ドイツの「ザクセン=アンハルト州」で、先週の現地時間20日の夜にサウジアラビア出身の男性医師((ドイツ国籍取得)が自動車で大勢の人々でにぎわうクリスマスマーケットを400mにわたって暴走し次々と人をなぎ倒し、死者は9歳の子供を含む5人、負傷者は200人を越えるというニュースはまだ記憶に新しいと思います。
動機はイスラエルへの抗議だったようですが、とんでもないテロ行為でしかありません。
その直後に行われたドイツプロサッカーのトップカテゴリーであるブンデスリーガのリーグ戦、MF堂安 律選手が所属する「SCフライブルク」と「バイエル・レヴァークーゼン」とのゲームを視ていました。
そのゲームで堂安選手が所属する「SCフライブルク」の選手全員が、この暴走車による犠牲者に弔意を表し黒い腕章式の喪章をつけていました。
さてその喪章を巻いている位置、選手たちは‘右の腕’にその喪章を巻いているのに気づきました。
日本人は左の腕に巻くのが常識なのでとても違和感を覚え、好き勝手に巻いているのかとゲームそっちのけで選手の喪章の位置を確認しました。
そしたら、日本人である堂安選手だけが左の腕に巻き、他のドイツ選手全員が右の腕に巻いているのが確認できました。
ワールドニュース等を視たら、スイスでも人々は喪章を右側につけていることを知り、ヨーロッパでは喪章は右側にするのが常識だということが判りました。
これはどういうことだろうと検索したら、これは西洋と東洋の「上位」の位置の考え方の違いであることが判りました。
西洋では上位が「右側」、それに対し日本など東洋では「左側」になります。
これはお雛様の左大臣が上位で、右大臣が下位になるのでも分かると思います。
つまり、ドイツ人選手が右の腕に喪章をつけたのは、上位での弔意を表していることになるようです。
東洋と西洋では正反対になる考え方は、驚くほど多くあり
例えば
「龍」は西洋では魔物で東洋では神、フクロウは日本では幸福を意味し西洋では不吉な鳥を意味します。
面白いものです。
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