カテゴリー「グルメ・クッキング」の196件の記事

2025年4月20日 (日曜日)

「フグの本場は山口」は今はむかし

天然トラフグは「フグの本場」として知られる山口県、そして九州や瀬戸内海沿岸で漁が盛んだったのは昔のことです。

しかし現在、最もトラフグの水揚げ量が多いのは愛知県になっていて、それに次いで2020年ごろから急増している福島県、千葉県、神奈川県になっているのです。

特に福島県の漁獲量はすごく、多い時でも1600kgぐらいの水揚げがしかなく2018年は180kgほどでしたが、2019年(令和元年)に2900kg以上と急増し、2020年(令和2)には約6300kg、2021年に約27800kgに増えてその量は高水準のままでいるのです。

そしてついに、福島県の相馬沖で2024(令和6)年に水揚げされた天然トラフグの漁獲量は約55000kgに達し、日本一の愛知県とほぼ同等の漁獲量となる見通しであることが地元紙に掲載されました。

県内の漁業関係者は、全国有数の産地となったとして、相馬沖のはえ縄漁で取れた35cm以上の天然トラフグを「福とら」と命名し、ブランド化を進め新たな観光資源とする取り組みを強化するとしています。

漁獲量が増えた要因には、トラフグ漁の技術が進歩したことと、東京・豊洲市場などへの流通増加が予想され漁業者の意欲が増していることも要因だと思います。

ただ、なぜトラフグが関東や福島県沖にとれるようになったかは不明だそうですが、トラフグが捕れる様になった半面でシラス、ズワイガニ、サケなど、これまで沿岸漁業を支えてきた魚種も不漁が続き、「春告げ魚」ことコウナゴに至っては2019年(令和元年)に漁獲量がゼロとなってしまいました。

我が地域でもコウナゴは倍増の価格になり、それでも、店に在ればいい方で無い場合が多くなりました。

 

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2025年4月11日 (金曜日)

スーパーでの日米の違い「たまご」

アメリカでは、鶏インフルエンザの流行などで、卵が高騰し1パック(アメリカは12個)の平均価格が日本円で800円ほどにもなり、物価の高さで有名なニューヨークでは2000円近いのも出たことがBSワールドニュースでやっていて驚きました。

さて、オンラインでもその話題がありましたが、そこにアップされていたアメリカ国内のスーパーの卵売り場のフォトを視て、卵の種類の多さにさらに驚いてしまいした。

日本でも種類の違う玉子は売られていますがだいたい2~3種類、多くても数種類が一般的ではないでしょうか。

それに比べ、アメリカの玉子の種類はフォトに映っているのだけで15種類以上も並べ積み上げられているのです

これはいったいどういうことなのか?と検索したら判りました。

アメリカでは、以下のように分類され玉子が販売されているのです。

  • Conventional Eggs(従来型の卵)
  • Cage-Free Eggs(ケージフリー卵)
    ケージに閉じ込められず、屋内で自由に動き回れる環境で産まれた卵。
  • Free-Range Eggs(放し飼い卵)
  • Pasture-Raised Eggs(牧草地飼育卵)
    広大な牧草地で放し飼いにされた鶏の卵。自然の草や虫を食べるため栄養価が高いとされる
  • Organic Eggs(オーガニック卵)
    有機飼料で育てられた鶏の卵
  • Omega-3 Eggs(オメガ3強化卵)
    鶏に亜麻仁や魚油を与え、オメガ3脂肪酸を増やした卵。
  • Vitamin D Eggs(ビタミンD強化卵)
  • Lutein-Enriched Eggs(ルテイン強化卵)
  • White Eggs(白い卵)
  • Brown Eggs(茶色い卵)
  • Blue/Green Eggs(青や緑色の卵)
  • Duck Eggs(アヒルの卵)
  • Quail Eggs(ウズラの卵)

ここまでですでに13種類にもなりますが・・・

さらにそれらはサイズとグレードに分けられます。

  • サイズ:6段階
    Jumbo(特大)、Extra Large(XL)、Large(L)、Medium(M)、Small(S)、Peewee(超小型)
  • グレード:3段階
    Grade AA:最も新鮮で品質が良い。
    Grade   A:標準的な卵。
    Grade   B:加工用に使われる卵。

日本の卵は「L」「M」そして「S」「LL」ぐらいしかなく、グレード表などは存在しないのですから、とんでもないくらいの種類の多さになるはずです。

日本人の私としては気楽に替えない気がしますが、アメリカ人は慣れているので気にならないのでしょうね。

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2025年2月 1日 (土曜日)

「なかしょく」とは?

