カテゴリー「ニュース」の675件の記事

2025年3月15日 (土曜日)

ウラン蓄電池(バッテリー)

13日の木曜日、日本原子力研究開発機構は、原発のエネルギー源であるウランを利用した蓄電池を世界で初めて開発し、発光ダイオード(LED)を点灯などの試験で充電と放電の性能を確認したことを発表しました。

試作品は手のひらに載る大きさで、電圧は市販の乾電池に近い1.3ボルトだったようです。

同機構では将来てきに国内に約1万6000トンも貯蔵されている劣化ウランを利用して大容量化し、原発や太陽光・風力発電の余剰電力をためることを目指しているとのことです。

原発関連では劣化ウランのようないわゆる原発のゴミと、東日本大震災での原発事故によって汚染された土壌、これらの最終処分場が未だに決まらず、青森と福島の中間貯蔵施設に置かれたままです。

福島に住む私にとっては特に除染土の処分場が気になりますが、東電の電力を使う「埼玉県」や「東京都」では猛反対が起きて話しすら進められないし他も同様です。

「使用済み核燃料」と「福島の除染土」、そして「北朝鮮の拉致被害問題」は、これからも解決せずただただ年月が過ぎ去っていくだけのように感じます。

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2025年2月27日 (木曜日)

合計で9人が亡くなる

福島県内では火災が相次ぎ、現在も山林火災が続いています。

今年1月と2月に発生した住宅火災で、高齢者の死者は9人になりいままでの1月と2月では最多を記録してしまいました。

そもそも高齢者が多くなっていることが根本にあるのですが、県は対策に追われそうです。

ただ、自治体や消防などがいくら対策を講じようが、火災予防は個人個人が一番大切です

今朝のニュースは全く他人事ではなく、肝に銘じなければならないと思いを新たにしたきょうでした

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2025年2月11日 (火曜日)

県内で雪崩被害が相次ぐ

9日(日)午前10時ごろ、日光国立公園の福島県側の玄関口として有名な福島県檜枝岐村の居平地区で雪崩が発生し、その雪が住宅内に流れ込み窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。(家人は無事)

そして、翌日の10日(月)11時頃には福島市南西の山間部にある土湯温泉町の県道本宮土湯温泉線道で雪崩が発生し雪が道を塞いだため、この道路の奥に在り秘湯で知られる「野地温泉」と「鷲倉温泉」の宿泊客と従業員計約50人が11日の今現在も孤立状況が続いています。

どちらも雪の多いところ、特に桧枝岐村は2~3メートルの積雪は当たり前の豪雪地帯ではありますが、そこの住人の民家が雪崩に遭ったなど未だかつて聞いたことがありません。

桧枝岐村の話によるると、雪崩は地区を流れる伊南川を挟んだ山側で起きたのが、なんとその川を越えて20~30メートルの幅に達したというのですから驚きです。

この家に住む男性も「まさか雪崩の被害を受けるとは思わなかった。地域住民は不安を感じているだろう」と話されたように雪崩に遭うことなど夢にも思っていなかったのです。

先祖代々住み続けているところであり、豪雪地帯でも雪崩に遭わないところに住んでいたはずであり驚いたに違いありません。

地球温暖化は、奥会津の豪雪地帯の雪質まで変化させてしまったようで、全国の豪雪地帯に住む方々も雪崩の危険が迫っているのかもしれません

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2025年1月25日 (土曜日)

「合戦場のさくら」が弱り始めた

昨年、わが村の源義家(みなもとのよしいえ)伝説がある国の天然記念物のエドヒガンザクラの古木「馬場ザクラ」(樹齢1000年)が、残念なことに枯れてしまいました。

そしたら、隣接する二本松市東新殿(ひがしにいどの)にあり同市の指定天然記念物になっているベニシダレザクラの古木「合戦場(かっせんば)のしだれ桜」も近年になって急激に樹勢が衰え深刻な状態になっているというのです。

その対策として「合戦場のしだれ桜保存会」が中心になりクラウドファンディングや寄付で集まった資金と市の補助金を活用し、樹木医の指導を受けながら3年程度かけて福島県の樹勢回復プロジェクトによって24日から治療の作業が始められたことが報道されました。

弱った原因として、昨今の干ばつによる水不足ではないかと考えられているようですが、「馬場ザクラ」もそうですが観光目的や農地排水などの工事で近くの小川はU字溝、道路がすべて舗装され、さらに駐車場などが整備され、地下に水がいかなくなってしまったことが一番の要因だと思います。

しかし、役所や観光協会としてはそれはどうしても認めたくないのでしょう。

馬場ザクラのように枯れてしまわないことを祈りたいです。

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2025年1月16日 (木曜日)

ふくしま県民へ明るい話題

今朝の福島県の地元紙朝刊の1面は、福島県郡山市出身の新進気鋭の作家の鈴木結生(ゆうい)さん(23)が第172回芥川賞を受賞した記事が掲載され、県内では久しぶりの名誉でうれしいニュースとなりました。

