カテゴリー「旅行・地域」の178件の記事

2025年4月20日 (日曜日)

「フグの本場は山口」は今はむかし

天然トラフグは「フグの本場」として知られる山口県、そして九州や瀬戸内海沿岸で漁が盛んだったのは昔のことです。

しかし現在、最もトラフグの水揚げ量が多いのは愛知県になっていて、それに次いで2020年ごろから急増している福島県、千葉県、神奈川県になっているのです。

特に福島県の漁獲量はすごく、多い時でも1600kgぐらいの水揚げがしかなく2018年は180kgほどでしたが、2019年(令和元年)に2900kg以上と急増し、2020年(令和2)には約6300kg、2021年に約27800kgに増えてその量は高水準のままでいるのです。

そしてついに、福島県の相馬沖で2024(令和6)年に水揚げされた天然トラフグの漁獲量は約55000kgに達し、日本一の愛知県とほぼ同等の漁獲量となる見通しであることが地元紙に掲載されました。

県内の漁業関係者は、全国有数の産地となったとして、相馬沖のはえ縄漁で取れた35cm以上の天然トラフグを「福とら」と命名し、ブランド化を進め新たな観光資源とする取り組みを強化するとしています。

漁獲量が増えた要因には、トラフグ漁の技術が進歩したことと、東京・豊洲市場などへの流通増加が予想され漁業者の意欲が増していることも要因だと思います。

ただ、なぜトラフグが関東や福島県沖にとれるようになったかは不明だそうですが、トラフグが捕れる様になった半面でシラス、ズワイガニ、サケなど、これまで沿岸漁業を支えてきた魚種も不漁が続き、「春告げ魚」ことコウナゴに至っては2019年(令和元年)に漁獲量がゼロとなってしまいました。

我が地域でもコウナゴは倍増の価格になり、それでも、店に在ればいい方で無い場合が多くなりました。

 

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2025年4月14日 (月曜日)

踏んだり蹴ったりの只見町

先週の10日(金)のこと、冬には3m前後の積雪がある県内有数の豪雪地帯の只見町田子倉(ただみまち たごくら)で除雪作業に向けてドローンで積雪状況を調べていた業者が、国道252号に架かる鉄橋「出逢橋(であいはし)」(延長40m)が流失していることに気づき県に報告され翌日に県から発表されました。

ここは、2022年にもこの近くにある「あいよし橋(延長93m)」が流失し、県は雪崩の影響を避けようと約130m谷側に移して新しい橋の建設が2023年6月から行われていただけに、町と県にとっては踏んだり蹴ったりのことになってしまいました。

ここは冬季通行止め中だったため人的被害はなかったのが不幸中の幸いですが、通行再開のめどは立っていないためゴールデンウイークには間に合わず観光業にとっては大きな痛手となってしまいました。

地元の方々は早い完成を祈るしかないようですが、また来年も雪は積もるわけですし大変です。

ただ、冬の只見町雪まつりには雪不足にならないでよいかもしれないし、地元の方々のもどかしい気持ちがわかる気がします

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2025年3月 1日 (土曜日)

黄色いハンカチで復興を願う

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生(2011年3月12日)から今月で14年めとなるのを機に、2月28日にいわき市薄磯に在る「いわき震災伝承みらい館」の前の庭に「いわき語り部の会」のメンバーによって黄色いハンカチ約300枚が掲げられました。

その掲げられた黄色いハンカチには、震災学習で「いわき震災伝承みらい館」を訪れた全国の子どもたちやいわき市民から寄せられたメッセージや絵など、復興への願いや思いが書かれています。

 いわき語り部の会々長の大谷慶一さんは「ハンカチに記された思いを実際に訪れて感じてほしい」と黄色いハンカチへの思いを話されたそうです。

3月11日の火曜日にはいわき市の追悼イベントとして、津波に遭って壊れたのを復活させた「奇跡のピアノ」の演奏やハンカチのライトアップを実施するとのことです。

これは高倉健さんが主演した映画「幸せの黄色いハンカチ」にあやかったイベントだと思いますが、人って大量の黄色いハンカチが並べられた光景を見ると何となく明るい気持ちになるから不思議ですよね。

このイベントで、まだ震災の行方不明者の捜索が続けられていること、復興が半ばであることも知ってほしいですね

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2025年2月24日 (月曜日)

相馬野馬追の女性参加規程の改正

福島県で行われる伝統行事は多いですが、毎年5月に福島県の「相馬市」・「南相馬市(鹿島区、原町区、小高区) 」・「浪江町」を会場に行われる、国の指定重要無形民俗文化財で「相馬野馬追(そうま のまおい)」はその勇壮さで知られます。

