カテゴリー「ことばの出会い」の151件の記事

2025年4月13日 (日曜日)

「郷に入っては郷に従え」は中国のことわざ!?

オンライン上に中国のある女性が、旅行で初めて日本に来た感想をアップした記事を見つけたので読んでみました。

他の中国人の方が感じるようにその人も、トイレのきれいさや日本人の親切さ公的な場所でのマナーの良さと静かな雰囲気に感嘆の声を上げていました。

この中国人の方の記事で気になったのは、日本へ行くにあたっての心構えの部分

「初めての日本旅行。(中略)国や地域ごとにそれぞれ独自の民族的な特色がある。
中国には『郷に入っては郷に従え』ということわざもあるので、私たちはゆっくりと現地の文化を感じてみたいと思った」

「郷に入っては郷に従え」ということわざが中国のだと言われて、私は日本のことわざだと思っていたし、どこの国に行っても傍若無人のふるまいをする印象がある中国人ということも含めて唖然としてしまいました。

そこでこのことわざの起源はどこなのか?リサーチしてみました

 

続きを読む "「郷に入っては郷に従え」は中国のことわざ!?"

| | | コメント (2)

2025年2月 1日 (土曜日)

「なかしょく」とは?

マスコミでは新たな言葉次々と生まれてきて、わたしとしてはついていくのが難しいです

さて、今回知った新たな言葉は「中食=なかしょく」というものです。

中食(なかしょく)とは、
家庭で調理したものを食べる『内食(うちしょく)』と、飲食店などで食べる『外食(がいしょく)』の中間に位置した食事のことを指す言葉です。

具体的には
お惣菜やデリカテッセンのおかず、持ち帰り弁当などを店で買って、家に持ち帰って食べることを言い、出前やデリバリーも中食になるらしいです。

ファストフードのハンバーガーやフライドチキンは店舗内で食べれば外食ですが、テイクアウトして家で食べると中食になるということです。

つまり、従来からある「店屋物(てんやもの)」という言い方と同類語と言うことですかね?

誰が考えたのでしょうか。

| | | コメント (2)

2024年12月 5日 (木曜日)

レッツラゴー

俳優の火野正平さんが自転車で旅する人気番組のNHKBS「こころ旅」、その火野さんがころんで腰を痛めたとして今年の秋の旅は1週間交代でピンチヒッターでの収録放送されています。

最初は、火野さんとほぼ同じ年齢に柄本明さん(昭24生)、2番手が田中要次さん(昭38)、3番手が田中美佐子さん(昭34)、4番手が昭英さん(昭49)、5番手が山口智充さん(昭44)、そして今週は6番手で再登場の田中美佐子さんです。

来週のからは7番手で渡辺謙さんが決まっています。

ところが火野さんが急逝してしまいました。最後まで番組復帰を望んでいたそうです。

急逝したのは、ちょうど再登場した田中美佐子さんが今週の収録をしていたころにことになりますので、田中さんもスタッフもものすごいショックだったことでしょう。

さて、その今週出演している田中美佐子さん、役柄と違う非常に明るいキャラクターで私が昔から好きな女優さんで変わらず若々しいです。

ところが、
番組中で自転車に乗り出発するときに田中美佐子さんが明るく大きな声で発する掛け声の言葉に笑ってしまいました。

「さっ、行くヨよ。『レッツラゴー』」

久しぶりに耳にしました「レッツラゴー」

この言葉は、赤塚不二夫さんの漫画「レッツラゴン」とか、「レッツゴー」と「えっちら、おっちら行こう」が合わさって「のんびり行きましょう」的に自然発生した造語だとか、何が語源だったかは判然としないようですが、昭和50年代(1970年~1980年代)ごろには普通に使われていた気がします。

ただ、現在は私でさえ使わず、忘れていたくらいです。

田中美佐子さん、若々しく綺麗でもそれなりの年代は隠せないようです。

| | | コメント (2)

2024年11月10日 (日曜日)

