老人クラブの激減の理由は?
何かと話題豊富((笑)な65歳以上の日本人の増加が進んでいますが、それに反比例して減少が急激に進んでいるのが「老人クラブ」の減少です。
具体的言えば、「老人クラブ」の会員数が887万人とピークだったは1998年(平成10)、同年の65歳以上の高齢者人口はピークを2051万人でしたが、2022年(令和4)には65歳以上の人口が3623万人と大きく増加したのに対し「老人クラブ」は438万人と大きく減少しました。
老人クラブに加入している人の割合は43%から12%にまで激減しているということになるようです。
減少している理由として、行政や専門家や報道では
- 定年の年齢の引き上げなどで65歳過ぎても“現役”として活躍している人が増えたこと
- インターネットの普及により、自らサークル活動や講座の情報を得て、趣味や仲間づくりをする人が増えたこと。
- 地域とのかかわりを煩わしいと考える人が増えたこと
などと分析されています。
そんな折、とあるサイトで「この分析には『高齢者視点』が抜け落ちているのではない?」というのが目に留まりました。
この方の老人クラブが減少している理由として記したのは次のようなものです。
- 「老人クラブ」の魅力がなくなったからわざわざ年会費を払ってまで、クラブに加入する理由がなくなりつつある
- 「老人クラブ」の助けを借りずとも、デイサービスやデイケアセンターのバスが自宅まで迎えにきてくれ、リハビリのサポートを受けながら、さまざまな人々と親睦を図ることもできる
- 地域の高齢者同士で親睦旅行に出かけなくとも、昨今は介護旅行サービスに力を入れる旅行代理店までがある
- ライフスタイルの“個人化”など、時代環境の変化が指摘されることが少なくない
これは、子ども会や青年団、町内会、自治会などにも言え、「老人クラブ」同様に組織自体の魅力低下を考える必要があると同時に、魅力ある「中間集団」の進化を図っていかなければ衰退する一方となるであろうと記事は結ばれていました。
私も地元の老人クラブ(老人会)から入会の勧誘が来られますが、勧誘理由は「人数を集めないと補助金がもらえない」や「入るのが当然だろう」、と言う上から目線であり嫌気がさし入会を断っています。
それに役員会の名簿を見ると、新入会の人がほぼ全員が役員になっていることも違和感ばかりでとても入会する気分にはなりません。
この方がどのくらいの年代かは不明ですが、65歳以上であることは確かであり私とほぼ同じ考えを持った方と感じられました。
| 固定リンク | 0
コメント