マスコミでは新たな言葉次々と生まれてきて、わたしとしてはついていくのが難しいです

さて、今回知った新たな言葉は「中食=なかしょく」というものです。

中食(なかしょく)とは、
家庭で調理したものを食べる『内食(うちしょく)』と、飲食店などで食べる『外食(がいしょく)』の中間に位置した食事のことを指す言葉です。

具体的には
お惣菜やデリカテッセンのおかず、持ち帰り弁当などを店で買って、家に持ち帰って食べることを言い、出前やデリバリーも中食になるらしいです。

ファストフードのハンバーガーやフライドチキンは店舗内で食べれば外食ですが、テイクアウトして家で食べると中食になるということです。

つまり、従来からある「店屋物(てんやもの)」という言い方と同類語と言うことですかね?

誰が考えたのでしょうか。

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2025年1月29日 (水曜日)

「液卵」!えきらん?

頻発する鶏の鳥インフルエンザ感染によって、国内のたまごの価格が上がている最中、今「液卵」という製品が注目を浴びているというのです。

では、その「液卵(えきらん)」とはどういうものなのか?というと、殻が取り除かれた状態の卵をパック詰めした加工卵の一種で、それには様々な種類があり、卵の中身を撹拌して液状化したものや、砂糖や塩を添加して作られた商品もあります。

液卵は飲食店や洋菓子店のほか学校給食の調理現場などで使われている食材で、一般的な家庭ではあまり馴染みのない食材になります。

今回注目された「液卵」は、愛知県豊橋市のパックの卵などを出荷する創業88年の老舗「丸鳥鶏卵」(白井宏昌社長)が製造し5年ほど前から小分けにして家庭用に販売している製品です。

その特徴は>

  1. 賞味期限が最大で2年(冷凍)
  2. サルモネラ菌などの殺菌処理がなされているため安全
  3. パック詰めなので、持ち帰る際に割れることがない
  4. Lサイズの卵1個や、Mサイズの卵2個分の「液卵」を小分けされている
  5. 黄身が割られていないものや、黄身と白身を混ぜたものなど様々な種類がある
  6. 解凍して焼いたり蒸したり、料理が簡単にできる

需要が少ない夏場に製造することで1年間同じ値段で出せることなどの特徴の為、丸鳥鶏卵では地元の愛知県をはじめ、全国各地で鳥インフルエンザの影響が広がっていることで注文は伸び、昨年比で1.5倍ほどの売り上げ増になっているということです。

ここだけではなく、他社も家庭用製品を始めれば価格も下がってくる可能性もあります。

こんど近くのスーパーなどで探してみようと思いますが、やはり殻を割って食べたい派の私です

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2024年11月15日 (金曜日)

2024・ジビエの線量調査の結果は

平成24年(2012)4月1日施行(当時の政府は民主党・野田政権)で、日本では食品衛生法の基準として放射性セシウムの食料品の濃度が決められその基準は今現在でも採用され続けています。

「食品」についての基準は、1kgあたり100ベクレルとされています。

このほど福島県内ではジビエとして販売や譲渡も禁止されている「イノシシ」と「ニホンジカ」について、9月に福島市で捕獲され放射性セシウム量の調査が行われた結果が今日の朝刊で発表されました。

  • イノシシ ➡ 110ベクレル/1kg
  • ニホンジカ➡ 340ベクレル/1kg

イノシシとニホンジカでなぜ3倍以上の差が出るのかは不明ですが、どちらも国の食品衛生法の基準をオーバーしていることが判明し、県ではこれからも自家消費などを控えるようにという呼びかけが出されました。

