カテゴリー「ことばの出会い」の132件の記事

2021年9月10日 (金)

無いものを嘆くより、あるものを生かす

先日、大きな感動を残し閉幕したパラリンピック、そこでメダルを受賞した日本代表の車いす女性選手が・・

パラリンピックの基本は『無いものを嘆くより、あるもの生かす』ということなんです

と、いうようなことを仰っていたのを、今でも脳裏から離れません。

この言葉は、障がい者福祉に携わっている方の文書にも「障がい者福祉の精神」としてでてきます。↓

不自由はあっても不幸ではない。無いものを嘆くより、有るものを生すこと

障害者云々より、この考えは全ての人類に通じる考え方だと思います。

ただ、どうしても穿った見方をしたい私には別な思いも浮かびます。

それは、やはりパラリンピックでヨーロッパの国の代表で、金メダルを取った義足の黒人選手のコメントからです。

「わたしは、アフリカの母国で(足が無く働けず)道端で物乞いをしていました。
今の国には
難民として亡命し、そこでパラリンピックを知りここで金メダルを手にしています。
 あの頃を考えると、信じられない幸せです」

戦争が起こる理由は、ほとんどが「貧困」が根底にあるといいます。

やはり、人は「衣食足りて礼節を知る」ということ、つまり衣食住に困らない生活こそが全ての不幸を無くす妙薬に感じます。

さしずめ、今なら『“医職”足りて礼節を知る』でしょうか。

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2021年5月 1日 (土)

やくざな犬張子?!

最近、BSでは「日本の歌」や「日本のこころの歌」などと称する歌番組が増えている気がします。

そこでは、現在活躍する演歌歌手が懐かしい歌を歌うのが常ですが、有名な詩ばかりなので私としては解らない歌も歌詞もほとんどありません。

そのなかでも昭和初期など戦前の歌に使われている歌詞には「あれっ?!」というのがたまに出てきます。

あの有名な東海林太郎氏が歌った名曲で、昭和9年(1934)にレコード発売された『赤城の子守唄』の歌詞のことです。

これは幕末の侠客・国定忠治を描いた松竹映画「浅太郎赤城の唄」主題歌だったそうですが、歌があまりにもヒット(50万枚売)したため映画の題名も『赤城の子守唄』変更されたという逸話があるそうです。

「赤城の子守唄」
作詞:佐藤惣之助、作曲:竹岡信幸

♪ 泣くなよしよし ねんねしな
山の鴉(からす)が啼いたとて
泣いちゃいけない ねんねしな
泣けば鴉が またさわぐ

坊や男児(おとこ)だ ねんねしな
親がないとて 泣くものか
お月さまさえ ただひとり
泣かずにいるから ねんねしな

にっこり笑って ねんねしな
山の土産に 何をやろ
どうせやくざな 犬張子(いぬはりこ)
貰ってやるから ねんねしな ♪    

歌詞に登場するところで疑問に思ったのは、黄色背景の①カラスを指す「鴉」という漢字、そして②「やくざな犬張子(いぬはりこ)」です。

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2021年4月25日 (日)

さっぱり

これから暑くなったりして汗などをかいたときに、冷たい水で顔を洗うとサッパリするものです。

ところで、

あらためてこの「サッパリ」という言葉について語源は何かを聞かれると、サッパリ意味がわからないことに気が付きました。

講談社・語源辞典によれば

「さっぱり」は、サハヤカ(爽やか)の「サハ」が促音化して「サッパ」となり、さらに「サッパリ」に変化した

尚、「さっぱり」と同じ意味で「サハサハ(爽々)」という形も有り、こちらは「サッパサッパ」を経て現代では「サバサバ」になった

つまり、現在使われている「さっぱり」と「さばさば」は、元は同じものだったことのようです。

サッパリした性格も、サバサバした考えも、私にはちょっと(かなり)難しい気がしますが、心得ておくべきことだとは思っている毎日です(笑)

