「郷に入っては郷に従え」は中国のことわざ!?
オンライン上に中国のある女性が、旅行で初めて日本に来た感想をアップした記事を見つけたので読んでみました。
他の中国人の方が感じるようにその人も、トイレのきれいさや日本人の親切さ公的な場所でのマナーの良さと静かな雰囲気に感嘆の声を上げていました。
この中国人の方の記事で気になったのは、日本へ行くにあたっての心構えの部分
「初めての日本旅行。(中略)国や地域ごとにそれぞれ独自の民族的な特色がある。
中国には『郷に入っては郷に従え』ということわざもあるので、私たちはゆっくりと現地の文化を感じてみたいと思った」
「郷に入っては郷に従え」ということわざが中国のだと言われて、私は日本のことわざだと思っていたし、どこの国に行っても傍若無人のふるまいをする印象がある中国人ということも含めて唖然としてしまいました。
そこでこのことわざの起源はどこなのか?リサーチしてみました
<ローマが起源と言う説>
- 英語では「When in Rome, do as the Romans do」となり、これは4世紀のローマミラノの司教であったアンブロジウスが、アフリカ生まれのアウグスティヌスに与えた言葉「ローマに居る時にはローマ人のように振舞え」が起源になっている
<中国が起源と言う説>
- 荘子の著書の『荘子外篇・山木』中の「入其俗従其令」という句が起源であり、中国の歴史書の『五灯会元』にある「且道入鄉隨俗一句作麼生道」という句が「郷に入っては郷に従え」という意味になっている
日本では鎌倉時代から明治中期までに初等教育で用いられた『童子教』という教科書では、後者の中国の『五灯会元』にある「且道入鄉隨俗一句作麼生道」から引用した「入郷而従郷、入俗而随俗」という文書が用いられ現在に至るようです。
「郷に入っては郷に従え」とは、日本が中国の書を参考にして教えられてきた言葉だったようです。
最近ではこのことわざは、転職などをすることによって新しい職場に入社した際に「今までのやり方を押し通すよりも新しい職場でのやり方に習った方が良い」という時などに用いられているそうです。
県内では移住者を募っていますが、その方たちがこの言葉のような接し方ができずに去っていく人が多い気がします。
| 固定リンク | 0
コメント
こんばんは。
・「文章」を読んで。
これは、初めて聞きました。
投稿: H.K | 2025年4月13日 (日曜日) 19:27
>H.Kさんへ
わたしも、初めてしりました。
投稿: 玉ヰひろた | 2025年4月14日 (月曜日) 08:34