三条市と只見町が救急医療協定
東日本大震災後に起こった度重なる大水害で被害を受けた会津の只見町、やっとJR只見線が運行を開始することになりました。
さらに同町と隣接する新潟県三条市とを結ぶ国道289号八十里越の開通が間近になり、紅葉の名所として知られる只見川沿いの観光客も期待されるなど復興が順調に進むなか町民を悩ませることが決定しました。
村に在る唯一の医療機関である「朝日診療所」で務めていた常勤医師が、10月1日から辞めてしまうことになったのです。
今後は、福島医大などの医師が交代で勤務することになりますが、夜間などは会津若松市内の病院まで行かなければならなくなりました。
ただ、会津若松までは1時間30分以上もかかってしまうのです。
そこで町が考えたのは、越境して隣接する三条市に今年(2024年)3月1日に開設した大きな総合病院である「済生会新潟県央基幹病院」と医療提携だったのです。
提携した場合、現在只見町の救急搬送先になっている「会津中央病院」までの所要時間94分(1時間34分)に対し、八十里越の整備により、三条市の「済生会新潟県央基幹病院」へは、所要時間が75分(1時間15分)で、約20分ほど短縮になるというのです。
両市町は、元々いずれかの地域で、地震、風水害その他の災害等による. 大規模な災害が発生した場合において、応急対策等の相互応援協定を結んでいますので行政の話し合いはスムーズにいったようです。
一番の問題は、今現在でも患者数が超過し医療スタッフ不足状態の三条市の中基幹病院との協定をどうするかだったようですが、只見町は医療教育や人材不足などへの援助をするということで医療協定にこぎつけたようです。
一昨年、尿管結石の激痛で救急車に乗り、休日と言うことで受け入れ病院が見つからず、救急車内で1時間以上も激痛にもがいた私にとって、1時間以上もかかる只見町の救急医療体制と言うのは、想像しただけで吐き気するほどつらいとしか思えません。
もう少し、何とかならないものなのでしょうか。
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