鈴木さんは福島県出身ですが、父親の仕事の都合で郡山市には小学生まで在住し、現在は福岡市に住まいされている方です。

しかし、福岡市への転居から間もない時期には新たな環境になじめず、ホームシック気味になったらしく、それを紛らすため郡山市での体験や情景を思い出しながら物語を書き始めたのが、創作活動の原点となっているそうです。

今回の受賞作「ゲーテはすべてを言った」も、主人公の出身地は福島県の会津に設定するなど、福島県に対する愛着や思い入れは深いことを物語っています。

そして受賞したこれからも「福島を、これから先に文学の場に残せるような仕事をしたい」と決意のコメントが出されました。

鈴木さんが子どもの頃に訪れていた、郡山市内の「岩瀬書店富久山店プラスゲオ」には鈴木さん直筆の「思い出の本屋です」の色紙を展示されました。

今でこそ30万近い県内屈指の経済都市の郡山市ですが、もともとは500人足らずの寒村でした。

そこに明治政府の移住政策が行われ、郡山市も全国各地から移住者たちが集まり開拓がなされました。

その移住者の中でも、最も多い1000人もの人々となったのが現在の福岡県久留米市からの移住者たちです。

その福岡市に、郡山市出身の鈴木氏が移住在宅しているというのは不思議な縁に感じました。

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2025年1月 3日 (金曜日)

災害時の思いがけない障害=人

元日にNHKで放送された、発生から1年目となる能登半島の大地震の特番を視ました。

最も興味を引いたのは、輪島市の町野地区にある輪島市消防署町野支所での出来事でした。

町野地区はそこに通じる6本の道路全てが、地震による土砂崩れになり通行ができなくなり孤立して復旧まで最もかかった一つでした。

そして、停電で電話も携帯も通じず、さらに悪いことに消防の無線も故障し全く情報が取れないし救助要請もできない状態になったそうです。

そこで、停電でも使える緊急に災害用に備えてあったアナログ固定電話繋いで、本部へ連絡しようとしたらSNSでその緊急電話番号が拡散されていて安否を尋ねる知人や親せきの人々の問い合わせ電話が鳴り続け、肝心な緊急用には電話が使えなくなったという事実です。

原則としてこういう緊急番号に電話するのはやってはいけないことですが、電話した人々は救助活動を妨害していることなど知らなかったのでしょう。

震災など大きな自然災害が起こるたびに国の法整備の不備、それもほとんど毎回同じことが指摘・要望されるのはいつまで続くのでしょうか?

お粗末な国家だと、またしても感じさせられてしまいました。

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2024年11月21日 (木曜日)

ゴミの分別の仕方を全国共通にできないか?

福島県はゴミの分別ワースト1位という不名誉な調査結果をいただいておりますが、そもそもその基準が生ごみの量が基準になっている調査自体に疑問を持ちます。

それでも確かに分別をしないで出す人が居ることはどこでも問題になっています。

私の行政区域は県内ではかなり早くごみの分別に取り組みを始めたところで、その分別種類は20種類(詳細にすると25種類)になります。

それに対し、分別の取り組みが最も遅れた福島市や郡山市などではその半分の10種類を少し超える程度です。

ところが、その分別の種類が少ないところでの分別されないで出されるゴミや業者が家庭用ごみに混ぜて出す、いわゆる「違反ゴミ」の量がとんでもない数で、福島県の分別の評価を下げる要因になっているとわたしは考えます。

その福島市の「違法ゴミ」の量は昨年度だけで約9,000件あったといい、収集業者の業務負担になっているということです。

そこで業を煮やした福島市では、適正に分別されないなどの「違反ごみ」について、市がゴミ袋を開封調査し排出者を特定した上で改善勧告に従わない場合に氏名などを公表する市廃棄物処理条例の改正案を提出、2025年3月の施行を目指すことが来木幡浩市長から発表されました。

福島市のように出された違法ゴミを開封して排出者の特定をするやり方は、全国的に広がりを見せているようですが、弁護士などの法律家によれば憲法13条で謳われている『プライバシー権は私生活をみだりに公開してはいけない』と定められており、一般人が法的手段を取らずに個人を断定するような行為をすると憲法違反になる可能性があるという意見もあるようです。

それでは、正しく分別されない「違法ゴミ」を出したものに対して法的罪状は無いのか?というと、それに対する法律も処罰もあるのです。

違法ゴミと言うのは正規の回収ゴミではなく勝手に捨てられたゴミとなるため、私有地以外に放置したことになり「不法投棄」という犯罪行為に該当し、この違反ゴミを限度を超えて出し続けた場合「廃棄物処理法違反」になるそうなのです。

実際に、分別せず廃棄をくりかえし逮捕された事例が存在するのです。

違法ゴミが減らない理由はいろいろあるでしょうが、根本原因はゴミの分別や出し方が自治体によって違うということだと思います。

国が先頭に立ち全国共通にすれば、引っ越しても分別が判りやすいしもっともっと違法ゴミも減ると思います。

違いますか?石破首相

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2024年10月23日 (水曜日)

