旧宮家の復活か?
戦後の1947年(昭22)5月に皇室典範が施行され、大正天皇の直系に連なる上皇さま、常陸宮さま、秩父宮、高松宮、三笠宮、三笠宮の長男で後に「ヒゲの殿下」の愛称で知られた故寛仁(ともひと)親王の6人に次ぐ皇位継承資格者として、『伏見宮、東伏見宮、久邇宮、東久邇宮、竹田宮、山階宮、賀陽宮、梨本宮、北白川宮、朝香宮、閑院宮』の11宮家の男子26人が想定されました。
しかし、同じ年の10月に皇室会議が開かれた際に、片山哲議長(当時首相)は「皇族に皇室を離れる意思がある」と指摘し、戦後の国内外の情勢や経済的な事情から「やむを得ないところとして、(皇族の)意思を実現することが適当」と決定が出されの11宮家、計51人の皇籍離脱が決まり「旧宮家」となって現在に至ります。
ただし、旧宮家は完全に皇族・皇室との関係を絶ったわけではなく、「菊栄親睦会」や、旧華族らで構成する一般社団法人「霞会館」を通じて皇室との交流は続いているそうです。
現在皇族は減少し、とくに継承される親王は1人だけになってしまい将来が懸念され議論が行われてきました。
そんな折の4月23日に政府関係者からの話として、今まで上がっていた「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する」と言う案にその女性皇族の夫と子息へも「皇族身分」の付与を、先に記した旧11宮家に限り認める案が浮上していることが今日の朝刊の1面に記載されていました。
これは自民党が皇族数確保策を巡り、立憲民主党との意見を汲んだ形ででた修正案のようですが、立民側とはまだまだ見解の相違があるとみられ、合意に至るかは不透明のようです。
私個人としてはなかなか悪くない案だとは思いますが、現在に至った理由の一つに「皇族を離れたいという意思がある」というのがあったことを忘れている気がします。
さらに、今春に共同通信が実施した世論調査では、「旧宮家の子孫を皇族にして男系男子の天皇を維持する考え」に対して「反対だ」と答えた割合は74%にもなったという結果もあります。
やはり、天皇継承のやり方は日本が元々手本にした「イギリス」のやり方で行うのが一番簡単で良いと思います。
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コメント
現在の日本人に天皇制にたいして、どれほどの信託性があるのかわかりませんが、憲法にはしっかり第1条から第8条まで規定されている。 したがって、私は女性天皇も賛成です。
投稿: へこきあねさ | 2025年4月24日 (木曜日) 22:10
>へこきあねささんへ
憲法で男女平等をうたっているんですから、女性天皇や女系天皇の論議が起こること自体が憲法に反するように感じます
投稿: 玉ヰひろた | 2025年4月25日 (金曜日) 16:38