カテゴリー「むかしばなし」の29件の記事

2023年10月30日

伝説の検証

福島県の田村市都路町(みやこじまち)と双葉郡葛尾村(かつらおむら)とにまたがって在る県立公園の「五十人山(ごじゅうにんやま=標高883m)」、その名前は古からの伝説が由来になっています。

『五十人山』の伝説】

蝦夷(えみし)征伐の為にこの地に進軍した坂上田村麿呂(征夷大将軍)が、山頂の大石に家来50人を座らせてその戦略を練ったという伝説がある。

その伝説の通りに、五十人山の山頂には大きな石が存在していますが、本当に人が50人乗れるのかは検証されたことは無かったのです。

10月29日の日曜日、地元の都路小に通う吉田圭佑さん(6年)が授業で名前の由来を知り、「本当に五十人乗れるのか?」と疑問を持ったことがきっかけとなり、検証することになりました。

検証には地元住民らが参加し、1人ずつ人数を数えながら石の上に乗り、最終的に伝説より多い55人が石の上に乗ることができたそうです。

このことによって、伝説は本当だったことが証明されました。

ただ、参加者からは石の上に少しスペースを残したので「60人まで乗れるのではないか」との声も上がったようです。

これから田村市と葛尾村は、50人で五十人石に乗った団体などに認定証を贈る事業の実施などを検討しており、PR活動を進める考えだそうです。

小学生の疑問を大人たちが聞き実証し、観光にもつなげた行政の今回の取り組みはわが村にも何か参考になる気がします。

さて、村内にも複数の伝説あるんですが、どれが良いのでしょう?

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2020年6月11日

空中都市008のアイテム

我が家にテレビがやってきたのは、村でもかなり遅いほうでした。それでもまだ祖父は存命で、テレビがリモコンじゃなかった時代、その祖父にわたしはチャンネルとボリュウーム調整によく使われていました。

もちろんテレビ局はNHKのみでしたが、大好きな番組が沢山ありました。「てなもんや三度笠」、「ジェスチャー」などの番組も面白かったですが、それらはどちらかと言うと大人たちが主でしたね。

子供の場合は、夕方放送の人形劇「ひょっこりひょうたん島」、また「忍者部隊月光」、「月光仮面」などでしょう。

そして、「ひょっこりひょうたん島」後に放送された人形劇「空中都市008」は、わたしは特に好きでした。

ただ私は好きでしたが、番組としては「ひょっこりひょうたん島」より内容が難しく、子供には難解だった為に僅か一年=1969年(昭和44)~1970年(昭和45)で終了になったようです。

原作はあの「日本沈没」(1973刊行)の作者、故小松左京氏のSF児童小説『空中都市008アオゾラ市のものがたり』を原作としたもので、科学技術の発達した時代(21世紀)にある空中都市『008』を舞台に、父親が科学者の大原家の日常を描いていくものでした。

あのころ「21世紀」という言葉には、なんとも言えないあこがれがありました。

そしてその21世紀の今現在、空中都市008で「未来のもの」として小松左京氏が考え出したものはほとんどが現実となっていることに、同氏の想像力や科学知識のすごさに驚かされます。

空中都市008に描かれていたもの、事件>

  1. テレビ電話
  2. テレビ通販での買い物
  3. 立体交差点
  4. 衝突防止付き、自動運転の自動車
  5. 原子力船
  6. 大地震で起こる、原子力発電所の大事故

その21世の現代、上記のものが現実になっています。

小松左京氏は阪神大震災で自身が被災する経験をし、2011年の東日本大震災を見、その年の7月に他界されたそうですから、未曽有の大災害を2回も見たわけです。

脳裏には自分の小説「日本沈没」がよぎったでしょうね。

それにしてもSF作家というのは、まるで未来からタイムスリップしてきた人のようで、驚くばかりです。

 

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2019年2月25日

草 餅

もう少しで、3月3日のひな祭りですが、そこに飾られる菱餅にはどんな意味があるのか?私もよく解らないまま飾って眺めていました。

ただ、これには女の子の健やかな成長や厄除け、子孫繁栄、長寿を願って飾られているのはなんとなく想像していました。

これには諸説あるようですが、色や重ね方、そして菱形にはだいたい↓のような由来と意味があるようです。

三色の意味は

  • の餅=山梔子(クチナシ)の実入り
     魔除け、解毒作用、そしてイメージは桃の花
  • 白の餅=菱(ヒシ)の実入り
     子孫繁栄、長寿、そして清浄、イメージは雪
  • の餅=ヨモギの葉入り
     厄除け、増血作用、そしてイメージは新緑

この3色を重ねる順番2つあって、それぞれで春の情景をあらわしている。

  1. 下から‘白・赤’の順番→“雪の中から新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲く”
  2. 下から‘・白・赤’の順番→“雪の下には新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲く”

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2016年11月 3日

日本女性の初ての選挙

きょう、終戦間もない昭和21年にGHQの指導によって日本史上初めて女性に参政権が与えられたとき、選挙を行った村の女性たちの混乱ぶりの話しを、叔父から聞きました。

「選挙とは男性だけの事」というのが、常識であった村の女性たちにとって全く未知の世界であり、投票の意味すら解からないのが当たり前の田舎です。

投票所に訪れた女性は何をどうして良いか判らず、まずどこから入って、どこから出るのさえ分からず、あちこちキョロキョロしている女性が少なくなかったそうです。

もっと問題だったのは、文字の読み書きができない女性が多かったことです。「女性に学問は無用」という考えが当たり前でしたので、亡き祖母も学校に行かなかったので読み書きができませんでした。

ですから、投票しようにも‘候補者の名前が書けない’と言う女性が続出したそうです。

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2015年4月19日

天下取りの影に宇宙人・・・「肉人」とは?

