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2024年10月12日

被爆者団体のノーベル平和賞受賞の意味

昨日は女性の人権などを書いた韓国の作家ハン・ガンさんが「ノーベル文学賞」を受賞し、これがアジア人女性初(女性の受賞は18回目)だったことなどが話題になりました。

そしたら、きょうになったら「ノーベル平和賞」は、被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が受賞することになったことが発表されました。

賞の発表を行ったノルウェー国会ノーベル賞委員会のフリードネス・ノーベル賞委員長が語った受賞理由↓

  • 「(現在は核兵器を使ってはならないという)タブーが圧力にさらされている」
  • 「核兵器使用を禁じる基準を守らなくてはならない。被団協は重要な役割を果たしている」
  • 「被爆者の高齢化が進んでいる。
    今回の授与が、被団協の活動が次世代に受け継がれるための刺激となってほしい」

ただ、世界のメディアは同じ理由で「今年のノーベル平和賞は戦場で活躍する国境なき医師団や支援活動をする団体ではないか?」との憶測が占めていたようで、発表された時に会場には大きなどよめきが起こったそうです。

それでも「緊迫している中東情勢の人道団体が受賞すると思っていたが、核の脅威が常にあることを考えると、今回の授与はいい判断だった」そのメディアからも評価されたようです。

日本の「ノーベル平和賞」の受賞は、1974年(昭49)の佐藤榮作元総理大臣以来50年ぶり2回目となりました。

佐藤榮作元総理の受賞理由は「NPT=核拡散防止条約に署名し、平和に貢献した」で、今回と同じく核戦争がらみですが、核兵器装備肯定論者だった佐藤元総理とはその内容はかなり違います。

今回の被団協へのノーベル平和賞の授与は、ノーベル賞委員会からのウクライナ・ロシアやイスラエル・中東での戦争に対し、停戦という強いメッセージが込められているようです。

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コメント

こんばんわ。
・「文章」を読んで。
この話題(ノーベル平和賞)、昨日のニュースで見ました。
後は核保有国に、「核廃絶」を通れたら良いですが、難しい課題ですね。

投稿: H.K | 2024年10月12日 20:40

なんといっても唯一の被爆国なのに、日本が核禁止条約に署名していないということは日本人として恥ずかしいことです。
今度の選挙で、署名に賛同する政党が増えることを
願います。

投稿: へこきあねさ | 2024年10月13日 09:02

>H.Kさんへ

難しいでしょうね


>へこきあねさんへ

ロシアのプーチン大統領も被爆国なのにアメリカに加担するのが判らないとは言っていますね

投稿: 玉ヰひろた | 2024年10月13日 10:52

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