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2021年4月19日 (月)

力士は「・・ごんす」とは言わない

3代目司会の三波伸介さんのころから、日曜の夜は「笑点」というのがほぼ我が家の定番だったのですが、三遊亭小圓遊さんが亡くなり桂歌丸さんが亡くなられてから今一つ・・と思いつつ大喜利は視てしまいます。

そのお題の中で、力士・お相撲さんをネタにしたお題が出ることが有ります。

すると、レギュラーの落語家さんたちのお相撲さんは「○○で、ごんす」という口調になりますが、実際の古典落語でも登場する力士は「・・でごんす」というのが常識です。

でも、本来の力士でこんな話し方をする人は皆無なので、この「ごんす」という言い方が以前から疑問で気になっていたのです。

あちこち検索してみたら、多くの人が同じ思いで調べているサイトが見つかりました。

  1. 江戸時代の最強力士「雷電為右衛門」が使っていたの故郷信州(現在の長野県)の方言。
  2. 江戸時代、田舎から出てくる力士は敬語を使うのが難しく、なんにでも語尾に『でござんす』をつけろと教えられ、その「ござんす」が訛ったのが「ごんす」

江戸時代には、すでに歌舞伎や浄瑠璃でも「ごんす」の言葉が使われているらしいのです。

江戸の町には吉原という巨大な遊郭があって、そこで働く女性たちは出身地を分からなくするために「・・・でありんす」とか独特の言葉を使わせられました。

つまり、力士も遊女らと同じく訛りや方言を独特の言葉でごまかし、さらにそれが「力士=で、ごんす」とイメージが出来上がった感があります。

そうやって、古典落語も作られていったのでしょう。

なるほどです。

ただ、現在は使わないので、個人的には笑点での回答には使わないほうがよいと思います。

どうですか?笑点メンバーの皆さん

と言っても、日テレや笑点関係者の誰も視ているはずがないでしょうね(笑)

 

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2021年1月20日 (水)

大統領が変わると野良犬が増える

今朝のテレビで、アメリカ・ホワイトハウスがあるワシントンには、「大統領が変わると野良犬が増える」ということわざがあることを紹介していました。

アメリカは大統領が変わると、政党も変わり、それに伴い関係する何千人(4000人?)ものスタッフも変わるのが常識だそうです。

そこで、政権を取られた側の大勢のスタッフらが、居住していた時に飼っていたペットの犬を放置していなくなってしまう、ということのたとえ話のようです。

実際には無いと思いますが、アメリカの制度のすごいところですね。

現在、日本国内では外出制限がなされ、ペットを飼う人が増えているらしいのですが・・

もしコビッド-19が収束して、それらのペットが捨てられて野良犬が増えるということになったら新たな問題ですし、第一にペットがむごいですね。

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2020年7月 8日 (水)

安全安心・安心安全は四文字熟語ではない

ウイルス感染や災害が起こると、政府が十八番のように決まって言うのが「安全安心」と「万全を尽くします」でしょう。

あまりにも簡単に言うので、とても軽い言葉に感じ、どちらかというと耳障りな言葉に感じてしまう私です。

安全安心または安心安全、どちらの言い方が多いのかはどうでもいいですが、この言葉をまるでセットや4字熟語のように、どの政権の時代で誰が使いだしたのでしょうと考えたのです。

そしたら同じ思いの人は必ずいるもので、「国会会議録検索システム」で、「安心安全」及びその類語の検索ヒット件数を年ごとに数えてみた人のサイトを見つけました。

その結果、1947年(昭和22)~1981年(昭和57)までのヒット数は、25年間でたったの6件(1964、67、70、71年に各1件、73年に2件)だったそうです。

それが、1982年(昭和57年)の11月に中曽根康弘氏が総理大臣に就任してから使われだしたようなのです。

中曽根政権が誕生した1982年の5件の用例を見ると、その中の1件は中曽根氏自身が「安全安心」という言葉を使い出したらしく、それを野党議員らが引用する形になって常態化していったようなのです。

