カテゴリー「雑学・考察」の431件の記事

2023年11月23日

『勤労』と「労働」のイメージ

毎年11月23日のきょうは「勤労感謝の日」になっていますが、本来のこの日は、明治政府によって定められた宮中祭典の「新嘗祭(にいなめさい)」の日であり、天皇陛下が新穀の収穫を天照大神(あまてらすおおみかみ)をはじめとした神々に感謝し、自らも新穀を食べる宮中の秋の収穫祭といったところだった日です。

ただ、明治以前は旧暦の「11月の2番目の卯(う)の日」=「中卯(なかう)」で、今年だと旧暦の11月23日=2024年1月4日になるようですから、かなり現在とは違った季節に感じますが私が幼いころの穫時期から行くと合っている時期です。

この催事が戦後に天皇陛下の宮中祭祀と国民の行事を切り離すために、昭和23(1948)年「国民の祝日に関する法律」によって「勤労感謝の日」という名称に改称され現在に至ります。

この日は、昭和23(1948)年に「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを目的に定められました。

わたしはこの【勤労】という言葉が、戦時中の「勤労動員」などの強制就労的をイメージされ、どうしても心に引っかかるのです。

同じ意味の言葉に「労働」というのが在り、
辞書で引くと両者とも同じような意味になりますが、大きく違うのは辞書の1番目に出てくる解釈

  • 「勤労」➡心身を働かせ仕事に励むこと
  • 「労働」➡働いて賃金や報酬を得ること

上記のようになります。

あくまで個人的な感想ですが、名称には「労働」を使用し「労働感謝の日」または「労働権の日」などでもよいのではないか?と思うのです

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2023年11月22日

釦(ぼたん)の日

きょうは11月22日のごろ合わせで「いい夫婦の日」というのが、知名度が高いようですがよく解らないというか、余計なお世話な記念日に感じます(笑)

もう一つきょうは「ボタンの日」になっているそうです。

その由来は2つほどあるようです。

一つめが、
明治3年(1870年。※明治3年11月22日=1871年)にヨーロッパスタイルのネイビールックが日本海軍の制服に採用され、 前面に2行各9個、後面に2行各3個の金地桜花のボタンをつけることが決められたことによる。

この年の出来事を記念して、 日本のボタン業界が昭和62年(1987年)に11月22日を「ボタンの日」と定めました。

そして、もう一つ
ボタンの漢字である「釦」の文字は、 太政官布告の際にボタンの文字が無く、服の口に金属製品を入れて紐の代用にする意味から「紐釦」と書き、 これをボタンと読ませることを採用したことが始まりだといわれています。

明治3年といえば、函館戦争が終結したのが明治2年ですから、まだまだ国内、とくに関東・東北や北海道では戊辰戦争という内戦の跡が生々しいころです。

150年も前のことですが、それからどれくらい日本や世界は戦争をしてきたのでしょう?

それこそ、国際間のボタンの掛け違いがあちこちで起こったのでしょうか?

 

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2023年11月18日

急須の蓋にある穴の意味

お茶をおいしくいただくためには、してはいけないことが主に二つあります。

一つは熱湯を使わないことです。

お茶のお湯の適温は、70℃~80℃と言われています。

そこでちょっとこだわる家だと「湯冷まし」(『湯冷まし器』とも言う)という器を使い、そこにいったんお湯を注ぎ先の適温まで温度を下げてから急須にお湯を注ぐということを行います

ちなみに、わがやではそんなことは面倒なので、ポットから熱い湯をダイレクトで急須に淹れます(笑)

二つ目が、茶葉を急須に淹れてから、早く茶が出るように回す行為です。

茶葉は、急須のお湯の中でゆっくりと開くのを待ってからそそぐほうがマイルドになっておいしくなるようです。

さて、その急須の中でお茶が出るのに重要な役割を果たすのが、急須の蓋にある小さな穴なんだそうです。

急須の蓋の小さな穴から、急須の中に空気が取り込まれるとそれによって小さな対流が起こり茶葉が舞うように動きます。

そのことによって茶葉が広がりやすくなり、お茶本来の甘みや香りがしっかりと抽出されながら、お湯と茶葉がしっかりと混ざり合い、かき混ぜられて味や色、風味にムラのない美味しいお茶になるようなのです。

