カテゴリー「食材」の93件の記事

2025年1月19日 (日曜日)

記憶の給食

「ニフティキズ」が昨年の2024年10月29日~11月25日に行った「子どものホンネ 調査レポート」という調査では小中学生を中心とした子どもたちを対象に、「給食を残したことがあるか?」、「給食で1番好きなメニューは何か?」などについてアンケートを実施したそうです。

回答があったのは2344人でその主な内容は

  1. 学校に給食があるか?➡「有る」と答えた人は全体の95.5%
  2. 給食の味については、約90%の子どもが「おいしい」「どちらかといえばおいしい」と回答
  3. 1番好きなメニューは?➡小中学生ともに、1位が「あげパン」、2位が「カレーライス」
  4. 一番苦手なメニューは?➡1位「ゴーヤチャンプルー」
    但し、「苦手なメニューはない」との回答数のほうが多い
  5. 給食を残すことはあるか?➡小中学生の62.7%が「ある」と回答
  6. 残す場合はどこまで食べて残すか?
    小学生➡「一定量食べたら残せる」が最多
    中学生➡「ルールはなく残せる」が最多

結果として、ほぼ全ての学校で給食が有り、その出される給食のメニューに対し小中学生は好意的であることが判ったようです。

私の村の場合、給食が始まったのは小学生の3年生か4年生になったごろから中学まででした。

そのころは、ゴーヤチャンプルやカレーライスなど無いし、それどころか米飯給食そのものが無くパンが主でたまにうどん(玉うどん)でした。

そして箸も無く、食べるためには先割れスプーンのみだったので、うどんがメニューの時はこぼさないように食べるのは至難の業でした(笑)

米飯が無い理由として、「米飯よりパンのほうが栄養が高い」とか、「パンのほうが給食後に眠くなりにくい」などと言っていた気がします。

私は脱脂粉乳も好きだったくらい、貧しい食生活の家だったし残すことに厳しかった母の影響(教育)で給食も残すことは無かったですが、プロセスチーズ(雪印ベビーチーズ)だけは石鹸のような味が苦手で、逆にそれが大好物だった父の為に家に持ち帰っていました。
なお、今はなんでもなくBチーズを食べています。

現在の学校給食はすごすぎて驚きますが、残す子が結構いるものなんですね。

ただ、残すことに賛否は言いません。

 

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2024年9月19日 (木曜日)

ザリ塩・・・・?

昭和5年(1930)ごろに食用として北アメリカから北海道に持ち込まれたウチダザリガニ、通称アメリカザリガニは瞬く間に全国に繁殖し、今では稲を切ったり田んぼの畔に穴を開けたりなどし在来生物の生態系を脅かすとして特定外来生物に指定されている厄介者です。

その厄介者ザリガニを何とか利用できないかと福島県立猪苗代高校の生徒たちが、学年世代を引き継ぎながら「外来種ウチダザリガニの活用探究」が3年をかけてで来たのが「ザリ塩」です。

「ザリ塩」とは、ザリガニをパウダーにして塩と混ぜ込んだものです。

旨味成分エビの3倍以上の「ザリ塩ver.2」をこの夏完成させ、福島県磐梯町の道の駅の「おむすび屋cafe」の最高のソフトクリームとのコラボ商品が完成し夏休み中に同道の駅で販売されたようです。

ソフトクリームを味わった女性は「甘塩っぱくおいしいです。利活用するアイデアがいいと思いました」と言う感想もあり大人気だったようです。

開発に携わった猪苗代高校3年の生徒は「苦労があったので販売できてうれしいです。今後も利活用を考えていきたい」と話していましたので「外来種ウチダザリガニの活用探究」はこれからも継続されるようです。

もともと、食料として輸入されたものですから、これが本来の姿だと思います。

さて同じく食用として繁殖させ、今では食べなくなって大繁殖している「ウシガエル」はだれも利用を考えてはいないようで、これからどうするのでしょう?

そして同じく大繁殖している福島県内の被ばくイノシシはどうするのでしょう?