ただ、海外の食品基準は「EU=1250ベクレル、アメリカ=1200ベクレル」、そして1963年にFAO及びWHOにより設置された国際的な政府間機関のコーデックス委員会=1000ベクレルであり、お隣の韓国=370ベクレルという基準には達していない数値ではあります。(環境省_食品の規制値の比較

はてさて、あと何十年経つと基準以下になるのでしょうか?それともこのままなのでしょうか?このままなら、海外並みの基準に改めるということは・・・それはだめですよね(笑)

蛇足の話ですが、この記事についてリサーチしていて2024年11月現在まで昭和30年代生まれの首相は、民主党・野田佳彦政権(昭和32年5月生)、自民党・公明党連立の岸田文雄政権(昭和32年7月生)、そして現職の石破茂政権(昭和32年2月生)の3人だけしかいないことを発見しました。

つまり、現立憲民主党代表の野田佳彦氏は、初の50歳代で首相になるという快挙をなした「松下政経塾」の出世頭と言ことでしょうかね。

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2024年11月 5日 (火曜日)

秋はサンマ

5日朝、福島県いわき市の小名浜港にサンマが今年初めて水揚げされた映像がテレビ放送されましたた。

最近はカツオやトラフグが水揚げされてそちらの報道が優先されていた気がしますが、小名浜漁港の名産はやはりサンマとメヒカリです。

今回の総量は54トンになりましたが、小名浜港の初水揚げが50トンを超えたのは、平成30年(2018)の108トン以来6年ぶりのことだということでこれからも水揚げ量が期待されているようです。

水揚げされたサンマは中型が中心で、1キロ当たり375円~407円で取引され、その日のうちにいわき市内のスーパーなどに並んだようです。

大根もでき始まったし、やはり秋はサンマです。

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2024年8月 6日 (火曜日)

生ビールとは?

ビールどころかアルコールそのものを飲まない方たちには無関係かもしれませんが、暑い季節になるとビールが飲みたくなるものです。

さてビール好きが欲するのは「生ビール」というものですが、それはどういうビールをさすのかは意外に知られないまま飲んでいる人が少なくないはずです。

貯酒・熟成によって出来上がったビールには、役目を終えた酵母が生きている状態で残っています。

この酵母の働きを加熱処理で止め、菌の繁殖を抑えて保存性を高められて販売されるのが熱処理ビールです。

一方、熱処理をせず酵母をろ過によって取り除いただけのものが「生ビール」というわけです。

たったこれだけの違いですが、生ビールはビール本来の新鮮さが失われることなく良い味わいになります。

今は技術が進歩し、現在販売されている缶ビールや瓶ビールはほぼ全てがこの生ビールになっているようです。

生であるかないかは製品に「生」の文字があるか、名称に「ドラフトビール」との記載でわかります。

【公正競争規約 第4条第2項(ビールの表示に関する規約)】
『熱による処理(パストリゼーション)をしないビールでなければ、「生ビール」または「ドラフトビール」と表示してはならない』

日本では「ドラフトビール=生ビール」と解釈して使用しているようですが、本来の意味からすれば「ドラフトビール」とは「樽出しビール」のことなので、ドイツやアメリカなどでは熱処理しているビールでも樽から出したビールは「ドラフトビール」として販売されているようなので知っておいて損は無い気がします。

発砲酒の税金があげられ、ビールの販売が戻っているそうですが、焼酎党のわたしは今日もビールじゃなく冷たい焼酎です

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2024年7月17日 (水曜日)

喜多方ラーメンの日=7月17日

誰がいつ決めたのかは不明ですが、博多ラーメン(福岡県福岡市)・喜多方ラーメン(福島県喜多方市)・札幌ラーメン(北海道札幌市)を指して「日本三大ラーメン」と称されています。

いずれも古い歴史と特徴のある人気とおいしさで知られますが、面白いことにこれのラーメンには「屋台が始まり」という唯一の共通があるようです。

その中の福島県の喜多方ラーメンですが、名が知られ始めたころは市内に130店舗も在ったラーメン店も、現在は高齢化・後継者不足などで90店舗ほどに減少してしまいました。

昨年9月には「喜多方ラーメン御三家」(「坂内食堂」「源来軒」「まこと食堂」) の一つとして知られた創業76年の老舗「まこと食堂」が閉店し、地元に衝撃が走りました。

