更新される「未曾有」の災害
30年前のきょうに起こった阪神淡路大震災の映像ほど衝撃を受けたものは無く、多分あの時に「未曾有」という言葉を始めて耳にした気がします。
曾祖母がこの地でも揺れを経験したという、昔話に聞いていた関東大震災を実感させられた気がしました。
そして、私もそうですが、日本国中の方々が「これ以上の大震災は起こらないだろう」と思ったはずです。
それは2010年6月13日に福島県沖を震源とする震度5弱の大きな揺れに遭っても、その3か月後の9月29日、10月22日に立て続けに発生した震度4の大きな揺れに襲われてもなお「でかい地震だったなぁ。もう来ないだろう」と思っていました。
あくる年の2011年の3月に岩手県で発生した震度5弱の大きな地震に見舞われても「もう来ないだろう」と思っていました。
その数日後の3月11日に来襲したのが、最大震度7という聞いたことも無い大きな揺れの東日本大震災、あくる日の3月12日には新潟の中越大地震が発生し、同日に東京電力福島第一原発の水素爆発でした。
東日本大震災の揺れは、地球の内部を伝わりヨーロッパでも地震を感じるというすさまじいものになりました。
さらにほとんど間を置かずに発生したのが、長野県の大地震、その後には熊本の大地震などが発生していきます。
小泉元総理が「人生には上り下りの坂ともう一つ『まさか』という坂がある」と言ったように、「未曾有」という事案が毎年アップデートされていくようです。
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コメント
ああ、ほんとに「まさか」という言葉がアップデート進化の一途をたどっています。
アメリカの火災も、
青森県の大雪だって、温暖化が一因にあるかもしれない。
もう、かって経験したことのない、という言葉が「未曾有」が頻繁に出てくる時代になりました。
投稿: へこきあねさ | 2025年1月18日 (土曜日) 22:00
>へこきあねさんへ
過去50年とか、よく耳にするようになりましたね
投稿: 玉ヰひろた | 2025年1月19日 (日曜日) 10:10