安全安心・安心安全は四文字熟語ではない
ウイルス感染や災害が起こると、政府が十八番のように決まって言うのが「安全安心」と「万全を尽くします」でしょう。
あまりにも簡単に言うので、とても軽い言葉に感じ、どちらかというと耳障りな言葉に感じてしまう私です。
安全安心または安心安全、どちらの言い方が多いのかはどうでもいいですが、この言葉をまるでセットや4字熟語のように、どの政権の時代で誰が使いだしたのでしょうと考えたのです。
そしたら同じ思いの人は必ずいるもので、「国会会議録検索システム」で、「安心安全」及びその類語の検索ヒット件数を年ごとに数えてみた人のサイトを見つけました。
その結果、1947年(昭和22)~1981年(昭和57)までのヒット数は、25年間でたったの6件(1964、67、70、71年に各1件、73年に2件)だったそうです。
それが、1982年(昭和57年)の11月に中曽根康弘氏が総理大臣に就任してから使われだしたようなのです。
中曽根政権が誕生した1982年の5件の用例を見ると、その中の1件は中曽根氏自身が「安全安心」という言葉を使い出したらしく、それを野党議員らが引用する形になって常態化していったようなのです。
最近のコメント