10月7日のBS-TBS 【報道1930】は、ゲストに中谷元(自民・元防衛大臣)、黒岩宇洋(立憲衆議)、大西 隆(元日本学術会議会長)、姜尚中(政治学者)の4人で、日本学術会議が推薦した105名の内の6名の任命を菅総理が拒否したことについて
- 任命拒否の根拠
- 任命をめぐる政府と会議の過去
- 菅総理が人事介入する意図
上記の内容で議論された放送でした。
いろいろと検証がなされ、中谷元防衛相はしどろもどろで「一番の理由は、学術会議の選定の仕方悪い」の一点張りになっていました。
それに対し、大西元会長は「選定の仕方は、2度の改変が行われ国会が決めた法律。その法律を作った立法府(中谷議員)に悪いと言われたら、どうしたらいいのかわからない」ということになりました。
日本学術会議での推薦者の決め方は、現在下記のようになっているそうです。
1段階→選定委員会=全国の推薦者の中から選び出す
2段階→幹事会 =選定委員会が選定した人を検討する
3段階→総 会 =人選の最終決定をし内閣に推薦
もし、推薦した人が拒否された場合は、1段階目からやりなおすためかなりの日数がかかるらしく、2017年(?)に3名の補充に内閣府から人選やり直し要求があったが、間に合わないのでその年のメンバーは3人が欠員になったそうです。
この生放送番組で証言として文部科学省官僚トップの事務次官を務めた前川喜平氏がVTRで出演し、現職の官僚だったころの証言は衝撃でした。
>2016年の文化の日にあわせて文化勲章の受章者などを選ぶ委員の人選について。
「2016年8月に文化審議会の文化功労者選考分科会の委員について、大臣の了解をもらった案を『杉田和博官房副長官』のところへ持っていったが、候補者のうち2人差し替えろと言われました。」
理由は>「安倍政権を批判するようなことをメディアで発言したことがあった人物は外せ」
「安倍総理大臣肝いりだった明治日本の産業革命遺産の世界遺産登録について難色を示した人物を留任させようとした際については『和泉洋人総理補佐官』から圧力がかかって外せと言われました。」
「これらは全て、官房長官か総理かの意向がなければ(補佐官の一存では)できないことだと思います」
驚きです。
具体的に個人名まで出してしまっていますから、この報道後は官邸や与野党は大変だったと思います。
報道1930は、ホームページで番組内容を再度視ることができますが・・・この前川氏の証言部分はカットされています。
https://www.bs-tbs.co.jp/houdou1930/archives/index.html
その理由は不明ですが、番組なりに政府に気を使っているのかもしれません。
ただ、「それでいいのでしょうか?松原さん(MC)」と言いたい気持ちです
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