カテゴリー「雑学・考察」の449件の記事

2025年6月 7日 (土曜日)

串団子、どうして団子は4個なの?

販売されている串団子というのは、ごく稀に5個や3個のもありますがほぼすべてがどうしてなのか「4個」で販売されています。

これはいかにも半端な個数でもあり、そもそも日本人は「死」をほうふつさせる「4」の数字は嫌うものでもあり、いつからそうなったのかを含め串団子の数が4個になっている理由が以前から気になっていました。

その理由のルーツは、今から250年以上も前の第10代将軍徳川家治の時代、明和(1764年~1772年・)の頃までさかのぼります。

この時代一文銭などの材料に使われていた「銅」が非常に不足、そこで江戸幕府は一文銭4枚が1枚で済む「四文銭」というのを鋳造し銅の不足を解消する策を考え出します。

この四文銭硬貨(現在の100円ぐらい)は一文銭より使い勝手がよく、爆発的に流通・普及が進み「四文屋」という屋台まで出始めるようになります。

しかし、四文銭が流通するようになって人混みの中で、四文銭で騙して一串団子5個で5文の串団子を支払ったようにみせかける輩が増え始めます。

そこで団子やが対策として、始めから一串4玉(四銭)にして四文銭1枚で済むようにして販売するようになります。

それから、串団子の数は4個になって現在に至ったというのです。なるほどです。

 

余談ですが、
銅または真鍮製の四文銭は昭和28年(1953年)末まで「2厘硬貨」として法的に通用していたそうですから、またまた驚きです。

| | | コメント (2)

2025年5月27日 (火曜日)

「正月(元日)」は三つある?!

アジアには中国など中心にした古い歴史がありましたが、日本の場合は150年ほど前の明治になって急激に西洋文化を取り入れて変化しました。

暦・カレンダーがその代表かもしれません。

タイトルにもしましたが、現在でも日本では1年の始まりである正月が3つ存在しています。

  • 西暦(グレゴリオ歴)の正月
    キリストの誕生を起源とするもので、現在のカレンダー
  • 旧暦(陰暦=太陰太陽暦)の正月
    月の満ち欠け(月齢)を基準とした暦。
  • 立春を春の始まりの起点とする正月
    太陽の黄道(こうどう)上の動きを基準に決められる二十四節気の暦

旧暦の正月といえば中国では「春節」として年間で最も重要な祭日となり、国中の道路が渋滞する大移動の様子で日本でも特別な日として知られるようになりました。

1年に三度、新しい年の始まりを体感できると考えるとめでたくもありますが、旧暦はいいとして「立春=正月」の考え方はそれを無くした場合に何か不都合や影響はあるのだろうかと考えたくなります。

 

続きを読む "「正月(元日)」は三つある?!"

| | | コメント (0)

2025年5月17日 (土曜日)

自動車をクルマと言うのはなぜ? いつから?

漢字源によれば「(シャ)」という漢字は、
『車輪を軸止めで止めた二輪車を描いた象形文字で、その上にお尻をすえて乗る、または載せたものの意。』とあるように、上下の「一」の字を車輪に見立てれば造形文字であることがよくわかると思います。

さて、「クルマ」という言葉そのものの語源となると、

  • クルマの「クル」は、物が回転する様子を表わす「クルクル」や、
    目が回る意味の「くるめく(眩く)」などの「クル」で擬態語になる。
  • クルマの「」は、「(輪)」の転じと考えられる。

ということになりますので、上記の「クルマ」という言葉を「車」の漢字に当てたのがこの言い方だと考えられます。

要するに「クルマ」とは、軸を中心に回る仕組みの輪。車輪。車輪を回転させて進むようにした乗り物や運搬具。自動車・自転車・荷車(にぐるま)などを指すことばとして元々あったということになります。

 

続きを読む "自動車をクルマと言うのはなぜ? いつから?"

| | | コメント (4)

2025年5月 9日 (金曜日)

鍾馗様の由来は

フォトは我が家の鍾馗様の人形です。鍾馗様は魔除け・疫病除けとして知られ端午の節句に縁起物とされ幟などにもなっていますがその由来には諸説あります。Img_4188

その中でもかなり有力な説を二つ見つけました。

まず、この二つの説には共通することが4つ在ります。

  1. 鍾馗は中国の唐の時代に実在した人物であること
  2. この人物はかなりの秀才であったこと
  3. 国の科拳(現在の国家試験)を受けたが不合格になったこと
  4. 不合格になったことが要因で自殺したこと

