カテゴリー「雑学・考察」の426件の記事

2023年5月13日

竹酔日(ちくすいじつ)

中国や台湾の旧暦の一つである「農暦」の5月13日(2023年は6月30日)は、「竹酔日(ちくすいじつ)」と呼ばれてきた日になるそうです。

地下茎で繁茂し、半年ほどで立派な竹になる生命力旺盛なのが竹ですが、なぜか移植が難しい植物でもあります。

ところが、
この日・5月13日は竹が酔っ払って前後不覚となって何をされても気づかなくなるというので、竹の移植に適した日だとして「竹酔日」と名付けられたそうです。

その真意は不明ですが、日本ではこの日に竹から生まれたかぐや姫が月に帰った日になっているそうです。

竹が酔う、かぐや姫、どちらもおとぎ話の世界ですが、古の人は何かを伝えている話なのかもしれません。

それが何なのか?
想像もつきませんが、なんともロマンを感じる話であることは確かです。

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2023年5月12日

今日は「国際看護師の日」

きょうは、「国際看護師の日」という記念日になっています。

これは国際看護師協会 (ICN) が、ナイチンゲールの誕生日にちなんで1965年(昭40)に制定されたものです。

日本では当初「国際看護婦の日」としていたようですが、2002年(平14)に「看護婦」という言い方が男女平等を基に「看護師」という呼称に変更されたのにあわせて、記念日も「国際看護師の日」と同じ名称に改称され現在に至っているようです。

以前にもアップしましたが、ナイチンゲールの偉業は、それまでは下働き・下女扱いだったのを看護師という身分と職業に確定したこと、そして病院の病床の数やスタッフの数を経済学的(数学教師らしく)に確立したことです。

つまり、現在の医療体制の基礎を作った女性であります。

コビッド-19のパンデミックが起こっても、何とか医療が持ちこたえたのはナイチンゲールのおかげでしょう。

そんな大事な記念日の今日ですが、恥ずかしながら私は知りませんでした。

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2023年5月 8日

「父母の日」という記念日が・・

日本では今年ももうすぐに来る5月の第2日曜日が「母の日」、そして6月の第3日曜日が「父の日」という記念日になっています。

ところが、現在久しぶりに首脳会談が実現した韓国では、「父母の日(両親の日、親の日)」として毎年5月8日になっています

元々は韓国でも、1956年(昭31)から1972年(昭47)まで、韓国にも「母の日」があったそうですが、儒教特有の観念である親孝行の意識が強く残る韓国では「父の日」が無いことに抗議が起き、「父母の日」というふうに替えられ親を敬う日となったそうです。

「父母の日」は、キリスト教の四旬節(復活祭の46日前から始まる準備期間)初日から第4週目となる日曜日に両親の魂に感謝するため教会を訪れる、イギリス・ギリシャの風習にも由来するようです。

「母の日」に比べ、どうしても軽視されがち(?)な「父の日」、日本も韓国のように「父母の日(両親の日)」とした方が同じ親なのだから平等に見える気がします。

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2023年5月 2日

令和5年の「春の土用」も終盤

きょうは、夏も近づく八十八夜にあたり、あと三日で「春の土用」が終わり立夏となります。

このブログでも何度かアップしていますが、土用=土旺用事(どおうようじ)は立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間(19日の場合もあり)、年に4回ありります。

そして、夏の土用の「うなぎ」のようにそれぞれに食べる日(十二支)と食べる物が存在しています。

夏の土用>・・8月の立秋の前まで

  • 丑の日(うしのひ)
  • 」が付くもの
    うなぎ、牛、梅干し、馬、など
    「瓜の仲間」(きゅうり、スイカ、ゴーヤなど)
  • 黒い食べ物
    コーヒー、黒豆など
  • 古来は「土用餅(どようもち)」「土用蜆(どようしじみ)」
    「土用卵(どようたまご)」などが在った

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2023年4月27日

洗剤と柔軟剤の同時投入はNG

我が家の洗濯機は手ごろな価格で買った全自動式ですが、かなり前から疑問に思っていたことがあります。

「柔軟剤と洗剤は、開始前に同時に投入しているがそれでよいのだろうか?」

「昔は、柔軟剤は後から別に入れたような気がするのだが・・・」

この疑問について、花王のアタック公式ツイートによって判明しました。

  • 柔軟剤と洗剤を同じ投入口や同じタイミングで洗濯槽に入れることは避けるべき
  • 同時に入れると、お互いが効果を打ち消しあってしまい、きれいに洗えなくなる。
  • 柔軟剤はすすぐタイミングで投入して使うもの。

