戦時中「非国民)と今が酷似・・
NHKのテレビ小説、今はB-29による爆撃が激しくなった終戦直前のころを描いています。
幼友達や仲間が戦死し悲嘆にくれ、その辛さをしのごうと芝居の稽古をしているところに警察官が入ってきます。
警官「何をしとんのや?」
おちよ」芝居の稽古だす」
警官「この非常に芝居とはなんや。不謹慎だ」
おちよ「芝居の稽古の何が悪いんだす」
このやり取りの場面を見てすぐに脳裏に浮かんだのは、オリンピック開催を疑問視や反対する方たちが、聖火リレーに対して多くの批判の言葉やコメントを出している様子です。
その考え方が戦時中の警官や自警団、「非国民」を連呼した当時の日本国民に酷似して見えたのです。
東日本大震災の時も、こういう考えがいつの間にか「被災者は楽しそうに笑うのは不謹慎」というおかしな考え方に発展したことを経験しました。
こうやって、聖火の炎に小さな慰めと喜びを抱く人々の思いと、コビッド-19感染を警戒したりスポーツに興味がない人々の思いとが分断されていく気がします。
どちらも、正義が有ると思いますが、戦時下のようなことにだけはならないことを祈りたいです。
「人間は感情の動物」とも言われます。
聖火を見るために、集まった多くの人々を「バカ騒ぎ」と揶揄する方も多くおられますが、ほんの些細な喜びで困難を乗り越えたり、気持ちの憂さを晴らすことができるも人間だと思います。
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