上記の共通部分を踏まえたうえで、4番目のところの不合格理由から違いが出てきます。

<説その1>
唐の9代皇帝「玄宗」の夢に登場した説

  • 唐の第9代皇帝「玄宗」が高熱で床に臥せる中、夢の中に小鬼が現れ玄宗の玉笛や楊貴妃のにおい袋を盗もうとすると、巨大な鬼が登場して小鬼を喰べてしまう。
  • 驚く玄宗に巨大な鬼は「わが名は鍾馗」と名乗り、「我は科挙(国家試験)を受験したが落ちた恥ずかしさから自殺した者にも拘わらず、皇帝が手厚く私を葬ってくださったので、妖怪どもを退治して恩に報いようとした」と語る
  • 目が覚めた玄宗は病が治っていたので、夢の中で見た鍾馗の姿を唐代の有名な画家・呉道玄に描かせ、
    鍾馗の絵を飾り魔除けするよう民間に広めた。

というもので、よく知られている説だと思います。

続きを読む "鍾馗様の由来は"

| | | コメント (2)

2025年4月17日 (木曜日)

「ため書き」!?

たぶん選挙にかかわったことがある人なら「ため書き(為書き)」というのを知っていることでしょう。

「為書きと」は、選挙時に候補者の事務所に貼られているもので

   為 〇〇〇〇(候補者氏の名)殿

 必勝

    〇〇〇〇〇(贈り手の肩書と氏名)

上記のような文言が記載された‘あれ’です。

「ため書き」とは本来書画などの作品に書き込む作品の説明書きだったようですが、選挙用に使われるようになり、右肩に「○○○○殿の書かれた」ということを意味する「為○○○○殿」などの文字を使うため「為書き」と呼ばれているようです。

ため書きは「激文」「檄ビラ」「絵ビラ」という言い方もあり、大きさはB1サイズ(横728mm×縦1030mm)が大多数で、文体も昨今はより手書きに見える「新豪龍」・「新雲龍」・「黒龍」などの書体が好まれるそうです。

「ため書き」贈られた側の人脈がアピールでき、贈った側も自分自身のPRになるため‘お互いの為’にもなる選挙グッズのようです。

尚、これは事務所内に貼られるので公職選挙法の選挙ポスターには該当せず、違反にはならないと判断されているようです。

選挙後は当選した候補者には「当選祝い」の「ため書き」を贈るのが慣例のようです。

「ため書き」、あれ全部が手書きじゃなかったんですね。

| | | コメント (0)

2025年3月17日 (月曜日)

セブンイレブンのアルファベット

コンビニ大手のセブンイレブンの店舗の看板、じっくりと見たことはあるでしょうか?

そして、店舗の看板に在るアルファベットが「7-ELEVEn」と言う風に、最後の文字だけが大文字ではなく「n」という小文字を使っていることに気づいてたでしょうか?
わたしは、全く気が付いていませんでした。

ではなぜ最後の「n」だけ小文字になったのか? その理由についてはよくわかっていないというのが現状だそうです。

ただし、社内では

  1. イメージ・デザイン上の理由で、最後を小文字にすることで「丸み」を帯びたロゴは角張ってなく、親しみが湧くから。
  2. 「7-11」のように「単なる数字の羅列」は当時のアメリカの「商標登録基準」では受付が不可であったため「意図的に数字ではなく」するため、最後を「n」にすることでデザインとして登録した。

↑のような説があるようです。

さらにですが、
セブンイレブンのカラーとして使われている「オレンジ」「緑」「赤」の線の由来についてもはっきりとした意味はわかっていないそうですがこれにも・・・

  • オレンジ色は「夜明けの空」、緑色は「砂漠のオアシス」、赤色は「夕焼けの空」をイメージしたもの

と言う説があるようです。

ちなみに、看板が 三  のように7の余白が少ないのは古い店舗で、逆の、三  7   のように7部分の余白が広いのは新しい店舗だそうです。

これも、気が付いていませんでした。

| | | コメント (2)

2025年1月28日 (火曜日)

ガバナンスとコンプライアンス

今日の地デジテレビ放送は、ほぼ3通りの内容に別れた感じになりました。

フジテレビ系列はいつも通りの放送内容、NHKは国会中継、その他の民放各社は昨日のフジテレビの記者会見に対する報道でした。

その記者会見の報道の中で耳にタコができるくらい出てきた言葉が「ガバナンス」と「コンプライアンス」ですね。

あまりにも耳慣れた言葉で、その意味もほとんど方が知っている(?)言葉になりましたが、いざ「意味を説明してください」と言われたら案外しどろもどろになる言葉ではないでしょうか(私だけ?)