野馬追は武者行列も華やかで人気ですが、何と言っても原町区で行われる「甲冑競馬」と「神旗争奪戦(しんきそうだつせん)」が呼び物でしょう。

1000年以上も続く伝統行事ですが、東日本大震災では祭りに参加する馬約370頭の内200頭あまりが津波や、原発による避難で飼い主がいなくなり飢餓によって死んだり、行方不明になったり、同じく乗りても被災しして開催に甚大な影響が出ました。

それも現在ではほとんど震災前の状態に戻っていますが、このあららしく勇壮な野馬追に女性も参加していることを知っている人は、県外の方はもちろんですが県内でもほとんど知られていません。

恥ずかしながら、私も知りませんでした。

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2025年2月22日 (土曜日)

わが村産のブランド米の名称決定

わが村役場では昨年の令和6年10月~12月にかけて、大玉村産ブランド米の名称を公募し、全国から2,118点の応募が寄せられ選考した結果その名称が決まり2月20日(木)に公報で発表されました。

そのブランド名は「あだたらの恵(めぐみ)」です。

 公募者の受賞者は下記の通りです

  1. 最優秀「あだたらの恵」丹羽さん(愛知県)
  2. 優秀「あだたらのめぐみ」後藤さん(栃木県)
  3. 優秀「安達太良のめぐみ」高畑さん(福島県)
  4. 佳作「大地の輝き」三並さん(東京都)
  5. 佳作「満天の恵(え)み」藤田さん(栃木県)

最優秀に選ばれた丹羽さんが考えた名称の理由は、

全国的に有名な安達太良山の麓でとれた米という意味で、購入者に産地がイメージしやすい名前にしました。
『智恵子抄』にも登場している安達太良山を名前に入れることで文学的なイメージも持たせたい」

との思いを込められたということです。

今後は、さらに高い基準での栽培方法及び食味値を定めた令和7年作付けの村産フラッグシップ米(看板のお米)に「あだたらの恵」の名称を冠し、ふるさと納税の返礼品を中心とした販売展開をしていくことになります。

ただ、この発表で不明なのは「グランドシップ米の品種は何?」ということです。

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2024年12月17日 (火曜日)

「ハワイアンズ」がアメリカへ?!

映画「フラガール」にもなった旧名「ハワイアンセンター」、現在は「スパリゾートハワイアンズ」はさびれ始めた炭鉱町を復興させた施設であり「日本のハワイ」をうたい文句に、福島県内の施設では全国にその名が知られている中でもトップかもしれません。

その後客足が減少しながら、東日本大震災で営業ができなくなり景気気になりましたが、新たなイベントや先に記した映画で人気を盛り返していました。

ところが、こんどはコヴィット-19のパンデミックによって経営が悪化し、ついにここを運営する「常磐興産」はアメリカの投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」とのTOB(株式公開買い付け)成立させ、今年度内には持ち株が100%になる予定のアメリカ企業の完全子会社化となるようです。

子会社化した後もブランドの変更は予定しておらず、従業員の雇用条件も同等以上で維持する見通しだということです。

震災の時は、フラガールの皆さんが県内をめぐり励ましの公演を何度も行いました。

今年も「全国フラガール甲子園」が行われましたが、フラガールの皆さんと世界大会に出場したファイアーダンさーの皆さんの不安はどれほどのものでしょうか?

私も何度も会社の合併・分社を経験しましたので、フラガールの皆さんの不安がちょとだけ判りますが変わらない活躍を祈りたいです。

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2024年12月16日 (月曜日)

「日本最東端の駅」が交代の背景

日本の東西南北の最先端駅というのは↓

  • 最東端の駅➡東根室駅(北海道)※
  • 最西端の駅➡那覇空港駅(沖縄)
  • 最南端の駅➡赤嶺駅(沖縄)
  • 最北端の駅➡稚内駅(北海道)

以上のようになっています。

しかし、13日にJR北海道が2025年3月15日に実施するダイヤ改正において、最東端駅になっている根室本線(花咲線)の「東根室駅」を、利用客が少ないとして廃止すると発表しました。(同改正では、東根室駅のほか、東滝川駅、雄信内駅、南幌延駅、抜海駅の5駅の廃止が決定)

これによって、東根室駅の先にあり、そして終点でもある「根室駅」が日本最東端の駅となることが決定しました。

日本の東西南北の端の駅が変更となるのは、2003年に沖縄都市モノレール(ゆいレール)のが開業により変更になってから、約22年ぶりとなるそうです。

私の場合、列車に乗ったのは10年以上も前にもなりますし、公共バスなどもう半世紀ほど乗った記憶がありません。

ただ、隣接する本宮市の「本宮駅」は利用者増加の為大きな駅に改築されましたし、駅までの交通手段が有れば利用者は居るんです。

将来、免許返納の時がやってきたとき私の地域の交通手段は、どこまで使いやすくなっているのでしょうか?

たぶん、今と変わらない気がします。

自動運転車はどうなるのでしょう?