天下分け目の合戦で知られる「関ヶ原の合戦」があったのは‘慶長5年(1600)’、そして徳川家康軍が征夷大将軍に任じられ江戸に幕府を開府したのが‘慶長8年(1603)しました。

翌年の慶長9年(1604)には「慶長の大地震」が発生しています。

そこから5年後の慶長14年(1609)4月4日の朝、天下人となった徳川家康が住む駿府城(現在の静岡県静岡市葵区にあった日本の城)に一大事が起こりました。

Alienigena
駿府城を守る侍たちが数多く控える駿府城の庭に、何処から入城してきたのか異様な姿をした怪物が現れたのです。

それは目も鼻もなく手には指もない人間だったのです。そして、その怪物は天に向かって(指が無いのに)指をさし、何かを訴えていたというのです。

←は私の想像です。

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2013年4月28日

BUZZ・・・ケンメリ・・・スカG

地元FM放送から、懐かしい歌が流れてきました。

♫ ケンとメリー(歌手:BUZZ(バズ)、作曲:高橋信之、作詞:山中弘光)

 いつだって どこにだって
はてしない 空を風は歌ってゆくさ 今だけの歌を
心はあるかい 愛はあるのかい
スプーンとカップをバッグにつめて
今が通りすぎてゆく前に 道のむこうへ 出かけよう
今が通りすぎてゆく前に

   愛と風のように
    愛と風のように

 いつだって どこにだって
知らない町を 風は歌ってゆくさ ふたりの歌を
心はあるかい 愛はあるのかい
見なれた時計を 部屋に残して
今が通りすぎてゆく前に 朝が来たら 出かけよう
今が通りすぎてゆく前に

 愛と風のように
  愛と風のように
   愛と風のように

日産のケンとメリースカイラインの懐かしいCMソングです。CMでは「愛と風のように」のところが「愛のスカイライン~」と替えられて流れていまして、そこがとても気持ちよく耳に残るコマーシャルソングでした。

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2009年12月30日

御節(おせち)・・むかし、むかし

 むかし、むかしの大昔の京の都に「仁徳大王(16代仁徳天皇のこと)」という御方がおりました
(※、天皇という言い方はもっと後の時代から始まった。天皇の言い方が一般的になったのはさらに後の明治政府ごろか始めた言い方で、それまでは「みかど(帝、御門)という言い方だった

お正月になり帝は高楼(こうろう=物見用の高い見晴らし台のような建物)に上がり正月の下々の町の様子を眺めたそうです
帝は正月を祝って各家々からお節料理を作るため竈(かまど)から白い煙があちこちに上がる様子を想像しておったようですが、民家からは一筋の煙も上がっていなかったのです

そこで不思議に思い近従に「どうしたことか?」と尋ねたら
曰く「今年は不作で下々の者は煮炊きする 食べものが無いのでございます

帝はそのことにとても気の毒に思いこう命令を出したのです
正月に竈から煙が出ていない家からは税金を取ることを禁止せよ

庶民はこの心遣いに感謝したそうですが・・・・賢い者たちはこんなことを考えだしました

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2009年11月 5日

「次郎物語」と「クンタ・キンテ」

かなり古いドラマなんですが、たぶんテレビでは昭和40年代にわが地域では放送されていたもので「次郎物語」というタイトルのものです。

このドラマの主人公が地域になじめず学校ではいじめに遭い、大人からは疎んじられ、それらに反発する着物に帯姿の幼い「次郎少年」の姿が、反抗期のころに自分が抱いた大人への不信感や集団への不安が共感できて食い入るように見ていたものでした。

特に主人公役のドラマ中ニコリともしない子どもの悲しく睨む目、顔つき、あのころたしか「名子役」と言われていたんじゃないでしょうか(記憶が無い・・)

あの子役さんは誰だったのか?思い出せません。

今は何をしているのか?と思いました。

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2009年6月29日

童謡「とおりゃんせ」で、物語を作ってみたら

童謡の「とおりゃんせ」はあまりにも有名な歌ですが、その内容と発祥の地はいろいろな人は違ったことを書いていて、そのことでも面白い歌でもあります。

発送の地という碑があるのは、三芳野神社(埼玉県川越市)、菅原神社(神奈川県小田原市)の二か所に太宰府天満宮だとも・・そこで私なりに歌を解りやすく物語にしてみました

<はじまり、はじまり~>

昔々、旅を急ぐ親子連れがおった。子供は5~6才であろうか父親に手をひかれ必死に、そしてどこか意気揚々と歩いている。親子連れはしばらくすると宿場の本道から外れた間道へそれて山の方へ向かっていく。
しばらくすると、その間道にも置けられた関所の番小屋が見えてきた。

関所のほうからは「通ってよ~し、さぁ通りませぇ~」の役人の声が聞こえている。
~♪とおりゃんせ、とおりゃんせ

親子はそこに行き役人に道を尋ねるのであった

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2009年6月12日

子供のころ腹いっぱいこれが食べたかった

子供のころ近くにはコンビニなんて言うのも、無い時代によく食べたのが木の実等です。
クワゴ(桑の実)や木苺、秋になれば生栗等を食べたものです。

↓その中でも今頃の梅雨の季節に我が家に無かったので、腹いっぱい食べたいと思っていたのがユスラユスラウメのこと=左のフォト)でした。

Img_2537_2 そして似たようなものですがスグリ右のフォトフサスグリ)もそうでした。⇒

Img_2539 今はその両方が我が家に有り沢山の実をつけています。

ところが、これを今はだれも食べないんですよね。
人どころか鳥も食べない始末です。

そのため私が独占して好き放題食べていますが、嬉しいんだか・・・、なんだか変な感じです。

食生活は変わってしまいましたね

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