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2025年2月24日 (月曜日)

相馬野馬追の女性参加規程の改正

福島県で行われる伝統行事は多いですが、毎年5月に福島県の「相馬市」・「南相馬市(鹿島区、原町区、小高区) 」・「浪江町」を会場に行われる、国の指定重要無形民俗文化財で「相馬野馬追(そうま のまおい)」はその勇壮さで知られます。

野馬追は武者行列も華やかで人気ですが、何と言っても原町区で行われる「甲冑競馬」と「神旗争奪戦(しんきそうだつせん)」が呼び物でしょう。

1000年以上も続く伝統行事ですが、東日本大震災では祭りに参加する馬約370頭の内200頭あまりが津波や、原発による避難で飼い主がいなくなり飢餓によって死んだり、行方不明になったり、同じく乗りても被災しして開催に甚大な影響が出ました。

それも現在ではほとんど震災前の状態に戻っていますが、このあららしく勇壮な野馬追に女性も参加していることを知っている人は、県外の方はもちろんですが県内でもほとんど知られていません。

恥ずかしながら、私も知りませんでした。

地元紙によれば

  • 昭和22年(1947)、新憲法施行に合わせ「相馬野馬追」に初めて女性参加が認められる(特に参加条件は無し)
  • 昭和28年(1953)、初めて女性が参加
  • 昭和53年(1978)、国の文化財に指定される
  • 昭和59年(1984)に騎馬会決定事項で参加する女性の条件として
    「20歳未満(中学生以上)であること。未婚であること。化粧はしてはならない」という規定が初めて明文化される

この昭和59年(1984)に参加条件は昨年の令和6年(2024)5月の開催まで守られてきました。

同年6月のこと、執行委員会が過去10年間に出場した中学生以上の女性に対し、条件が緩和されたら参加を希望するか?アンケートしたところ、約80%のかた達から再出場に前向きであるとの回答があったそうです。

このアンケート結果など踏まえ昨年暮れの執行委員会総会で、「武家文化の継承という野馬追の本質的価値を尊重し、『武士らしさ』『技術力』『健康面』『社会性』などを勘案の上、出場者の適格性を判断していくべき」などとして変更を求める意見が出され、5地区の代表らでつくる「五郷騎馬会長会」に判断が委ねられることになりました。

そして一昨日の2月22日の総会で話し合われた結果、男女平等や出場者数の確保の視点から女性騎馬武者の参加条件を撤廃することが決定され、今年の5月24日~26日に開催から適用されるそうです。

御神旗争奪戦で、御神旗を手にする初の女性は現れるでしょうか?現れたら大きな記事となること請け合いです

これで過去に出場経験のある女性がまた出られるようになりますが、開催日までもう3ヵ月しかなく練習期間が無い為今年の参加者は増えない気がしますので本格的は来年でしょう。

ところで、どうして未成年・未婚の女性と言う条件になったのでしょうか?疑問です

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