「闇バイト」という言葉への誤解

SNS上で若者たちを集めて強盗などさせる犯罪行為が横行してますが、これをマスコミでは「闇バイト」と称して盛んに報道しています。

仕事でもアルバイトでもない犯罪行為に「闇バイト」という言い現わしかたには、常々私は違和感とあまりにも軽すぎ名称であり、別の言い方のほうが良いのではないかと思っていました。

私と同じ考えを持った人はかなり多く居るらしく、警察やマスコミが犯罪に対し「闇バイト」という言葉を使うことへの批判が急増しているようです。

ところが、
マスコミや警察がこれを頻繁に使う理由は全く別で、わたしのような考え方は誤解で的外れな指摘だったことが判りました。

そもそもこの「闇バイト」という言葉自体が警察やマスコミが造り名付けたものではなく、犯罪グループが募集の手段の窓口として10年以上前からSNS上で使用していたもので、他にも「裏バイト」と言う名称もあったようです。

そこで、できるだけ多くの人が安易に応募させないために、警察やマスコミを通じて凶悪な犯罪行為であることを感じさせない「闇バイト」を広く知らせる必要があったわけです。

もし、「闇バイト」の言葉を使わずに、マスメディアや警察が造り名付けた言葉で注意喚起をしたとしたら、ほとんど効果のないものとなった可能性が高いということです。

つまり、「闇バイト」という犯罪組織の隠語を紹介することで、一般人にも判りやすく注意喚起することが目的だったというわけです。

「目から鱗が落ちる思い」とはこういうことでしょうか。

私もまだまだ思慮が足りない

 

| | | コメント (2)

2024年1月27日 (土曜日)

「傲岸不遜」の政治家とは

タイトルの四字熟語は、現在の自民党の派閥問題の記事で見つけた言葉です。

「傲岸不遜」(ごうがん ふそん)とは、おごり高ぶっていることを言う「傲岸」と、へりくだる気持ちがないことを言う「不遜」という2つの言葉からなる四字熟語で、 
おごりたかぶっていて態度が横柄で、人に頭を下げることを知らず思い上がっているさま」を表す言葉であると説明がありました。

この言葉を当てられた自民党の政治家は、第3派閥の茂木派(平成研)の会長で、自民党幹事長の茂木敏充衆議です。

同派から小渕氏が抜けたことで、党4役で派閥に所属しているのは茂木幹事長ただひとりとなり、茂木幹事長は自派を離脱するか幹事長を辞任するのかという立場になっているようです。

ところが、元々派内からも傲岸不遜の態度が嫌われ人望がなく、特に参院側と折り合いが悪い茂木幹事長は、カネとポストを差配できる幹事長の立場を手放したらだれにも見向きもされなくなるそうです。

以前からわたしも茂木氏の言動には嫌悪感を持って好かない政治家でしたが、それはこの方の態度の癖から来るイメージなんだと思っていました。

しかし、記事によれば性格や思考もそういう人物のようですね。

それでも当選してくるのは、選挙区の地元では違うのでしょうね

| | | コメント (2)

2024年1月10日 (水曜日)

改革と刷新の言葉に対する印象

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件を受け、自民党はきょう「政治刷新本部」を立ち上げます。

ところが、その組織のトップになった派閥代表で現自民党副総裁である麻生元総理と無派閥の菅前総理の2人の意見は↓

  • 菅 前総理
    「会議で派閥は解消すべきだって言うよ」
  • 麻生副総裁
    「今回は一部の派閥の問題だ。派閥解消に向かうような議論をするべきじゃない

大きな隔たりがあることが浮き彫りになってその行方に懸念が出ているようです。

その動向には専門家や野党などから様々な意見が出されていますが、ある生放送のBS報道番組で有名な方が力説した話の内容↓

「そもそもこの本部の名が『政治刷新本部』ということは、現状をある程度残すことであり変わらない気がする。
本気で買えるなら『政治改革本部』というように「改革」とすべきです。』

その時は私も「その通りだ」と思ったのですが・・・、

続きを読む "改革と刷新の言葉に対する印象"

| | | コメント (3)

2023年4月 8日 (土曜日)

