輸血用血液をリサイクルする?!
奈良県立医科大学の酒井宏水教授の研究グループは、献血で集めた血液のうちで有効期間(1ヵ月)が過ぎ、今までは廃棄されていた血液を再利用して人工的に赤血球を作製し輸血に使用できる「人工赤血球」、いわば人工血液の作成に成功したそうです。
実際にこれを使用できるのは、来年度(令和7年度)から人に投与して安全性や効果を確かめる臨床試験を経てからですが国内外から絶賛されているようです。
この”人工赤血球”のすごいところは
- 献血で集められた貴重な血液が無駄にならない
- 常温で、およそ2年間保存が可能
- 血液型を選ばず使用可能
- いつでもどこでも輸血ができるようになる
冬になると慢性的な輸血用血液の不足が問題の現在、これが年齢制限が設けられているため少子高齢化が進むと、血液製剤が不足するのは確実であり、今回の人工赤血球は医療界の救世主ということになります。
お隣韓国などでは「また日本人にノーベル賞を受賞されてしまいそうだ」などの声が上がっているようですが。世界中で紛争や自然災害が頻発する現在には本当にノーベル賞ものだと思います。
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