串団子、どうして団子は4個なの?
販売されている串団子というのは、ごく稀に5個や3個のもありますがほぼすべてがどうしてなのか「4個」で販売されています。
これはいかにも半端な個数でもあり、そもそも日本人は「死」をほうふつさせる「4」の数字は嫌うものでもあり、いつからそうなったのかを含め串団子の数が4個になっている理由が以前から気になっていました。
その理由のルーツは、今から250年以上も前の第10代将軍徳川家治の時代、明和(1764年~1772年・)の頃までさかのぼります。
この時代一文銭などの材料に使われていた「銅」が非常に不足、そこで江戸幕府は一文銭4枚が1枚で済む「四文銭」というのを鋳造し銅の不足を解消する策を考え出します。
この四文銭硬貨(現在の100円ぐらい)は一文銭より使い勝手がよく、爆発的に流通・普及が進み「四文屋」という屋台まで出始めるようになります。
しかし、四文銭が流通するようになって人混みの中で、四文銭で騙して一串団子5個で5文の串団子を支払ったようにみせかける輩が増え始めます。
そこで団子やが対策として、始めから一串4玉(四銭)にして四文銭1枚で済むようにして販売するようになります。
それから、串団子の数は4個になって現在に至ったというのです。なるほどです。
余談ですが、
銅または真鍮製の四文銭は昭和28年(1953年)末まで「2厘硬貨」として法的に通用していたそうですから、またまた驚きです。
最近のコメント