「アナリスト」と「ジャーナリスト」の違い

オンライン上で「アナリスト」と「ジャーナリスト」との違いについてちょっとした論争になっていました。

改めて考えるとその違いはよく分からないし、そもそもこの二つのカタカナ語の本来の意味を説明できない気がします。

  • 「アナリスト」は「特定分野の高度な専門知識と分析能力、リソース(情報源)を持つ専門家や有資格者で、依頼者にアドバイスを行う者」
  • 「ジャーナリスト」は「新聞社・出版社などに所属して、時事問題について自ら徹底的な取材活動を行って自分の見解を解説・報道する者(資格は不要で自称が基本)」を意味する。

どちらも、メディアなどの媒体を使って発表することは同じ気がしますが、ジャーナリストの基本は事実を伝えることに対し、アナリストは真実・真相・要因を解説する人たちのことと考えていいのでしょう。

こういうのは、カタカナにせず「専門研究者」と「記者」としたほうが判りやすいと思うのは年代のせいでしょうか?

| | | コメント (6)

2023年4月 2日 (日曜日)

「努力義務」という日本語は

今月から(令和5年4月1日)、改正道路交通法の施行により自転車に乗る場合には年齢関係なくヘルメット着用が‘努力義務’となりました。

つまり、自転車に乗る場合はそれ用のヘルメットを着用することに努めなければならない、ただし装着しなくても罰金や罰則は無いということです。

施行された1日に隣の市に出かけましたが、ヘルメットを着用していたのはたった1人でそのほかの人は未着用で乗っていました。

もっと前に施行になった「自転車の右側路側帯の通行禁止」も、いまだに違反している自転車は後を絶ちません。

毎度のことですが、承知の徹底がなされていないことは明らかです。

よく考えれば、そもそも「努力義務」という日本語がとても不可思議な日本語です。

「原則義務」との違いは何でしょう?

日本語として、「原則義務」のほうがもっと合っている気もします。

 

 

| | | コメント (5)

2023年1月10日 (火曜日)

「 次葉 」とは?

松の内も明け雪もチラチラなので、畑に放置して乾燥させていた豆柄などを取り込み、梅の木と桜の木の剪定を始めました。

そしたら、その雪が時間を追うごとに大きなものとなり、積もりだしたので途中で切り上げてしまいました。

ということでまた家の中にこもることになったので、来月中旬ごろに予定されている「確定申告 相談日」に備えて持参する資料作りをしました。

大体はそろっていたのですが、医療費控除の書類が残っていたのでそれに取り掛かり完成させました。

これで、準備万端です。

ところで、昨年はこの医療費控除の書類への記入が多く欄が不足したのですが、記入欄が不足の場合はどうするのだろうと検索したら出てきたのがタイトルの「次葉じよう)」というものです。

「次葉」は既定の書類に書ききれない場合につぎ足し・添付する書類を指す言葉のようですが、耳慣れない言葉なのでその語源などを調べてみました。

「葉」とは「葉のような平たいもの。紙」という意味があり、つまり「次に続く書類」という意味になるようです。

先人の作った言葉というのは粋というか、情緒と趣のある言葉多いものです。

| | | コメント (4)

2022年12月25日 (日曜日)

インドのあり過ぎる公用語

【公用語】とは、『一つの国家で多言語が使用されている場合、公の場で使用されることが正式に認められている一つまたは複数の言語』と辞書にはあります。

今戦火に見舞われているウクライナも「ウクライナ語」と「ロシア語」、中国は大きく分けて「北京語」と「広東語」と「台湾語」となりましょうか。

ただし、国によっては準公用語なるものも存在することが海外ではあります。

例えば、カナダの公用語は「フランス語」と定められていますが、フランス語と英語がほぼ半々に使われています。

ですから、国内なら通じる言語(共通語)という認識の私には、公用語は2~3の言語というイメージがあります。

ところが、インドという国家の公用語の数は「21言語」も存在し、さらにイギリスの植民地だったせいで英語も準公用語にもなっているらしいので、インドでの公用語は「22言語」にも達するらしいのです。

こんなに沢山あったら公用語じゃないと思うのですが、国家が広く大陸にある国家としては当たり前なんでしょう。

こういう国家だからこそ、日本政府と違って外交がしたたかなんでしょうか

| | | コメント (2)

より以前の記事一覧