さらにこの蓋の穴の位置は、急須の注ぎ口と同じ方向にすると蓋がピタリと閉まるようになっていて、そうすることで蓋の穴から空気がより良く入り、急須内の対流が良くなるようになっているそうです。

やることは簡単なことですが、それでお茶がおいしくなることは覚えていて損は無いでしょう。

いったい、だれがこんな仕掛けを考えたのでしょうね。

日本の先人(職人)はすごい。

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2023年7月26日

きょうは「幽霊の日」

文政八年(1825)の七月二十六日、江戸の中村座で四代目・鶴屋南北(つるや なんぼく)作の歌舞伎狂言『東海道四谷怪談』が初演されたのを期して7月26日は「幽霊の日」という記念日になっているそうです。

『東海道四谷怪談』、通称『四谷怪談』)は、「四谷左門の娘・お岩が、夫・田宮伊右衛門に毒殺され、幽霊となって復讐を果たす」という有名なお岩さんお祟りの話で、江戸の町に実際に起こった事件をモデルにしているとされています。

この歌舞伎のヒットは、後に「お化け屋敷」の原型となる催しが始まることになるようです。

専門家によれば、お化け屋敷や怪談話などの恐ろしいアトラクションがもてはやされるのは、その国が今現在が平和である証拠なんだそうです。

言われればその通りです。

ウクライナのように、目の前で恐怖の現実があればお化け屋敷など見たいとは思うはずがありません。

猛暑の日本、ことしも怖いをあおるアトラクションは人気のことでしょうね

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2023年6月29日

「たけお」という名に使う漢字

現在放送されている朝のテレビ小説の「らんまん」は、「植物学の父」という牧野富太郎博士の人生を題材にしています。

そこに出てくる主人公の親友は「たけお=竹雄」と言います。

この「たけお」という人名はかなりポピュラーで周りにも多く居ると思います。それだけ、男の子の名には好まれるということなのでしょう。

それに合わせるかのように本当に多くの種類の漢字もあてられていると思います

<『たけ』に使われる主な漢字>

 竹、武、丈、長、剛、猛、威、穀、建、豪、岳、赳、壮

<『 お 』に使われる主な漢字>

 夫、雄、男、郎、勇、央、生

検索すると、上記の漢字が組み合わされていることがほとんどのようで、これだけで91通りの「たけお」の漢字名が出来上がります。

そして、そのほとんどの漢字が「強く、たけだけしく、勇ましく」という共通の意味合いになっているのが特徴でしょう。

さらに「お」の漢字に「緒」の文字を使い、「武緒」や「竹緒」とした場合は‘女性の名’になるんだそで、まさか「たけお」が女性にも使われる名前だとは知りませんでした。

この名が気になったきっかけは、私の知った人に「武郎」という方がおりまして「たけお」なのか「たけろう」なのか悩んでいたのですが、「たけお」でいいことが判明してやっとスッキリしました

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2023年5月13日

竹酔日(ちくすいじつ)

中国や台湾の旧暦の一つである「農暦」の5月13日(2023年は6月30日)は、「竹酔日(ちくすいじつ)」と呼ばれてきた日になるそうです。

地下茎で繁茂し、半年ほどで立派な竹になる生命力旺盛なのが竹ですが、なぜか移植が難しい植物でもあります。

ところが、
この日・5月13日は竹が酔っ払って前後不覚となって何をされても気づかなくなるというので、竹の移植に適した日だとして「竹酔日」と名付けられたそうです。

その真意は不明ですが、日本ではこの日に竹から生まれたかぐや姫が月に帰った日になっているそうです。

竹が酔う、かぐや姫、どちらもおとぎ話の世界ですが、古の人は何かを伝えている話なのかもしれません。

それが何なのか?
想像もつきませんが、なんともロマンを感じる話であることは確かです。

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2023年5月12日

今日は「国際看護師の日」

きょうは、「国際看護師の日」という記念日になっています。

これは国際看護師協会 (ICN) が、ナイチンゲールの誕生日にちなんで1965年(昭40)に制定されたものです。

日本では当初「国際看護婦の日」としていたようですが、2002年(平14)に「看護婦」という言い方が男女平等を基に「看護師」という呼称に変更されたのにあわせて、記念日も「国際看護師の日」と同じ名称に改称され現在に至っているようです。