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2024年10月19日 (土曜日)

西田敏行さん〝愛してるぞい〟ノート

福島県郡山市出身の俳優西田敏行さんの訃報から一夜明けた18日、県内では西田さんを悼む行動が広がりました。

出身地の郡山市観光協会は、市内のJR郡山駅内のこおりやま観光案内所に「西田敏行さん〝愛してるぞい〟ノート」を置き、そこへ西田さんへの思いなどを記してもらことを始め多くの方々が訪れているようです。

このノートの意味は、東日本大震災のときに西田さんがいち早く来県し、ステージの上から福島県民へ向かって発した「ふくしま、愛してるぞーい」にちなんだもので、今度は福島県民から西田さんへのお返しメッセージです。

西田さんが度々訪れた市内のラーメン店「春こま食堂」には、開店前から20人ほどの行列ができ、昼営業は普段の約2倍の来店があったらしいです。

西田さんは頻繁に郡山に帰郷していましたが、その同級生が営む酒屋さんは「今着いたぞ」と、今でも連絡が来て顔を出すような気がすると言います。

あらためて、地元への思いと存在の大きさがわかる気がしました。

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2024年9月30日 (月曜日)

三条市と只見町が救急医療協定

東日本大震災後に起こった度重なる大水害で被害を受けた会津の只見町、やっとJR只見線が運行を開始することになりました。

さらに同町と隣接する新潟県三条市とを結ぶ国道289号八十里越の開通が間近になり、紅葉の名所として知られる只見川沿いの観光客も期待されるなど復興が順調に進むなか町民を悩ませることが決定しました。

村に在る唯一の医療機関である「朝日診療所」で務めていた常勤医師が、10月1日から辞めてしまうことになったのです。

今後は、福島医大などの医師が交代で勤務することになりますが、夜間などは会津若松市内の病院まで行かなければならなくなりました。

ただ、会津若松までは1時間30分以上もかかってしまうのです。

そこで町が考えたのは、越境して隣接する三条市に今年(2024年)3月1日に開設した大きな総合病院である「済生会新潟県央基幹病院」と医療提携だったのです。

提携した場合、現在只見町の救急搬送先になっている「会津中央病院」までの所要時間94分(1時間34分)に対し、八十里越の整備により、三条市の「済生会新潟県央基幹病院」へは、所要時間が75分(1時間15分)で、約20分ほど短縮になるというのです。

両市町は、元々いずれかの地域で、地震、風水害その他の災害等による. 大規模な災害が発生した場合において、応急対策等の相互応援協定を結んでいますので行政の話し合いはスムーズにいったようです。

一番の問題は、今現在でも患者数が超過し医療スタッフ不足状態の三条市の中基幹病院との協定をどうするかだったようですが、只見町は医療教育や人材不足などへの援助をするということで医療協定にこぎつけたようです。

一昨年、尿管結石の激痛で救急車に乗り、休日と言うことで受け入れ病院が見つからず、救急車内で1時間以上も激痛にもがいた私にとって、1時間以上もかかる只見町の救急医療体制と言うのは、想像しただけで吐き気するほどつらいとしか思えません。

もう少し、何とかならないものなのでしょうか。

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2024年9月19日 (木曜日)

ザリ塩・・・・?

昭和5年(1930)ごろに食用として北アメリカから北海道に持ち込まれたウチダザリガニ、通称アメリカザリガニは瞬く間に全国に繁殖し、今では稲を切ったり田んぼの畔に穴を開けたりなどし在来生物の生態系を脅かすとして特定外来生物に指定されている厄介者です。

その厄介者ザリガニを何とか利用できないかと福島県立猪苗代高校の生徒たちが、学年世代を引き継ぎながら「外来種ウチダザリガニの活用探究」が3年をかけてで来たのが「ザリ塩」です。

「ザリ塩」とは、ザリガニをパウダーにして塩と混ぜ込んだものです。

旨味成分エビの3倍以上の「ザリ塩ver.2」をこの夏完成させ、福島県磐梯町の道の駅の「おむすび屋cafe」の最高のソフトクリームとのコラボ商品が完成し夏休み中に同道の駅で販売されたようです。

ソフトクリームを味わった女性は「甘塩っぱくおいしいです。利活用するアイデアがいいと思いました」と言う感想もあり大人気だったようです。

開発に携わった猪苗代高校3年の生徒は「苦労があったので販売できてうれしいです。今後も利活用を考えていきたい」と話していましたので「外来種ウチダザリガニの活用探究」はこれからも継続されるようです。

もともと、食料として輸入されたものですから、これが本来の姿だと思います。

さて同じく食用として繁殖させ、今では食べなくなって大繁殖している「ウシガエル」はだれも利用を考えてはいないようで、これからどうするのでしょう?

そして同じく大繁殖している福島県内の被ばくイノシシはどうするのでしょう?

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