コメの価格が下がり始めた?
3月ごろから、コメの価格高騰対策として政府がとった政府備蓄米の放出の効果について、農林水産省は12日に全国のスーパーで4月28日~5月4日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が4214円で、
過去最高値だった前週より19円安く、18週間ぶりに値下がりに転じたとして、効果がようやく表れ始めたとみられるとの見解を発表しました。
これまでの報道を総合すると、そもそも「備蓄米は5000トン以上の仕入れを行う大手集荷業者を対象とする」としていたにもかかわらず、約21万トンの備蓄米のほぼ100%近くを全国農業協同組合連合会(JA全農)だけに放出した段階で間違っていたのです。
農協は直売できるAコープを所有しているので、どう考えてもその自分の販売網が優先になります。
その証拠に、一般の卸売業者への売り渡しが進み始めたのは2か月も経った今月からで、これでは何の対策にもなりません。
この全農の放出の遅れが、さらに(パニックの)消費者の買いだめや闇業者の買い占めを助長させたことは確かです。
福島県もそうですが、自治体は農家の為になんとか米価を上げるため「ブランド化」を長年進めてきました。
ところが今回の米価急騰騒ぎで、苦労してきたブランド米は高くて売れなくなってしまうという、農家にとって悪影響が出始めています。
かの有名な新潟のブランド米の「魚沼産コシヒカリ」などは、元々高値で販売が停滞気味になっていたのに今回の騒ぎではさらに深刻な状況だと想像します。
一番最初にこの騒ぎを作ったと思われるマスコミ、それはどこだったのでしょうか?気になります。
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