« 連合チーム | トップページ | ハマス戦闘員の服装 »

2024年7月19日 (金曜日)

マレーシア航空撃墜事件から10年

いまからちょうど10年前の2014年7月17日、マレーシア航空の定期旅客便『マレーシア航空17便(MH17)』が、現在紛争真っただ中のウクライナ東部上空を飛行中に撃墜され、乗客283人と乗組員15人の全員が死亡するという惨事が起きました。

日本政府は、当時外務大臣だった現岸田総理が外務省を通じ、
 犠牲者及びご家族の方々に心から哀悼の意を表すこと。協力を行う用意があること。撃墜行為ならば,国際社会はこれを強く非難すべきであること。現在,在オランダ日本国大使館を通じ邦人安否の確認していること。在ウクライナ日本国大使館を通じてウクライナ政府等に対し情報提供を求めていること、などが発表されました。

この時の乗客で最も多かったのがオランダ人だったことから、同国のアムステルダムでは毎年追悼式典が行われていて、今年は10年目にあたりオランダに次いで多かったオーストラリア人遺族らも参列したことがオーストラリアのテレビ局が報道しました。

このMH17撃墜事件はすぐに国際共同捜査チーム(JIT)結成され捜査が行われました。

 

その経過は↓

  • 2016年9月、JITは親露武装集団支配地域から地対空ミサイルシステム「ブーク」により発射された弾頭「9M38」により撃墜されたことが判明した
  • 同時に、民間調査グループ「ベリングキャット」は、MH17を撃墜した「ブーク」がロシア軍第53対空旅団発のものであることが判明した。
  • ベリングキャットは、撃墜に関与した20名のロシア軍人を特定させた報告書をオランダの検察に渡す。
  • 2018年5月24日、JITはMH17を撃墜したロシアのミサイルの破片を公開しつつ、ミサイルがロシアのクルスクを拠点とするロシア軍第53対空ミサイル旅団に属するものであることが判明
  • オランダの裁判所は、起訴された4にの中で元ロシア諜報員のイゴーリ・ギルキンとセルゲイ・ドゥビンスキー、ウクライナ人分離派指導者のレオニド・ハルチェンコの3被告を終身刑。ロシア人のオレグ・プラトフ氏は無罪となった。
  • 有罪判決を受けた3人はロシアに逃亡(亡命)した。
  • 亡命(逃亡)後からオランダ政府は3人の身柄返還をロシアのプーチン大統領に要求するも未だに拒否され続けられている

現在進行中のウクライナ戦争はこのころが発端となる時期で、当時は親ロシアのウクライナ分離派とウクライナ軍との戦闘の場となっていたのです。

つまり、マレーシア航空は戦争中の上空をコースにしてしまったことによる惨劇だったのかもしれません。

空港や航空会社やパイロットには、そういう危険な領空であるという情報は共有されていなかったのでしょうか?今となっては後の祭りです。

一刻も早く、逃亡した被告全員と国際指名手配中のプーチン大統領の身柄をロシアから引き渡さるといいのですが・・・

それは、ありえないことでしょうね。

18日は「ネルソン・マンデラ国際デー」でしたが・・・国際問題は増えるばかりです。

| |

« 連合チーム | トップページ | ハマス戦闘員の服装 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 連合チーム | トップページ | ハマス戦闘員の服装 »