理由は、洗剤は汚れを繊維から浮き上がらせて引き離す働きのもので、それに対し柔軟剤は繊維の表面に並んでコートしガードするものなので、
同時入れるとそれぞれの効果を打ち消し合い、汚れを落とす効果が減るだけでなく、柔軟剤の効果も発揮できなくなるからだということです。

やはり、我が家のやり方は間違っていたようです。

ただし、
昨今の洗濯機は同時に入れても自動で最適なタイミングで柔軟剤が入る仕組みになっているので心配無用だそうです。

そういうのを買える家庭がうらやましい我が家でが、改めて我が家の洗濯機の取説を読んでみましたら、洗剤と柔軟剤は同時に投入することになっていました。

つまり、我が家のは同時投入でよいようです(?)

要するに、洗剤も柔軟剤も洗槽に直接入れることをしてはダメで、決まった投入口に入れることが正しいようです。

 

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2023年1月28日

「こけし」の由来は?

「こけし」というものは、日本国中にあるようですね。

福島県内では、福島市の土湯温泉街で作られる「土湯(つちゆ)こけし」が有名ですが、よく考えれば「こけし」というのは不可思議な名前に思えてしまったのです。

こけしの歴史は古く、最古のこけしが誕生したとされるのは称徳天皇(しょうとくてんのう=孝謙天皇 (700年代=奈良時代) )が国の安泰を祈願し、「陀羅尼経(だらにきょう)」を入れて奉納された木製の塔100万基を各地の寺院に納めたのが、形こそ似ていないが日本最古のこけしだといわれているようです。

それが江戸時代後期になって、東北地方の温泉地のお土産として作られたのが発祥といわれています。

それが赤い染料を使っていたため、魔除けや縁起物として好まれ子どものよき遊び相手であり幸せを守る玩具として全国に広まったんだそうです。

それだから土湯の温泉街で作られているんですね。

さて本題の名称の由来です。

こけしが誕生した当初は共通の名称は無く、木で作ったから「きでこ」、芥子人形からきた「こげす」、魔除けの人形這子(ほうこ)からきた「きぼこ」などいろいろな名称があったようです。

それが時代とともに、木を削ってできたから「木削子(こげし)」とか、江戸時代の男児や女児たちの髪型から「芥子坊主」(けしぼうす)に似ていたから「小芥子(こけし)」と表記されたりするようになったようです。

そして時代はさらに過ぎ昭和15年(1940)になって、あまりにも名称が多過ぎて不便だということで「こけし工人(職人)」や愛好家などの関係者が集う会の名称をもとに「こけし」とひらがな3文字に統一することが決められ現在に至るそうです。

つまり、昭和になって意図的に全国統一した名称だったんですね。

そう考えると、「伝統民芸品」という感じが、ちょっとだけ薄れてきてしまう気がします。

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2023年1月25日

ベトナムは今年「 ネコ 年 」

今年の干支(十干十二支)は『癸卯』(みずのとう)で、十二支の『卯』には動物の「ウサギ」があてられています。

干支の中の十二支といえば『』で、
それぞれに動物が順に↓

鼠、牛、虎、兎、竜、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪

↑があてられていますが、同じく中国・台湾・韓国など極東アジアでも多くの国で使われています。

ただし、最後の『』の漢字は本来「ブタ」を意味するものであり、「イノシシ年」が有るのは昔「ブタ」が居なかった日本だけです。
※中国では、豚(=ブタ肉)、猪(=ブタ)、亥(=ブタの頭)全てブタを意味し、イノシシは「野猪」と書く

ベトナムにも同じく十二支があるのですが、ここにあてられている動物がまた違っているのを知りました。

日本と違うベトナムの十二支は、四つです↓

  1. うし年  ➡ スイギュウ
  2. うさぎ年 ➡ ネコ
  3. ひつじ年 ➡ ヤギ
  4. いのしし年➡ ブタ年
    (※亥年は日本以外と同じ)

