オリンピックマーチに入った‘‘あの曲’
今週からコビッド-19感染防止のため撮影が延期されたため、NHK朝のテレビ小説「エール」は初回からの再放送が始まりました。
今回のテレビ小説は「働き方改革」で、土曜放送が無くなるなど、初めてのことが多いですがコビッド-19の緊急事態宣言での撮影休止は想定外だったでしょう。
それはさておき、今回の主人公のモデルは「古賀政男氏」、「服部良一氏」と肩を並べて、流行歌の三大作曲家と呼ばれるようになった「小関祐而氏です。
古賀政男氏は途中で移籍しますが、3人ともコロンビアの専属作曲家としてデビューし、交流があったことは良く知られ、ドラマ内でもそれは描かれているようです。
違うのは、古賀政男氏と小関祐而氏は戦時中に沢山の軍歌のヒット曲を作ったことでしょう。
ちなみに、敵性音楽であるジャズが得意だった服部氏は、日本にはいづらく上海に行って李香蘭などの曲を作っていますね。
そのため、終戦後古賀政男氏などは「GHQによって戦犯として捕まることを覚悟した」と語っています。
しかし、それはおこらず3人共に戦後のヒット曲を次々に作曲していくことになります。
朝ドラが始まり、小関祐而氏の新たな楽譜やレコードなどが発見され話題になっています。
特集番組で、わたしは第一回東京オリンピックの開会式に使われたオリンピックマーチの曲について、小関氏の思いが込められたある秘密を知りました。
オリンピックマーチは、「日本をアピールする曲」などの注文がなされ、小関氏のプレシャーは並大抵のものじゃなかったようですが、「日本」を強調するため、この曲に日本人ならだれでも知っている曲を最後のほうに忍ばせていたのです。
専門家にはすぐに解るそうですが、素人の場合はレコードを遅い回転にすると判ります。
それは ♪君が代は♪ の部分の旋律です。
なんと、小関氏はオリンピックマーチに「君が代」を入れていたのです。
驚きました。
今まで、全く知りませんでした。
楽器というものを一切使わず、小説を書くように作曲をしていた小関祐而氏、その才能に驚かされます。
さらに、あの曲を聴いて、それが判った人はもっとすごいですね。
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