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2020年5月28日 (木)

世界と違う、日本国内の言い方

以前にも外国では通じない、または意味や使い方が違う日本国内の言い方、つまり「和製英語」というものを何度か取り上げました。

最近になってそれはかなり是正され、日本国内でも海外と同じくなってきたように思えます。

ただ、新たなのが増えてきて、結局減ってきていないのも現実です。

例えば、最近で気になるのが・・・

  1. インターネット。ネット
    海外>「オンライン」が常識
     
  2. ホームページ
    海外>ウェブサイト。サイト
     
  3. I T(IT産業とか)
    海外>「ICT」の言い方が主流になっている
     
  4. 新型コロナウイルス
    海外>「コビッド-19」が一般的

  5. リーマンショック
    海外>大恐慌
     
  6. メタボ(メタボリックシンドローム)
    海外>一般人は使わない知らない。近いのはビッグ

オンラインについては、安倍総理が国会答弁で使用してから、国内でも急に一般化していますね。

2番の「ICT」も萩生田文科大臣が国会で「これからの学校教育ではオンラインを利用するなどの『ICT化』は重要」と言う答弁から、一部で使われ始めました。

しかし、コビッド-19に関しては、字幕などの和訳は全て「コロナウイルス」となってしまっている現状、たぶん理由はあるのでしょうが、気になってしまいます。

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2020年5月 1日 (金)

現場医師の深い話

きょう、新型コロナウイルス患者も受け入れている病院のICU(集中治療室)を統括している医師から、とても深い言葉を耳にしました。

一字一句同じとはいかないですが、私の記憶に残ったその医師の言葉の内容はこうです。

できないこと の理由を探すより、今できること を探すのが我々の仕事だと思っています

つまり、「国の初動が遅くなったのはなぜだ」とか、「PCR検査が進まないのはなぜか」とか、「マスクが足りない。医療機器が足りない。スタッフが足りないのは誰が悪いのか」とか、そんなことを言っている場合じゃなく、目の前の患者をどうやって治療するかが私たちの仕事だということです。

ワイドショーや報道番組や報道を視てあーだこーだ言っている自分が、気恥ずかしくなりました。

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2020年3月13日 (金)

災害時には、必ず出てくる言葉

オンラインを検索すると、コロナウイルスに限らず災害のときに首長さんや著名人がメッセージとしてよく耳にするのが、「やまない雨は無い」また「明けない夜は無い」という言葉でしょう。

似たような言葉は古くから世界じゅうで有るようです。

文藝春秋から2004年に出版された倉嶋厚著『やまない雨はない』というベストセラー書もあるようです。

ただ、この言葉には異議ありですね。

これでは、まるで「雨=悪」です。

雨も降らなければ困る自然現象であり、片手落ちの言葉遣いだと思います。

どうせ言うなら↓

やまない雨はない。降らない雨もない。

これでしょう。これなら、腑に落ちます。

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2019年12月 4日 (水)

そもそも(抑 々)

今年の流行語大賞は「ワンチーム」になりましたが、テレビや報道のアナウンサーや出演者が男女問わず話始めるときにある言葉が必ず使われるようになりました。
あまりにも、多くの人に使われ、ちょっと異常なくらいです。

それは「そもそも・・・」という言葉です。

そもそも、私の記憶する限り、テレ朝の「羽鳥慎一・モーニングショー」の曜日別レギュラーの玉川徹さんが、この番組でコメントを始めるときの口癖が「そもそも・・・」で、この玉川徹さんの歯切れのいいコメントが評判になって、同番組では、玉川さんの口癖を冠にしたコーナー「そもそも総研」までできてしまったくらいです。

それで他のMCや出演者もその話し方につられるように「そもそも・・」という話し方になっていた気がします。

もし、報道界の流行語大賞が在れば、それはまちがいなく「そもそも」でしょう。

 

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