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2024年3月27日 (水曜日)

とばっちりの風評被害

小林製薬が製造した「紅麹(こうじ)」成分が入ったサプリメントを摂取した人に死者や健康被害が確認された問題は、同製薬とは無関係なところまでとばっちりが出ているようです。

「いなばペットフード」(静岡市清水区)が販売する人気のペット用おやつ「ちゅ~る」シリーズ、この製品には『紅麹色素』が使用されていることについて「危険なのではないか?」などの問い合わせや不安の声が殺到しているようなのです。

これを受け、「いなばペットフード」は「『ちゅ~る』シリーズは、小林製薬が供給している関連原料と一切の関係はない」とのコメントを26日に公式サイトで表明したようです。

実は我が家でもそれを使っていますので、すぐに成分表記を確かめたらなるほど「紅麹色素」がありました。

これを指摘した方々、良く見つけたものだと感心してしまいました。

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2022年9月18日 (日曜日)

おたねにんじん

福島県の会津地方では、江戸時代から「おたねにんじん」が漢方薬の原材料として栽培されてきました。

「おたねにんじん」とは「会津人参」とも言われ朝鮮人参の和名ですが、その効能は滋養強壮や疲労回復などで、食欲が落ちている、食べたものがもたれやすい、何となく疲れやすい時には薬用人参の粉末を1日1g程服用するのは効果的と言われています。

「おたねにんじん」は、出荷できるまで育てるのに5年間もかかる代物で、その栽培はとても難しく国内でも会津若松市は栽培に成功した数少ない土地の1つであり、現代まで脈々とその栽培を受け継いできた国内でも希少な地域です。

その歴史も継承し、県はこれの販売の促進をリオン・ドール(本社会津)の協力で始まったようです。

リオン・ドールコーポレーションは県内に12店舗あり、各店舗で生のおたねにんじんのほか、乾燥、粉末にした商品などを17日から陳列しているようです。

17日には会津若松市の「会津アピオ店」では、会津美少女図鑑のモデル「上野さくらさん」が売り場で商品をPRしたようです。

まさか、朝鮮人参が江戸時代から会津で栽培されていたなんて思いもよりませんでした。

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2022年6月 6日 (月曜日)

福島県産のイセエビ

伊勢エビが、福島県いわき市で水揚げが増えていることは全国でも知られていないし、実は福島県内でもあまり知られていません。

恥ずかしながら、わたしもその知らなかった福島県実の一人です(笑)

福島県水産海洋研究センターによれば、東日本大震災前は年1トンほどだった県内での伊勢海老の水揚げ量が、昨年の2021年には6トンを超えるようになったそうです。

つまり、単純計算で約10年の間に伊勢海老の漁獲量が6倍にもなったということです。

そのおかげで、いわき市沖の伊勢海老の認知度が高まっているという話です。

同市の小名浜魚市場では6月3日、いわき市沖でとれた8キロの入札が行われ、1キロ当たり4000~4240円で取引されたそうです。

地元の小名浜機船底曳網漁協は「観光客を呼び込むきっかけになってくれるとうれしい」と期待しているようです。

これは、地球温暖化の恩恵かもしれません

しかし、東電福島原発の汚染水海洋放出が始まれば、風評によって一瞬で消える可能性が有ります。

政権が変わっても、地元への丁寧な説明は行われないままですが、国権によって汚染水の海洋放出は‘粛々と’行われることでしょう。

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2019年7月 1日 (月曜日)

捕鯨 と 浄瑠璃

ついに日本の商業捕鯨が再開されました。グリーンピースなどの妨害が起こるかもしれませんが、こんどは日本の領海内での操業になるので「領海侵犯」で対抗できるかもしれません。

そもそも日本が脱退を表明したIWCとは国際捕鯨委員会であり、目的は‘乱獲しない捕鯨を推進’であり“捕鯨禁止”が目的の組織ではなかったはずなのに、いつの間にかクジラの乱獲の真犯人国家だったオーストラリアやアメリカの意向で変わってしまったのですから、脱退は致し方ないというのが私の考えです。

クジラの商業捕鯨が可能になったことで、無形文化財にもなっている浄瑠璃人形やからくり人形には欠かせないクジラからとれる素材が、今まで捕獲禁止が長く続いて入手は絶望的な状況だったことが解消しそうです。

ちなみに、捕鯨の伝統的文化を持ち食糧として捕鯨をしている国々には、ロシア、日本、ノルウェー、アイスランド、フェロー諸島(デンマーク自治領)、カナダ、インドネシアなどが挙げられ、ほとんどがIWC=国際捕鯨委員会を脱退していて、日本は遅いくらいでした。

捕鯨反対の先頭に立つオーストラリア国内では、カンガルーの捕獲が問題になっていて、筋金入りの反捕鯨派でもあるムジャドウェシュという人は「カンガルーを殺すのをやめるよう、日本がオーストラリアに圧力をかけるのは大歓迎だ」と語っているそうです。

オーストラリアって、矛盾した国家です。

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2019年2月25日 (月曜日)

