窒素分はひかえめにする。(「木ボケ」と言われる状態になる)
作ってみたい野菜ですが、上記のように気温が15℃を下回ったり、最高気温が30℃を超えたりすると、生育がにぶり、実が大きくなりにくくなりますので、我が家のように寒暖差が大きい盆地では難しいようです。
種なしぶどうは当たり前だし、昨今は種の無いスイカや果物とかもあったり、魚では骨抜き切り身などが売られるようになり食べやすくなりました。
ではありますが、それはいいことなのでしょうかね
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コメント
タネなっぴのタネはどうやって手に入れるのでしょうか?
F1(一代雑種)でしょうか?
投稿: もうぞう | 2024年5月29日 19:05
>もうぞうさんへ
解っていませんが、他の「種なし○○」と同じく稀にできるタネを採取するんだと思います
投稿: 玉ヰひろた | 2024年5月29日 20:05