同市は対策として市役所内に「ラーメン課」を設置したことは、以前の記事でアップしました。

さらに昨年には、後継者不足解消や県内外への知名度向上などを目的に7月17日を「喜多方ラーメンの日」に定め昨年7月に日本記念日協会から認定を受けたました。(※「喜多方ラーメンの日」は、記念日の7月17日は喜多方の「喜」を草書体で「㐂」と表すことに由来

今年は7月17日の「喜多方ラーメンの日」1周年を記念したセレモニーが、三連休の初日になった13日(土)に行われました。

喜多方ラーメンは福島県外でも山形(米沢ラーメンなど)や新潟(燕背脂ラーメンなど)でも知名度を上げるところが出たり、福島県内でも白河ラーメンのほうに客が流れていることも確かです。

一時期「朝ラー」で喜多方ラーメンの人気が出ましたが、結局は各店舗の味と人気で決まるのでしょうね。

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2024年7月10日 (水曜日)

持続可能タンパク源=虫

昨今はカメムシ防除剤噴霧によってイナゴはほとんど見なくなりましたが、我が地域ではイナゴは普通に食べられる食材です。

世界でもメキシコの一部ではバッタのタコスが人気を得ているほか、タイやカンボジアなどの東南アジア諸国ではアリ、コオロギ、さらにはタランチュラも一般的に食べられているそうです。

そんな中、シンガポール食品庁(=SFA)は8日、16種の食用昆虫の国内での販売と消費を承認したことが、食品業者向けの発表によってわかったようです。

SFAが承認した昆虫には、イナゴ、バッタ、ミールワームのほか数種の甲虫類が含まれが、消費用または食料生産動物の飼料用として使用・利用するの場合は、自然界から捕ったものではなく管轄当局によって規制された施設で飼育されていることを証明する書類があることが条件になっています。

これは乱獲を防ぐためでしょうが、研究者らは2100種以上の食用昆虫を記録しているそうで、その多くは重要なビタミンやミネラルを豊富に含み、メタンを排出する豚や牛なの家畜とは対照的に持続可能な高たんぱく源となっていることも紹介されたようです。

しかし、常食とするにはなかなか大変でしょうね

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2024年7月 3日 (水曜日)

井村屋の「あずきバー」が硬い理由

こう暑くなると欲しくなるものの一つがアイスクリームですが、年齢とともにキーンと来る冷たさや、硬いのは敬遠したくなりました。

アイスで硬いと言えば井村屋の「あいすバー」でしょう。

あずきアイスのおいしさは最高なのでよいのですが、まるで歯が立たないあの硬さに買うのをためらうようになりました。

井村屋によればその硬さには次のような理由があるそうです

  1. 空気の含有量が極めて低いため
  2. 乳原料がまったく入っていないため
  3. 乳化剤や安定剤といった添加物を使用していないため

一般的なアイスは乳成分に空気を含ませ、安定剤で調整して柔らかい食感にしているのですが、あずきバーは『ぜんざいを冷やしてアイスにできないか』という着想のもと開発されていて、空気・乳原料・乳化剤・安定剤が入っておらず、結果として硬い仕上がりになってしまっているということで、わざと硬くしているわけではないようです。

ですから、パッケージにはその硬さにたいする注意書きがあるそうですが初めて知りました。

井村屋には「あずきバー公式が推奨する食べ方」というのがあって

  • 冷凍庫から出した直後は特に硬いので、かじるのではなくなめて食べるのがおすすめ
    ただしアイスが唇や舌に張り付き、場合によっては出血することがあるので、アイスの様子を見ながら舐める
  • あずきバーは『添加物不使用』なので溶けるのが比較的早く、スムースに柔らかくなるため、
    様子を見ながら食べ頃を判断し食べる

公式サイトでは「あずきバーのバナナスムージー」など、硬いあずきバーを食べやすくするために考案されたのが紹介されているようです

つまり、あの硬さは歯にはつらいが、体には良いアイスの証であるともいえるようです。

あずきバーについて、ちょっと考え方を改めようかと思いました

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