以前にもアップしましたが、ナイチンゲールの偉業は、それまでは下働き・下女扱いだったのを看護師という身分と職業に確定したこと、そして病院の病床の数やスタッフの数を経済学的(数学教師らしく)に確立したことです。

つまり、現在の医療体制の基礎を作った女性であります。

コビッド-19のパンデミックが起こっても、何とか医療が持ちこたえたのはナイチンゲールのおかげでしょう。

そんな大事な記念日の今日ですが、恥ずかしながら私は知りませんでした。

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2023年5月 8日

「父母の日」という記念日が・・

日本では今年ももうすぐに来る5月の第2日曜日が「母の日」、そして6月の第3日曜日が「父の日」という記念日になっています。

ところが、現在久しぶりに首脳会談が実現した韓国では、「父母の日(両親の日、親の日)」として毎年5月8日になっています

元々は韓国でも、1956年(昭31)から1972年(昭47)まで、韓国にも「母の日」があったそうですが、儒教特有の観念である親孝行の意識が強く残る韓国では「父の日」が無いことに抗議が起き、「父母の日」というふうに替えられ親を敬う日となったそうです。

「父母の日」は、キリスト教の四旬節(復活祭の46日前から始まる準備期間)初日から第4週目となる日曜日に両親の魂に感謝するため教会を訪れる、イギリス・ギリシャの風習にも由来するようです。

「母の日」に比べ、どうしても軽視されがち(?)な「父の日」、日本も韓国のように「父母の日(両親の日)」とした方が同じ親なのだから平等に見える気がします。

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2023年5月 2日

令和5年の「春の土用」も終盤

きょうは、夏も近づく八十八夜にあたり、あと三日で「春の土用」が終わり立夏となります。

このブログでも何度かアップしていますが、土用=土旺用事(どおうようじ)は立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間(19日の場合もあり)、年に4回ありります。

そして、夏の土用の「うなぎ」のようにそれぞれに食べる日(十二支)と食べる物が存在しています。

夏の土用>・・8月の立秋の前まで

  • 丑の日(うしのひ)
  • 」が付くもの
    うなぎ、牛、梅干し、馬、など
    「瓜の仲間」(きゅうり、スイカ、ゴーヤなど)
  • 黒い食べ物
    コーヒー、黒豆など
  • 古来は「土用餅(どようもち)」「土用蜆(どようしじみ)」
    「土用卵(どようたまご)」などが在った

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2023年4月27日

洗剤と柔軟剤の同時投入はNG

我が家の洗濯機は手ごろな価格で買った全自動式ですが、かなり前から疑問に思っていたことがあります。

「柔軟剤と洗剤は、開始前に同時に投入しているがそれでよいのだろうか?」

「昔は、柔軟剤は後から別に入れたような気がするのだが・・・」

この疑問について、花王のアタック公式ツイートによって判明しました。

  • 柔軟剤と洗剤を同じ投入口や同じタイミングで洗濯槽に入れることは避けるべき
  • 同時に入れると、お互いが効果を打ち消しあってしまい、きれいに洗えなくなる。
  • 柔軟剤はすすぐタイミングで投入して使うもの。

理由は、洗剤は汚れを繊維から浮き上がらせて引き離す働きのもので、それに対し柔軟剤は繊維の表面に並んでコートしガードするものなので、
同時入れるとそれぞれの効果を打ち消し合い、汚れを落とす効果が減るだけでなく、柔軟剤の効果も発揮できなくなるからだということです。

やはり、我が家のやり方は間違っていたようです。

ただし、
昨今の洗濯機は同時に入れても自動で最適なタイミングで柔軟剤が入る仕組みになっているので心配無用だそうです。

そういうのを買える家庭がうらやましい我が家でが、改めて我が家の洗濯機の取説を読んでみましたら、洗剤と柔軟剤は同時に投入することになっていました。

つまり、我が家のは同時投入でよいようです(?)

要するに、洗剤も柔軟剤も洗槽に直接入れることをしてはダメで、決まった投入口に入れることが正しいようです。

 

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