ということで、いまさらですが自分の為にその意味をアップしてみたいと思い立ちました。

ガバナンスとは】

  • 「ガバナンス」とは、統治・管理・制御という意味だが、
    日本においては「コーポレートガバナンス」の意味合いで使われ、企業内部の統治や管理体制、および意思決定プロセスに関する枠組みをあらわす。
  • 具体的には、企業の経営者や取締役会が、企業の利益や株主の利益を適切に考慮しながら企業を運営し、リスクを管理する仕組みで内部の透明性や責任の明確化、統制、監査、報告を通じて、持続可能な成長を維持することで、株主をはじめステークホルダーの利益を考慮した経営を目指すことを可能にすること。

続きを読む "ガバナンスとコンプライアンス"

| | | コメント (0)

2024年12月12日 (木曜日)

日の丸の丸は何色?

日本の国旗である日章旗、通称は日の丸と言われ「白地に赤く・・・」と歌詞にもあるように白地に‘赤色’の丸というシンプルなデザインです。

ですから、国旗の丸の色は誰もが「赤」だと思っていることでしょう。ところが、それは正式な色名ではないことご存じでしょうか?

小渕恵三内閣だった平成11年(1999)8月13日に公布・施行が同時に行われた「国旗及び国歌に関する法律」では、日の丸の色は赤ではなく「紅色」と明記されているのです。

「紅色」とは、『紅花で染めた鮮やかな赤色』といことですから、ただの「赤」よりは明るい色と言うことです。

なんともわかるようでわからないのが、日本語にある数々の赤をあらわす言葉です。

例えば「深紅(しんく)」、「臙脂(えんじ)色」、「朱(しゅ)色」、「茜(あかね)色」などがあり、それをどんな赤なのか聞かれたら説明は非常に難しいし、個人によってイメージも違うはずです。

ただ、その多くが染める材料によって名前があるようです。

  • 「紅色」 =ベニバナ
  • 「朱色」 =ウルシ
  • 「臙脂色」=エンジ
  • 「茜」  =アカネ(根)

これだけでも複雑なのに、昨今は「ワインレッド」のようにカタカナ赤色まで使われていますね。

私の母などは古い言い方で「あか」は「明色(あかいろ)」なども差し、つまり「派手な色・明るい色」も「あかい」と言いますので、これは黄色やピンクなどもそれに入ってきます。

もうこうなると「あか」の色がどんな色か判らなくなりますね

| | | コメント (2)

2024年12月11日 (水曜日)

「熨斗」と「水引」には大事な意味あり

本日親戚の葬儀告別式でしたが、わたしは昨夜の通夜式にだけ参列とし今日の本葬には母の通院予約日の為ご勘弁をいただきました。

法要や葬儀には黒熨斗というものに香典などの現金を包んでいきますが、これは”熨斗”ではなく「掛け紙」というのが本来の言い方です。

なぜなら「熨斗」が無いからです。
「熨斗」とは「熨斗鮑(のしあわび)」を短縮した言葉で、古代中国では不老不死、長寿などの縁起物の象徴とされてきた「あわび貝」を薄くして長く伸ばし(のし)干した「のしアワビ」が由来で「お祝い」に使われるものです。

今はプリントですが、祝い熨斗の向かって左上にある5角形のあの印こそが「熨斗」なのです。

ですから、お祝いではない「法要・葬儀」、また「お見舞い」には使われないし、プリントされていないのです。

ただ、共通して使われるのが水引で、これにも重要な意味が込められています。

水引はただの装飾ではなく、品物を送る相手に配慮をしたさまざまな意味が込められています。

続きを読む "「熨斗」と「水引」には大事な意味あり"

| | | コメント (2)

2024年12月 4日 (水曜日)

知らないと失礼になることば

寒くなった年末、妻の従兄が亡くなられたとの連絡を妻の実家から届きました。

ただ、妻の従弟と言っても20歳ほどの歳の差があり、私は結婚当初のころ妻の叔父と間違えていたほど高齢の方ではあります。

こういう場合、故人に対しては「ご冥福をお祈りします」という言葉がよく使われます。

ところが、そもそも冥途の考えが無いキリスト教や神道、仏教でも浄土真宗はこの言葉を使ってはいけないので、テレビなどではこれを使わず「お悔やみ申し上げます」というのが一般的になりました。

それでは、それらの宗派にはどんなことばが適しているのか?

浄土真宗」の場合

  • 「お悔やみ申し上げます

神道」の場合

  • 「御霊(みたま)のご平安をお祈りします」
  • 「御安霊(ごあんれい)の安らかならんことをお祈りします」

キリスト教」の場合

  • 「安らかな眠りにつかれますよう、お祈り致します」

こういうのを頭の片隅に入れておいた方が良いですし、そしてその故人の地域のやり方を前もってしっておけばなおよろしいでしょうね。

ただ、それがなかなかできないのがこういう急な事でもありますので、わたしは無言で深くお辞儀するだけに心がけています。

今回亡くなった妻の従兄の家は、偶然にも菩提寺が我が家と同じだったのでその点では気が少し楽です。

| | | コメント (2)

より以前の記事一覧