三日とろろ
早いもので、今日は正月の3日目ということで、我が家では朝食に長いもをすった「三日とろろ」を食べました。
第一回東京オリンピックのマラソンで銅メダルを得た後に自殺した、福島県須賀川市の「円谷幸吉さん」の遺書の書き出しにも出てきます。
「父上様、母上様、三日とろろ美味しゅうございました。・・・
これは古くからの習慣で、長くなるとろろイモ(長いイモ、または自然薯)を長寿に掛け一年の健康を祈念するものです。
ざっと調べたら、東北や北関東(宮城・福島・群馬・栃木・山形あたり)には色濃く残る慣習で、その他には長野県(「すり初め」という)、さらに岐阜県や愛知県、そして大阪や関東など全国に広く点在して残っているようですが、その発祥は不明のようです。
そして知名度も恵方巻には、遥かに及ばないので知らない人のほうが多いようです。
山芋には整腸作用や滋養強壮作用があるとされることから、お正月のご馳走に疲れた胃にも良いようです。
薬草の知識は昔の人のほうがはるかに優れていたわけですから、昔から体に良いことを知っていたとしても不思議ではない気がします。
それでも、単純に長いイモ=長生きに掛けただけのほうが有力でしょう。
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