福島県はゴミの分別ワースト1位という不名誉な調査結果をいただいておりますが、そもそもその基準が生ごみの量が基準になっている調査自体に疑問を持ちます。
それでも確かに分別をしないで出す人が居ることはどこでも問題になっています。
私の行政区域は県内ではかなり早くごみの分別に取り組みを始めたところで、その分別種類は20種類(詳細にすると25種類)になります。
それに対し、分別の取り組みが最も遅れた福島市や郡山市などではその半分の10種類を少し超える程度です。
ところが、その分別の種類が少ないところでの分別されないで出されるゴミや業者が家庭用ごみに混ぜて出す、いわゆる「違反ゴミ」の量がとんでもない数で、福島県の分別の評価を下げる要因になっているとわたしは考えます。
その福島市の「違法ゴミ」の量は昨年度だけで約9,000件あったといい、収集業者の業務負担になっているということです。
そこで業を煮やした福島市では、適正に分別されないなどの「違反ごみ」について、市がゴミ袋を開封調査し排出者を特定した上で改善勧告に従わない場合に氏名などを公表する市廃棄物処理条例の改正案を提出、2025年3月の施行を目指すことが来木幡浩市長から発表されました。
福島市のように出された違法ゴミを開封して排出者の特定をするやり方は、全国的に広がりを見せているようですが、弁護士などの法律家によれば憲法13条で謳われている『プライバシー権は私生活をみだりに公開してはいけない』と定められており、一般人が法的手段を取らずに個人を断定するような行為をすると憲法違反になる可能性があるという意見もあるようです。
それでは、正しく分別されない「違法ゴミ」を出したものに対して法的罪状は無いのか?というと、それに対する法律も処罰もあるのです。
違法ゴミと言うのは正規の回収ゴミではなく勝手に捨てられたゴミとなるため、私有地以外に放置したことになり「不法投棄」という犯罪行為に該当し、この違反ゴミを限度を超えて出し続けた場合「廃棄物処理法違反」になるそうなのです。
実際に、分別せず廃棄をくりかえし逮捕された事例が存在するのです。
違法ゴミが減らない理由はいろいろあるでしょうが、根本原因はゴミの分別や出し方が自治体によって違うということだと思います。
国が先頭に立ち全国共通にすれば、引っ越しても分別が判りやすいしもっともっと違法ゴミも減ると思います。
違いますか?石破首相
最近のコメント