草 餅

もう少しで、3月3日のひな祭りですが、そこに飾られる菱餅にはどんな意味があるのか?私もよく解らないまま飾って眺めていました。

ただ、これには女の子の健やかな成長や厄除け、子孫繁栄、長寿を願って飾られているのはなんとなく想像していました。

これには諸説あるようですが、色や重ね方、そして菱形にはだいたい↓のような由来と意味があるようです。

三色の意味は

  • の餅=山梔子(クチナシ)の実入り
     魔除け、解毒作用、そしてイメージは桃の花
  • 白の餅=菱(ヒシ)の実入り
     子孫繁栄、長寿、そして清浄、イメージは雪
  • の餅=ヨモギの葉入り
     厄除け、増血作用、そしてイメージは新緑

この3色を重ねる順番2つあって、それぞれで春の情景をあらわしている。

  1. 下から‘白・赤’の順番→“雪の中から新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲く”
  2. 下から‘・白・赤’の順番→“雪の下には新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲く”

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2018年11月 6日 (火曜日)

フグにあたった八兵衛さん、砂浜で・・・

水戸黄門の時代劇で一行が下関を訪れた場合、よく使われるストーリーが八兵衛さんが名物のフグを食べ、毒にあたって苦しむというシーンです。

一行は医者を呼ぼうとしますが、地元の女性のいいつけで八兵衛さんは浜辺に連れていかれ砂に首まで埋められ一晩おかれます。
すると、毒が抜けて治ってしまい、八兵衛さんは命拾いするというストーリーです。

この方法は昔からある民間療法を紹介するものだと思っていましたが、フグ毒に対するこのやり方は医学的にも理にかなった治療法らしいのです。

難しいことは説明できないですが、なんでも フグ毒で麻痺すると肋間筋が肋骨を引き上げ「シーソー呼吸」と呼ばれる状態になり呼吸が出来なくなって死に至るらしいのですが、それを砂に埋めることによって胸膈が動かないようにすると、横隔膜だけの動きで細々と膨らみ、なんとか呼吸出来てくるらしいのです。

つまり、通常の呼吸を強制的に腹式呼吸にすることで息ができることになり‘運が良ければ’治るらしいのです。

最後に「運」が付きますが、昔の人は凄いです。

ちなみにフグを食べられるのは日本だけ、世界では「フグ=食禁止」が常識です。

そしてもう一つのお決まり台詞が↓

「下関ではフグと言わず、“福”にかけて“ふく”と呼びます」

という講釈がでるところです。

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2017年4月 9日 (日曜日)

アメリカへの和牛肉輸出

アメリカ産などの輸入牛肉はどこのスーパーでも見かける当たり前の風景になりました。なんといってもその安さが魅力で、輸入量は増加の一途じゃないでしょうか。

それでも私にとって牛肉は高いので買いませんがね。

それはともかく、低下価格の輸入牛肉に、価格などの面で押される国内産牛肉も実は輸出されています。

一番の輸出先は、なんとアメリカなんです。驚いたことに、その和牛肉の輸出量も数年ほど前から増加の一途なんだそうです。

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2017年3月16日 (木曜日)

春の皿には‘苦み’を盛れ

昔から「春の皿には苦みを盛れ」という言い方が存在することを知っているでしょうかね。

これは先人たちの知恵の一つで、春には苦みのある野菜などを食べると体に良いということを言い表したものです。

Photoその苦味のある春の食べ物の代表は「フキノトウ」でしょう。

フキノトウの苦み成分の主を成しているのは、フキノール酸、ケンフェロール、植物アルカロイド、というポリフェノールの一種なんだそうです。

特にこの中のフキノール酸といのが注目を浴びているんだそうです。

フキノール酸には体内でのヒスタミン過剰分泌を抑えアレルギー症状を緩和する」という効果に期待が持たれ、咳などの症状緩和や花粉症予防への研究もすすめられているんだとか・・・。

フキノトウは日本では古くから民間薬にも用いられ、この苦みと香り成分には冬の間にたまった余分な脂肪や老廃物を外に出し、胃腸の働きをを整えることが知られている山菜でもあります。

つまり、ポリフェノール等知らなくても先人たちはもうとっくにフキノトウの良さを知っていたことになります。

明治に入って、西洋主義を重視、戦後はアメリカを目標にしてきた日本ですが、そのために先人たちの優れた知恵を再認識させられていることは皮肉です。

蕗(フキ)はミョウガやワサビなどとともに、20種類ほどしか確認されていない、数少ない純日本原産野菜の一つだそうですから、春の食卓に盛って食べたいですね。

我が家では、天ぷらやフキノトウ味噌にして(かなりの量を)食べました。

大人の味ですよね。

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