再審が決まった事件だが

昭和61年(1986)に福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で、無実を訴えながらも殺人罪で懲役7年が確定し服役した前川彰司さん(59)が裁判のやり直し求めていた訴えは、23日に再審の開始を認める決定が下されました。

高裁支部が再審を認めた理由は

  • 有罪の根拠となった複数の「前川さんに犯行を告白された」などとする関係者の供述は、自己の利益のためうそを言った疑いがある
  • 捜査側には供述を取引材料に自己の利益を図ろうとする態度が顕著だ
  • 捜査が行き詰った捜査機関が、他の関係者に対し、誘導などの不当な働きかけをした疑いが払拭できない
  • 再現実験結果、服に血が付いた前川氏が乗ったと関係者が証言した車から、血液反応が出なかった

つまり、有罪となった根拠は証人の嘘で固められた内容によるものであり、それがすべて警察のでっち上げ証言によるものとなります。

有罪も無罪もまだ確定していませんが、これが事実なら身の毛もよだつ警察官の暴挙(犯罪)であり、再審を認める理由をテレビで聞いていてゾ~ッとしました。

「疑わしきは罰せず」ではなく「疑わしいならば有罪とする」と言うことであり、お隣の独裁国家の警察だけを批判できない気になります。

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2024年10月12日 (土曜日)

被爆者団体のノーベル平和賞受賞の意味

昨日は女性の人権などを書いた韓国の作家ハン・ガンさんが「ノーベル文学賞」を受賞し、これがアジア人女性初(女性の受賞は18回目)だったことなどが話題になりました。

そしたら、きょうになったら「ノーベル平和賞」は、被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が受賞することになったことが発表されました。

賞の発表を行ったノルウェー国会ノーベル賞委員会のフリードネス・ノーベル賞委員長が語った受賞理由↓

  • 「(現在は核兵器を使ってはならないという)タブーが圧力にさらされている」
  • 「核兵器使用を禁じる基準を守らなくてはならない。被団協は重要な役割を果たしている」
  • 「被爆者の高齢化が進んでいる。
    今回の授与が、被団協の活動が次世代に受け継がれるための刺激となってほしい」

ただ、世界のメディアは同じ理由で「今年のノーベル平和賞は戦場で活躍する国境なき医師団や支援活動をする団体ではないか?」との憶測が占めていたようで、発表された時に会場には大きなどよめきが起こったそうです。

それでも「緊迫している中東情勢の人道団体が受賞すると思っていたが、核の脅威が常にあることを考えると、今回の授与はいい判断だった」そのメディアからも評価されたようです。

日本の「ノーベル平和賞」の受賞は、1974年(昭49)の佐藤榮作元総理大臣以来50年ぶり2回目となりました。

佐藤榮作元総理の受賞理由は「NPT=核拡散防止条約に署名し、平和に貢献した」で、今回と同じく核戦争がらみですが、核兵器装備肯定論者だった佐藤元総理とはその内容はかなり違います。

今回の被団協へのノーベル平和賞の授与は、ノーベル賞委員会からのウクライナ・ロシアやイスラエル・中東での戦争に対し、停戦という強いメッセージが込められているようです。

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2024年9月27日 (金曜日)

袴田さん無罪が確定

今から58年前の1966年(昭和41)、現在の静岡市清水区でみそ製造会社の専務一家4人が殺害され、その犯人として死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審は、2024年5月、あわせて15回に及んだすべての審理が終わりました。

最大の争点は、事件発生から1年と2ヵ月経ってから現場近くのみそタンクから見つかった証拠の「5点の衣類」に付いていた血痕に赤みが残っていたことが不自然かどうかでした。

<検察の有罪であるという主張>

  • 1年あまりみその中に入っていた衣類は、の血痕に赤みが残る可能性はある。
    その衣類は袴田死刑囚が犯行時に着用したものである。
    したがって、死刑たる十分な証拠である

<袴田さんの弁護団の無罪である主張>

  • 専門家による鑑定などで、1年以上みそに漬けられた血痕に赤みが残ることはないことが明らかになった。
    捜査機関が有罪にするために衣類をタンクに隠したとしか考えられない。
    捏造された証拠で無罪である

26日午後2時、静岡地裁は弁護団が無罪の根拠とした上記主張の証拠を認め「無罪」の判決を下しました。

死刑が確定した事件で再審が開かれたのは、袴田事件を含め5件目ですが、そのすべてが無罪になりました。

無罪を信じ戦ってきた90歳近い袴田さんと90歳過ぎの姉、事件発生から60年近くたって無罪となり二人の姉弟の人権は戻りましたが、その人生の損失はだれの責任になるのでしょうか?償うのでしょうか?

恐ろしいのは、終戦後から昭和40年代までの警察の取り調べ方です。

どれだけの人が無実の罪で捕まったのでしょうか?

それとは逆に、どれだけ多くの犯人が捕まらずに逃げおおせたのでしょうか?

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