1.3・4は、ほぼ同じ動物と言っていいですが、「ねこ年」に関してはビックリです。

なぜ「卯」がベトナムでは「猫」になっているかというと諸説あるようですが、

  • 中国の漢字の「卯」の発音(mao)がベトナム語で猫を意味する「meo」の発音に似ていた
  • ベトナムではウサギは珍しい動物で、それよりも身近で多く見かけられる猫があてられた

ネコは仏様の使いとされ、東南アジアでは大切にされて街中にいますからうなずける気がします。

つまり、今年ベトナムでは兎年ではなく「猫年」なのです。

ところ変われば・・・です。

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2023年1月11日

使い捨てカイロ、ここはNG

通称として「ホッカイロ」(※白元発売時の商品名)ということが多い使い捨てカイロ、ウクライナへ送ろうということを行っている福島県の男性の話題が全国ニュースになっていますね。

我が家でも母と妻の冬の必須アイテムですが、私は使ったことがありません。(笑)

ところで、この使い捨てカイロには絶対やってはいけないことが三つあります。

一つ目は、貼るタイプのを地肌に直接貼ることで、これは低温やけどにつながるから知られていることでしょう。

二つ目は、心臓の付近に携帯したり貼ったりすることです。

つまり、シャツなどの左の胸ポケットに入れるのもやってはいけない行為のだそうです。

心臓の付近→心臓は、全身に血液を送り出すためつねに運動しているので、温めすぎると心臓の負担となり痛みや吐き気が起こることもあり、特に心臓の弱い方や血圧が不安定な方は注意が必要なんだそうです。

三つ目は頭部や脇の下、ここは本来体から熱を逃がす場所なのでここを温めると熱がこもりやすく、悪くすると発熱する恐れもあるようです。

私は使ったことがないからわからないですが、二つ目と三つ目の注意は商品に有るのでしょうかね?

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2022年10月15日

10月15日は「世界手洗いの日」

きょう10月15日は、「世界手洗いの日(Global Handwashing Day)」になっているんですね。

これは、ユニセフ・世界銀行などからなる「せっけんを使った手洗いのための官民パートナーシップ」が、平成20年(2008)から行っている比較的新しい記念日のようです。

その目的は↓

「感染症の予防のため、石鹸を使った正しい手洗いの方法を広める」

という記念日のようで世界各地で行われている活動だそうですが、
コビッド19感染が収まらない現在の世界には、なんとも似合った記念日だと感じました。

この記念日のの他に、きょうは「農山漁村女性のための国際デー(International Day of Rural Women)」、そして昭和40年(1965)に全国社会福祉協議会が制定した「たすけあいの日」にもなっているようです。

そう考えると、昨今の国内外に意義のある日に感じてしまいました。

 

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2022年10月11日

‘アリ’も積もれば山となる

9月19日の米科学アカデミー紀要で、地球上に生息するアリ(についての研究発表のNHKニュースには驚かされました。

研究し共同で著書を出したのは、ドイツのヴュルツブルク大学と香港大学の昆虫学者パトリック・シュルトハイス氏です。

これまでの推計では、地球上のアリの数は1000兆匹~1京匹とされ、地球上の昆虫の約1%を占めるとされていたそうです。

しかし、今回の研究で判明したのは

  • 地球上に生息しているアリの個体数は2京
    *2京けい=1兆の2万倍
  • 人間の数の約250万倍
  • アリの総重量(生物量)は炭素ベースで1200万トン
    *地球上の野生の鳥類・哺乳類を合わせた重さを越す
    *地球の総人口(約80億人)の重量の20%に相当

アリの総数の2匹に上るという数字にまず驚かされますし、その総重量にも驚かされました。

アリは南極大陸、グリーンランド、アイスランド、一部の島国を除く地球上のほとんどの場所に生息し、1万2000種以上いるとされるそうですからうなずける話です。

ただ、今回の研究でもアフリカなどについてはデータが少なく、まだまだ不十分な数字だというのですからさらに驚いてしまいます。

アリは「地球の掃除屋」とも言われますが、まさにそれを実証するような研究結果だと感じました。

まさにタイトルにした「アリも積もれば山となる」ではないでしょうか。

 

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